サワトラノオ水中発芽
農業用水栓のある再生畑②に、小さな湿地帯を作り始めました。実生栽培実験で得た植物の移住先の一つと考えています。
今日の記事は、「ムカデの花」を掲載するつもりでしたが、サワトラノオの実験で変化がありましたので、そちらを掲載します。
また、サワトラノオの種を蒔きました。一つは、実生栽培で得た種子で、もう一つは、昨年許可を受け公園で採取して常温保存した種子・・一年ものです。比較のために、出来るだけ同じ条件になるようにしています。
一年ものはまだ発芽しておりませんが、実験で得た種子は子葉が出ていました。播種から約一週間で発芽確認出来ました。昨年の実験結果と同じです。実生床に播種した種子は、半年くらい経ってもポツポツ発芽して来ました。保存した種子に発芽能力があったとしても、果皮が乾燥しているので発芽に時間はかかるだろうと思っています。
二年目の実験で、一番気になっているのがこちらです。水中発芽と生育実験です。種子が水中で発芽する事は、埼玉県の市の川小学校さんから情報を頂いていますが、自身でも確認したいと思っていました。
水中の写真は撮り難いですが、角度を変えて撮ってみました。左クリックして元画像を見てください。発芽しています。この容器をセットしたのは、8月3日ですから、4日ほどで発芽した事になります。
実は、水中発芽は予期せぬところで確認済みです。
これは、当年茎の脇芽と発根の実験をしていた飲料水の容器です。小さな容器なので、水が腐りやすいから水替えをしようと、挿した茎を取り出したところ、容器の底に数個発芽していました。
一年目の実験で、沈水試験と花序だけ出るような腰水栽培を通して、水中で生育できることが分かりました。そして、プランター栽培に比べて植物体の寿命も長く、株元からの新芽も沢山出現する上に、その成長もずっと早い事が分かっています。後は、水中発芽した苗が順調に生育して、大部分を水に浸かったままで、開花に至る事を確認したいと思っています。
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