ツチアケビ
一昨年、ある地方紙にツチアケビの記事を掲載しました。すると、その記事を見た方から、記者経由で場所を教えてほしいと連絡がありました。情報拡散防止の観点から、基本的には希少植物の位置情報は教えない事にしています。
拙い記事を読んでくださった事でもあり、話だけは聞いて私の考え方を伝え、丁寧に断ろうと思っていました。私より高齢の方で、ずっと昔から民間薬として毎年利用されて来たそうですが、諸事情があり、探しに行く事が出来ないので何とかならないかとの事でした。
毎年同じ場所に生えない事が多いので、確約は出来ないが運よく出会ったら・・という事で、見つかったら届ける事にしました。
7月下旬の霧雨降る早朝、ある植物を探しに行く途中でこの株を見付けました。脇見運転していたのではありませんよ。長年こういうものを探し歩くと、反応が敏感になるのです。
蕾もありましたが、果実が色付き始めたものもありました。虫媒花でもあるそうですが、自動自家受粉をするため結実率は高いとありました。でも、何かの原因で落下する事も多いように思います。
これは以前撮った花ですが、ツチアケビはラン科植物です。良く見ると、洋ランのような綺麗な花をつけます。
そして、本日早朝、萌の散歩を嫁さんに任せて、別の用事で行ったついでに覗いて見ると、かなり果実が大きくなっていました。中国名は、血紅肉果蘭・・ツチアケビは、ラン科植物としては稀な液果をつけます。中国名は、的を射たものが多いと思います。
探すとなかなか見つかりませんが、先日伺った先生宅の庭にも生えていました。そちらも予約済みです。
ラン科ツチアケビ属ツチアケビ(Cyrtosia septentrionalis (Rchb.f.) Garay)。
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