一年が経過したサワトラノオ
今年は、豪雨の日が続きますが、西側にある水無川に水が流れる事はありませんでした。ところが、昨日から轟音が響いています。
サワトラノオの栽培実験は、前記事から10日程が経過しました。予想していた変化がありましたので、掲載します。
株元に生えているこの芽は、当年茎が枯れる前から姿を現していました。
当年茎が枯れた後、芽の出ていない株元にも新芽が出現すると思っていました。
そして、予想通り新芽が出て来ました。一番上と葉柄部の長さが違います。
細い根は融けていますが、新芽の基部から伸びている太い根(地下茎)は生きています。この太い根を伴った新芽が成長して、冬を越し二代目の茎を伸ばすと考えています。
種子採取までで、栽培実験は一通り終了と考えがちですが、開花結実すると当年茎は枯れるので、その後の様子を知るまで実験は続きます。私が、この植物に関わるのは、今回が初めてなので・・。
こちらは、新たに準備した実生床です。今回は、実験で得た種子を撒いて実生苗を育てるつもりです。当年茎の株元から出現した新芽(栄養繁殖苗)と、こちらで得た苗(種子繁殖苗)は、関連窓口の承諾を得て有効利用してくれる施設や学校などに提供できれば良いと考えています。回答を待ってからだと、来年の開花が望めないので、準備だけは始めています。
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