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2020年6月

2020年6月30日 (火)

ヤマアジサイ

午前中の早い時間帯から雨予報でしたが、なかなか降らないので果樹畑の草刈りに行って来ました。昼近くなって少し降り始めましたが、ミストシャワーを浴びたようで涼しいので、一通り刈って来ました。

夕方頃からは凄い雨で、萌の夕散歩は合間を縫って早足で行って来ました。

不法投棄監視パトロールで寄り道した植物観察・・二番目はヤマアジサイです。愛鷹山渓の源流部ではまだ蕾でしたが、ここでは花盛りでした。

ウツギの仲間が果実期に入り、ヤマアジサイが主役を務めていました。沢筋に多い事から、サワアジサイの別名があります。

装飾花を持つアジサイの仲間は、その形や数などに変異があって、見比べるのも楽しいです。装飾花は、花弁ではなく萼片です。

装飾花が3,4,5枚。中央にある粒のような部分にも花が咲きますが、種子は出来ません。

これは、二つの装飾花が重なったような感じです。裏表で9枚ありました。

横顔です。両性花が開く前と後の様子です。開花すると、一斉に花火を打ち上げたようですね。

訪花昆虫を撮ってみました。コガネムシの仲間を沢山見かけましたが、ピンボケなので未掲載です。最初の写真は、装飾花がありません。一つしか咲いていませんでしたので、固定した変異なのかは不明です。

伊豆には、ヤマアジサイの亜種とされるアマギアマチャ(Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. angustata (Franch. et Sav.) H.Ohba)が生育するそうですが、まだそれと知って見た事がありません。

アジサイ科アジサイ属ヤマアジサイ(Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. serrata)。

2020年6月29日 (月)

オニノヤガラ

不法投棄監視パトロールは、月2回以上を義務付けられています。今月は、少し間の空いてしまった林道があるので、3回目のパトロールに行って来ました。

帰りに寄り道して入った林で、オニノヤガラに出会いました。別名をヌスビトノアシ、中国名は天麻(高赤箭)で、漢方薬に利用されています。

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デジイチとコンデジで撮ってみました。丈が大きく、先端まで1,300~1,400mmくらいあったと思います。図鑑では、400~1,000mmとなっています。

蕾と訪花昆虫です。訪花昆虫は、動きが早く一枚しか撮れませんでした。これは、ハナアブでしょうか?

花と花柄子房を接写してみました。

数年前に、東京ドームで撮ったオニノヤガラの花序芽と塊茎です。花序丈もありますが、塊茎は思ったより大きくて驚きました。

オニノヤガラは、ヤツシロラン類と同属です。葉緑素が無く光合成をしないため、100%共生菌に頼って生きています。しかも、発芽と成長期で菌根菌が違うという変わり者です。

ラン科オニノヤガラ属オニノヤガラ(Gastrodia elata Blume)。

2020年6月28日 (日)

再生畑の野菜(6月下旬)

萌の朝散歩は、雨具着用で出かけました。天候に関係なく、散歩の時はハイテンションです。たまには休みたい・・。

一番最初に植えたカボチャは、御覧のように蔓が伸びて、予定していた領域からはみ出しています。雌花が少ないと思っていたら、結実しているものが幾つかありました。

嫁さんが買って来たトマトの苗も順調に育ち、果実をつけています。

初めて大きなシシトウを植えました。苗についていた説明書き通り、次々と生ります。ショウガは、植えてから芽が出るまで2ヶ月近くかかります。ダメになってしまったかと思っていると、突然姿を現し短期間に葉が展開して来ます、右上のショウガは、良く見ると葉に斑が入っています。

ここから下は、豆類を掲載します。

一番手はラッカセイです。黄色い花が咲き、そこから根のような子房柄が伸び、地中に刺さると先端に果実をつけます。面白いですね。

インゲンマメは、収穫出来るようになりました。

こちらは、白州道の駅の売店で買って来たハナマメです。正式な名前は分かりません。インゲンマメとそっくりな花をつけますが、萼の部分に違いがあります。

最後に、師匠から頂いたホドイモです。イモと名がつきますが、マメ科です。こちらはまだ蕾でした。葉を見ると、フジに似ていますね。

2020年6月27日 (土)

渓谷の植物②

予報では、雨が続くようなので、再生畑の草刈りをして来ました。長袖作業服に手甲と手袋を着用なので、暑い事!たまりません。

渓谷の植物・・続きです。

ホトトギスが、かなり伸びて来ました。この渓では、稀にシロバナに出会う事があります。イワギボウシも、断崖の彼方此方で見る事が出来ます。

ヒトツバショウマに、蕾が見えていました。イワユキノシタは、咲き始めているようです。両岸の断崖で、イワユキノシタとイワタバコが勢力争いをしています。

特徴のある形の葉は、オクモミジハグマです。そして、この渓では初確認のヤグルマソウです。伏流している所まで遡行しましたが、この個体しか気付きませんでした。尾根には、沢山生育しているのかも?

久々に見たイワナンテンです。クジャクシダも所々で見る事が出来ます。

断崖で咲いているのはイワガラミかと思ったら、装飾花を見るとツルアジサイのようです。

富士山では普通に見られるハナヒリノキですが、この渓では稀な植物です。カツラノキも、今回初めて気がつきました。

時間をかけて観察すれば、とても魅力的な渓です。でも、久々の渓流遡行だったので、一週間くらい筋肉痛が続きました。

2020年6月26日 (金)

渓谷の植物①

渓谷で気になった、未掲載の植物を集めてみました。

渓谷では、各所に群生しているフウチソウです。標準和名はウラハグサですが、風に揺れ涼を呼ぶ植物という事で、私はフウチソウの名前で呼んでいます。

見上げる様な断崖の下に、この標高では珍しいカンアオイ属が生えていました。カントウカンアオイかオトメアオイではないかと思います。

大岩に行く手を阻まれ高巻きしていると、光を透かした特徴的な葉が目に入りました。変わった花をつけるウリノキです。

この渓では、マルバウツギの花が咲き、ウツギはまだ蕾の状態でした。下界では、装飾花が裏返しになったヤマアジサイも、これから咲きます。ここに来ると、少し季節を遡る事が出来ます。

これは、ツリバナだと思うのですが、図鑑によると花色は黄緑色となっています。Web図鑑では、紫褐色の混じるものもありますが、こんなに花色が濃くありません。これは別の植物でしょうか?

明日に続きます。

2020年6月25日 (木)

再生畑②の植物

今日は、思っていたより雨が降りました。雨が上がったら、草刈りをしようと思っていたのですが、雨露が乾きそうもないので、図鑑作成などを行って過ごしました。

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これは、ウラシマソウの果実です。スルガテンナンショウなどは、結実率が高いようで良く果実を見かけますが、ウラシマソウは「稀に結実」とあります。

その割に、親株の周りに沢山の子株が見られるのは、地下の球茎に多数の子芋をつけ栄養繁殖するからです。同じくサトイモ科のコンニャクも、栄養繁殖で次々と増えて行きます。

園芸種のムラサキツユクサの花が終わった頃、ツユクサも咲き始めます。

少し変わった花なので、接写ズームして観察してみました。

花弁の近くにある鮮黄色の葯を持つ仮オシベは、花粉を出しません。その下の1個は、少し花粉を出します。マウスを乗せた写真で、花柱の近くに見える黒っぽいものが完全なオシベです。

こちらは、カラスザンショウです。見上げると、沢山の蕾が確認出来ます。再生畑にとって邪魔な木ですが、年間を通して見ていると、伐採するのも可哀そうな気がして悩んでいます。

2020年6月24日 (水)

家の周りで見た変形菌

今日は、趣味の果樹・野菜畑に行って来ました。野菜エリアは何も植えてないため、時々耕運機で耕しています。殆ど休みなしで、3時間ほどかかります。草刈りよりは少し楽ですが、暑さのせいもあり、半日くらいやると疲れ切ってしまいます。軟弱者です。

梅雨時は、家の周りでも変形菌が見られます。少し集めてみました。

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先日掲載したシロジクキモジホコリと思える変形菌は、子実体の上部が割れ胞子を飛散させているようでした。

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マメホコリが、オレンジ色から変色したものだと思います。

ここから下は、ロールオーバー効果を使っています。マウスを乗せて、別の写真も見てください。

これは、ツノホコリに似ていますが、図鑑の写真と違い先端部が尖っています。

こちらは、エダナシツノホコリだと思います。ツノホコリの仲間は、原生粘菌として変形菌と分けて考えられるようです。

カビの集っているものもありますが、アミホコリの仲間でしょうか?

こちらは、ムラサキホコリの仲間?スカシカミノケホコリにも似ている・・。

変形菌が沢山掲載された図鑑があると良いのですが・・。Web図鑑で見ても、出現してからの経過時間などによる違いもあり、駆け出しの私には識別が難しく「・・の仲間?」の文字が外せません。

2020年6月23日 (火)

ギボウシランとコクラン

金曜日と月曜日は天気が悪く、土曜日はボランティアの草刈り、日曜日は生け垣の剪定を行ったため、再生畑②に行くのも5日ぶりでした。思った通り、雑草が伸びていたので、今日はしゃがんでの草取りでした。暑い上に、これが結構辛い作業で、半日で切り上げました。最近、肉体労働は少し辛いと直ぐに挫折してしまいます。

場所によって、ギボウシランやコクランが開花し始めました。

【ギボウシラン】

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まだ一番下が咲いたばかりでしたが・・。昨年の果実殻が残っています。同属のコクラン、クモキリソウは自動自家受粉するそうです。このギボウシランも、果実を良く見かけますので、自動自家受粉するのではないかと思っています。

平開する唇弁とその中心に入る暗紫色の帯状の模様が特徴です。

花茎が短いので、食害にあったのかと思ったらまだ伸びていませんでした。同じ場所でも、こんなに差があるのはどうしてだろう?散布された種子は、少しは発芽してくれるだろうか?

ラン科クモキリソウ属ギボウシラン(Liparis auriculata Blume ex Miq.)。

【コクラン】

隣にコクランが咲いていました。コクランは、古い葉の脇から新しい葉が展開して、そこに当年の花が咲きます。

ラン科クモキリソウ属コクラン(Liparis nervosa (Thunb.) Lindl.)。Ylistでは、Empusa nervosa (Thunb.) T.C.Hsuが標準学名となっています。この事について、経緯などをご存知の方教えてください。

ギボウシランの花期は、7~8月となっております。この自生地は、初めてギボウシランを見た場所よりも、高度が下になります。開花時期に、1週間ほどのずれがあるものと思われます。

2020年6月22日 (月)

イワシャジン

渓谷には、岩と名の付く植物がいろいろ生育しています。イワタバコ、イワユキノシタ、イワナンテン、そしてイワシャジンやイワギボウシなど。今日の記事では、イワシャジンを掲載します。

子供の頃、この渓で初めて出会った時は、まだその名前を知りませんでした。断崖に垂れ下がって咲く釣鐘形の花は、とても印象に残りました。それから数十年の歳月が流れ、植物観察をするようになってから、再会を果たす事が出来ました。

この渓では、ある程度個体数を見る事が出来ますが、地域では比較的稀な存在だと思います。

花期は、9~10月頃なので、以前撮った写真を掲載します。

同じ渓でも、釣鐘の形や花色には個体変異が多く、極稀に白花に出会う事もあります。シロバナの個体は、茎の下部にも紫の色素が無く全体が緑色です。

キキョウ科ツリガネニンジン属イワシャジン(Adenophora takedae Makino)。

2020年6月21日 (日)

イワタバコ

大岩の並ぶ渓には、数えきれないほどのイワタバコが生育しています。

行く手を阻む大岩にも・・。

見上げる断崖にも、このようにびっしり生育しています。

この辺りでは、開花はもう少し先になりますので、もっと標高の低い場所で撮った写真を掲載します。

この花は、中心部に「桔梗紋」が見えています。

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こちらは花芯の模様が上と違います。こういう違いを見比べるのも楽しいです。

この渓のイワタバコは、葉裏の葉脈や花柄に毛があります。毛のあるタイプとして、変種のケイワタバコ(var. pilosus Makino)が記載されていますが、ケイワタバコを品種とする見解もあります。今迄、母種が生育するのか確認した事はありませんでした。時間のある時に、確認してみようと思っています。

イワタバコ科イワタバコ属イワタバコ(Conandron ramondioides Siebold et Zucc.)。

2020年6月20日 (土)

シラヒゲソウ

先日行った渓流遡行の目的は、幾つかありました。その一つは、シラヒゲソウの無事を確認する事でした。数年前、生育する断崖が乾燥気味になり、個体数が激減してしまいました。それが、ずっと気がかりでした。

何を撮ったか分からないような写真ですが・・。この断崖は、シラヒゲソウの個体数が一番多い場所です。近づいて見ると、断崖一面に復活していました。良かった!

特徴ある心円形の葉は、花期以外でも目に付きます。花茎につく葉は無柄で茎を抱きますが、根生葉は写真のように長柄があります。

花期は、8~9月とあります。この渓では、9月下旬が見頃です。

白髭(糸状に細裂した花弁の縁)がとても印象的な花です。メシベの周りにあるハート形の部分(クリーム色)がオシベで、一つずつ順番に花糸が伸びます。その周囲に、3個セットの腺体を持つ仮オシベがあります。

この場所は、大岩の並ぶ渓流を2時間近く遡行しなければ到達出来ません。アプローチの大変な場所だったからこそ、初めて出会えた時の感動が今でも脳裏に蘇ります。

ニシキギ科ウメバチソウ属シラヒゲソウ(Parnassia foliosa Hook.f. et Thomson var. foliosa)。旧分類体系では、ユキノシタ科とされていました。

2020年6月19日 (金)

気根に変形菌出現

良く降りました。散歩の時の萌は、雨降りでもハイテンションですから、手綱持ちは大変です。

梅雨に入り、彼方此方でキノコや変形菌が見られるようになりました。

こちらは、ボウランと師匠から頂いたボウランとフウランの属間交配種(仮名:ボウフウラン)です。上がボウランで、下とマウスを乗せた写真がボウフウランです。写真は、左へ90度回転してあります。

ボウランの古い気根(吸水根)を見ていると、カビのようなものが目に入りました。

「あっ、変形菌だ!」とても小さく、肉眼で見るとカビのようでした。

こちらにも・・。

新しく伸び始めた根にも、子実体が見られました。Web図鑑で見ると、シロジクモジホコリに似ています。

明日か明後日は、延期になっていたボランティアの草刈りがあります。明日も雨のようなので、明後日かな?

2020年6月18日 (木)

コキンバイザサ

午前中、日照の悪い栽培エリア(コンニャク、ミョウガ、サンショウ、タラノキ)の草取りをしました。コンニャクはかなり増えて、彼方此方に芽を出していました。サンショウとタラノキは、苗を移植したものですが、成長が早く窮屈になってしまいました。もっと間隔を空けるべきだった・・。

渓流遡行の帰り、ふらつく足でコキンバイザサの様子を見て来ました。

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咲いていました!スゲの仲間やジャノヒゲなどに似た葉はシカの好みのようで、このように食べられた痕を見かけます。

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普通、黄色い花被片は6個ですが、この花は4個でした。

二つ目の花は、普通タイプでした(ロールオーバー効果使用)。

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花被片の先端に、長毛が密生する特徴があります。

三つ目の花です。この少し上でも生育を確認していますが、流石に疲れたのでこれで帰路につきました(ロールオーバー効果使用)。

山渓の図鑑によると、花期は4~6月とありますが、初めてこの場所で花を見たのは、9月上旬と下旬でした。

キンバイザサ科コキンバイザサ属コキンバイザサ(Hypoxis aurea Lour.)。

2020年6月17日 (水)

オノエラン

オノエランの生育場所は知っていても、タイミングが合わず花の写真が撮れずにいました。今回も少し遅いかと思いつつ、様子を見て来ました。

【第一の場所】

大岩の並ぶ渓流を遡行して、やっと目的地に着きました。やっぱり遅かったか・・。この場所では、4株ほど確認出来ましたが、どれも花は終盤を迎えていました。かなり画質が荒くなってしまいましたが、高倍率のコンデジでこれがやっとでした。

【第二の場所】

来年もっと早く来ようと決心して、別の植物を確認するために更に上流へ上りました。断崖を見上げていると、フウチソウの間に白い花らしきものが見えました。オノエランです!でもやはり遠い・・。

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辺りを見回すと、断崖に貼り付いたアセビの影に、このオノエランが咲いていました。デジイチ+ズームレンズで撮りましたが、ストロボが強すぎでした。

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次は、接写用のコンデジ「TG-4]で撮ってみました。顕微鏡モードだと焦点距離が短いので、上と同じような写真ですが、アセビに摑まり片手撮りしました。

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もう少し、接近しました。正面から見ると、アニメのキャラクターのような花です。

折角だから、爪先立ちして片手撮り・・W形の黄色い模様が襟の様で、チャームポイントになっています。半透明の距も特徴的ですね。

この後、足を滑らせ腰まで水に浸かってしまいました。濡れたズボンはとても歩き難く、疲れが倍増しました。TG-4は、水に浸かっても平気でした。流石、Tough!

ラン科カモメラン属オノエラン(Galearis fauriei (Finet) P.F.Hunt)。

2020年6月16日 (火)

コウホネ開花

今日も暑かった!久々に再生畑①へ行って来ました。数日空けただけで、唖然とするくらい草が伸びています。半日だけ、未耕作エリアの草刈りをして来ました。

昨日、左官のプラ舟ビオトープに植えてあるコウホネが咲いたので、撮ってみました。

帰宅して見ると、コウホネの蕾が見えません。葉を捲ると、咲いていました!ホームセンターで買って来て、何年経った事でしょう?やっと咲いてくれました。

6月15日16時頃の様子。面白い構造の花ですね。

6月16日13時頃の様子。一番外側が萼片、その内側に花弁、そして菊の舌状花のようなオシベがあり、真ん中のヒトデのような部分が柱頭です。この花は、柱頭の周りにまだ折りたたまれたオシベがあります。引き続き、花の変化を観察してみようと思います。

スイレン科コウホネ属コウホネ(Nuphar japonica DC.)。

2020年6月15日 (月)

2年目の実生栽培実験(6月中旬)

家族に「今日は暑いようだから、午後は畑に行かない方が良い!」と言われていました。ところが、下界で用事を済ませてから行ったため、昼食抜きで15時半頃までかかってしまいました。予報通りとても暑く、草刈りしていて足元がふらつくくらいでした。晩酌で水分補給をしなくては!

湿地に生育する植物の実生栽培実験(予行演習)の様子です。

【現時点で名前の分からない植物】

この植物は、ミズオトギリの銘板の所に生えて来ました。半つる性のような枝が何本か伸びていて、葉腋下から根が伸びて来ました。思い当たる植物がありません。これは何でしょう?

こちらは、銘板をつけませんでした。種子の大きさから、もしかしてゴキヅル?

【銘板と一致していると判断した植物】

圧倒的に発芽率の高かったタコノアシです。粉のような種子だったせいもあり、連結ポットの隣の列にまで姿を現しています。プランターが足りません。どこに移植しよう・・。

こちらは、ヌマトラノオです。最初に出現した葉色や艶、形などから、種子を間違えたかと思っていました。

ミズオトギリの銘板の所に、最上段の植物しか生えてこず、失敗したかと思っていました。葉に溜まった雨水を見て、オトギリソウの仲間だと思いました。蒔いた種子も少なかったのですが、数株しか発芽しておりません。

こちらは、少し前の記事で種名を掲載したヒメハッカです。たった一粒の種子しか手に入りませんでしたが、無事発芽してくれました。先端を芋虫に齧られたため、葉腋からの枝が伸びて来たのかも?見た目より、丈夫で発芽率の高い植物なのかもしれません。

本番の実験では、種子が完熟して果皮が裂開し始めた頃に採取して、蒔いてみようと思っています。そうすれば、発芽率も高く、今年中にある程度苗が成長するので、サワトラノオのように翌年の開花が見込めるのではないかと考えています。

2020年6月14日 (日)

散歩道の植物など

家族が家にいる日は、時間の経つのが早い気がします。雑用も含めて、生活に変化があるからかもしれません。

夕方、萌を家において散歩道を歩いてみました。

かなり前から、モリアオガエルの卵が気になっていました。モリアオガエルは、必ず下に水がある場所で卵を産みます。下で確認してから枝に上り、更に位置合わせをするのだろうか?林の中で、水の溜まったプラ桶の真上に産み付けられた卵を見た事があります。

薄暗い林床に落ちた白い花が、目に入りました。彼方此方の樹幹に貼り付いたテイカカズラの花が、終盤を迎えているようです。

これは、オカタツナミソウの果実です。面白い形でしょ?開花当初は、花序が短く茎の先端部にまとまって花が咲きますが、花が散り始めると花序が伸びて来ます。

コクランも花序が伸びて来ました。クモキリソウ属の中では珍しく、冬に葉が枯れません。古い葉の脇から新しい葉(茎)が出て、当年の花を咲かせます。

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こちらは、花が終ったムヨウラン属です。花柄子房は、まっすぐ伸びて棒のようですね。左と右は種類が違います。左はエンシュウムヨウランで、右はウスキムヨウランです。開花時期や唇弁の形態での識別法が記されていますが、花冠を見てもこの果実と同じような色の違いを感じます。

2020年6月13日 (土)

フタリシズカ二番目の花

以前の記事で、フタリシズカは普通の花が終わった後、茎の節から閉鎖花をつけた花序を出すというような事を書きました。

萌の散歩道で、果実期のフタリシズカを見付けたので観察してみました。

こちらは、通常の花期です。5月16日に、撮影しました。

果実が生っている最上段の葉の下から、花序が覗いています。二番目の花・・閉鎖花です。

節から伸びた閉鎖花の様子です。図鑑には下部の茎とありますが、普通の花序のすぐ下の節からも出ていました。

どの個体も果実は沢山ついていて、結実率は高いようです。送粉者の一つにアザミウマが挙げられていますが、良く見かけるアリも受粉に関与しているのかもしれません。同じくチャラン属のヒトリシズカに比べて、ずっと個体数の多いフタリシズカは、なぜ閉鎖花もつけるようになったのでしょう?

2020年6月12日 (金)

ムカデラン

昨日は、よく降りました。一日空けただけで、畑の雑草が伸びていました。待ちに待った雨ですが、これから草取りが更に忙しくなります。

ムカデやクモの名がつけられた野生ランがあります。和名をつける時は、もう少し愛情を持ってほしいと思う事が多々あります。

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新しい着生根が伸び、コケの中に潜り込んでいます。

匍匐している茎よりずっと太い着生根が、印象的な野生ランです。

ムカデランは、向陽地の岩に貼り付く事が多いようです。もう少ししたら、そんな生育場所を調査に行こうと思っています。

ラン科ムカデラン属ムカデラン(Pelatantheria scolopendrifolia (Makino) Aver.)。

Cleisostoma scolopendrifolium (Makino) Garayと書かれた図鑑がありますが、DNAを用いた解析の結果、Pelatantheria属とする事が適当であると分かったそうです。

明日は、ボランティアで沼川土手の草刈り予定でしたが、雨なので次週に変更になりました。主催者さんも、連絡が大変です。

2020年6月11日 (木)

実生栽培の植物

今日は、予報通り雨降りです。仕方ないので、PC作業をやって過ごしました。

山野の植物観察も良いですが、実生栽培の植物観察もいろいろ学べて興味深いです。

【独立栄養生物(植物)】

今迄、名前を伏せていた植物の、5月6日と5月25日の様子です。少し前の記事に掲載した時、植物名に気付かれた方もいるかと思いますが・・。

この後、先端部の葉が萎れてしまいました。良く見ると、茎の上部を小さな芋虫に齧られていました。萎れた葉の匂いで、この植物が期待していたものである事が分かりました。

植物名は、ヒメハッカです。時期が遅く、種子がたった一粒しか手に入りませんでした。半信半疑で、連結ポットの一角に蒔いたところ、無事発芽してくれました。

茎には稜があり、葉腋から新たな枝が伸びて来ます。そういう性質だったので、先端部を齧られても枯れずに済んだのだと思います。何とか、開花・結実まで育ってほしいと願っています。

【菌従属栄養植物(腐生植物)】

ヒメヤツシロランの容器内に、根状器官が伸びていました。笹の部材の中で、塊茎が生存している証です。撮影後、笹の部材に潜らせました。

今年は、花芽が上がってこなかったハルザキヤツシロランの容器です。こちらは、根状器官にカビのようなものが纏わりついています。良く見ると、菌糸です。この容器も、常緑広葉樹の部材で覆いつくしてありますので、根状器官で生存を確認する事になります。

ハルザキヤツシロランの容器内に、爪楊枝の先端よりも小さな子実体が生えていました。上の菌糸の子実体だろうか?キノコ名は分かりません。

2020年6月10日 (水)

ツレサギソウ

昨日水遣りが出来なかったので、午前中再生畑②へ行って来ました。天気予報コムの前日予報では、午前中くらいは降らないと思っていたのに、降られてしまいました☂。

少し前の事になりますが、案内していただきツレサギソウの花を見て来ました。

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目的の花は、薄暗い林床に咲いていました。こういう場所に咲く白い小さな花は、ストロボを暗めに設定したコンデジの方が撮り易いです。

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下見していただいたお陰で、丁度良いタイミングで訪問する事が出来ました。

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背萼片と先端が内に巻いた側花弁は、兜状になっています。唇弁は、長い舌状(13~15mm)で下垂しています。仙人の髭のようですね。唇弁の基部は、両側に立ち上がった突起状の広がりがあります。

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距は3~4cmと長く「子房に沿って伸びる」とあります。子房に沿って・・という表現は分かり易いですね。

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側萼片は後方に反っています。白いサギが連れ立っている様子に見立てて、和名がつけられたそうです。中国名は、舌唇蘭・・舌のような唇弁を持つ蘭という事でしょうか?他のランでも、和名と中国名を比較すると、ちょっぴり国民性を感じる事があります。

この場所には、2本の開花株が並んで生えており、周囲を見回すと未開花株の葉も幾つか確認出来ました。実生繁殖したものとばかり思っていましたが、「地中で水平に伸びる多肉の紐状根から不定芽を出して繁殖する。」とありますので、栄養繁殖したものかもしれません。

ラン科ツレサギソウ属ツレサギソウ(Platanthera japonica (Thunb.) Lindl.)。

2020年6月 9日 (火)

果樹・野菜畑の花

今日は、放置状態だった「果樹・野菜畑」の野菜エリアに耕運機をかけて来ました。果樹エリアは、ジャングルのようになっています。どうしよう・・。

畑の隅に、ウコンの花が咲いていました。ピンクの綺麗な部分は、花ではなく苞葉です。花はその下に見える黄色い部分です。

中国原産のキンシバイです。低地で、栽培品の逸出も確認されているそうです。

こちらは、ザクロの花です。毎年、果実はホンの少ししか生りません。最初は雌雄異花かと思っていたのですが、8月頃に形成される花芽を剪定してしまったため、花数が少なくなってしまった事が原因のようです。今回は未剪定なので、沢山の花が咲いています。

ついでに・・。

萌の早朝散歩が終りプラ池を見ると、ヒツジグサの花が咲いていました。今年の一番花です。この整った花形が好きです。

今日は、耕運機掛けで疲れてしまい、再生畑②の水遣りが出来ませんでした。明日の夜には雨が降るようですが、午前中だけは水遣りに行かなくては・・。近所の人が、水不足でジャガイモの丈が伸びないと嘆いていました。

2020年6月 8日 (月)

ミニビオトープ

雨が降らない・・。今日も野菜の水遣りに時間を費やし、その後未耕作エリアの草刈りをしました。半日続けると、暑さと疲れで足元がふらついて来ます。

ミニビオトープは、中の植物が成長してかなり混雑して来ました。左官用プラ舟をもう一つ追加しなければなりません。もっと早い時期に、掃除もしたかったのですが・・。葉を除けると、ヤゴが潜んでいました。

ミツガシワも、大きな葉になりました。写真の果実は、発芽能力があるのだろうか?熟した頃、撒いてみようと思っています。このミツガシワは、地主さんにいただいて来たものと、ある施設の植物管理者さんから頂いたものが入っています。奇しくも同じ出身地でした。

こちらは数年前に、ホームセンターの園芸コーナーで買って来たコウホネです。まだ一度も花を咲かせたことがありません。ところが、良く見ると蕾らしきものが伸びて来ました。初花が見られるかもしれません。

最後に・・。

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再生畑②に着くと、シカの親子が歩いていました。電気柵を設置してあるので耕作エリアには入れませんが、周囲の草を食べていたようです。高倍率のコンデジではなかったので、ボケを気にせずトリミングしてみました。

2020年6月 7日 (日)

庭に咲く花

今日は雨が降ると期待していたのに、一向に降る気配がないので野菜の水遣りに行きました。こう降らないと雨水も溜まらないので、農業用水栓が無かったら大変です。

また、家の庭に咲く花の記事です。

我が家には、この一種類だけクレマチスがあります。二十年ほどの歳月を経て、実生発芽によって3ヶ所に分散しています。この花も、前記事のハンショウヅルと同じくキンポウゲ科センニンソウ属で、花弁のように見えるのは萼片です。

父親は、ツツジやサツキなどが好きで、彼方此方に植えてあります。不肖の息子は、何本も枯らしました。盆栽仕立てのサツキなんかは、修正不可能な姿になっています。

庭のツツジ属は、園芸用に交配されたものですが、今頃咲くものは、どれもサツキ或いは、それを主体とした交配種だと思っています。富士市域では、自生のサツキが記録されています。凡その場所は聞きましたが、まだ見た事はありません。私の苦手な場所なので・・。

こちらは、父親がイヌツゲの株元に着生させたDendrobium属です。富士の山間地でも屋外で冬越し出来ますので、セッコクとの交配種ではないかと思います。もう少し上に、着生させてくれると良かったのですが・・。

イヌマキにオス花が咲いていました。雌雄異株ですので、この木はオス株である事が分かります。

それにしても暑い!6月って、こんなに暑かったでしょうか?

2020年6月 6日 (土)

道沿いで見た植物

今日は、義母の家に行って庭の植物の植え替えをして来ました。本来なら、もう少し早い時期にすべきでしたが、無関心でいるよりそれを気にするだけでも良い事だと思います。庭の植物には、義父との思い出が詰まっていて、手に入れた当時の事を話してくれました。

山野を歩く事が少ない昨今なので、家の周りの植物や畑の植物が主体の記事ばかりです。そのためか、昨年に比べて地域別のアクセス数がかなり変わりました。それは、反って良かったと思える事もあります。

道路脇で、目に留まった植物を少し掲載します。

ハンショウヅルの花が咲いていました。肉厚の花弁のように見えるのは、萼片です。キンポウゲ科の花は、変わり者が多いですね。

薄暗い林縁に見えた白い花は、ツクバネウツギでした。萼片が羽根突きの羽根に似ている事から、和名がつけられました。県西部では、コツクバネウツギが生育するそうですが、まだ見た事はありません。

まだフジ(ノダフジ)の花が咲き残っていました。

こちらは、ヤマボウシです。最近は、紅花の植栽が多く見受けられますが、「富士山に咲くロマンの花」はやっぱり白色が良いと思います。

◇県外の方へお知らせ◇

静岡森林管理所管轄の富士山国有林は、下記のように入林禁止となっております。例年は、期間ごとに対象エリアが移動して行きましたが、今年度は広範囲に長期間入林禁止となっておりますので、ご注意ください。富士山スカイライン沿いなどで、複数台の県外ナンバーの車両を見かけましたので、本ブログに掲載します。

静岡森林管理署「富士山国有林への入林禁止について」

2020年6月 5日 (金)

サンショウバラ

今日は、萌の早朝散歩を後回しにして、ある植物の人工授粉と防虫ネット取付に行って来ました。慣れない事なので、上手く受粉出来たか分かりません。

帰り道、サンショウバラが咲いていたので撮ってみました。まだ6時台だったので、暗めの写真ばかりですが・・。

サンショウバラは、フォッサマグナ要素を代表する植物です。地域で見られるのは、嬉しい事です。

開花後の花色にも、濃淡はありますが、蕾や開花したての花弁は濃紅色です。

この花の優しい色合いが良いですね。訪花昆虫の多い花で、日中は虫の集っていない花を撮るのが困難なほどです。

こちらは、サンショウバラの仲間・・ヒメ(ヒナ)サンショウバラとイザヨイバラです。園芸用に中国から輸入されたもので、国内自生種ではありません。

この後、下界で用事を済ませ、また山間地にある施設に打ち合わせに行きました。そこでも、沢山のサンショウバラを見る事が出来ました。植物保護に関して、同様の考えを持たれている人と知り合う事が出来、嬉しい一日でした。

2020年6月 4日 (木)

再生畑②の野菜(6月上旬)

一日何度「暑い!」を繰り返した事でしょう?今日は、午前中だけで二度服を着替えました。

再生畑の草取りと水遣りが、最近の日課になっています。栽培している野菜の花などを撮ってみました。

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左は、師匠から頂いたホドイモです。二鉢とも順調に育っています。葉腋には、とても小さな蕾らしきものが見えています。

右は、キュウリの赤ちゃんです。沢山の毛が、害虫などから身を守っているのでしょうか?キュウリは雌雄異花ですから、写真はメス花です。でも、単為結果というのを行うため、オス花が咲かなくても結実するそうです。それでカボチャのように受粉させなくても、次々に実が生るのですね。知らなかった・・。

キュウリとナスの花です。ナスは最初から下向きで咲きます。萼や花柄に棘があって触ると痛い目に遭います。これも害虫対策でしょうか?

カボチャも、同じ株にメス花とオス花が咲く雌雄異花です。写真は、メス花です。送粉者がいないと、人工授粉しなければ子房部が黄色くなって枯れてしまいます。最初は、そんな事も知りませんでした。

カボチャのオス花です。株元は殆どオス花でした。

今年は、カボチャやキュウリにウリハムシがあまり集りません。彼方此方に姿を現しているキリの葉を見ると、沢山集っています。ある意味、コンパニオンプランツの役目をしているのかも?

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こちらはトマトです。トマトの花は葉腋ではなく、茎の途中に花序柄がつきます。葉腋から伸びた脇芽(左)は、摘み取ると教えてもらいました。

今迄は、何も考えずに枯らさないようにだけして来ました。要するに、殆ど植え放しでした。素人農業でも、収穫を考えたいろいろなテクニックがある事を、少しずつ学んでいます。

2020年6月 3日 (水)

コンニャクの花

今日も暑かった!二つの畑を掛け持ちしました。思ったより雨が降らず、野菜への水遣りが欠かせません。それなのに、雑草はどんどん成長していきます。

今日の記事は、5月20日に撮ったコンニャクの花です。登場させるのを忘れていました。

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嫁さんが「庭に変なものがある!」と言うので見に行くと、コンニャクの花でした。不気味でしょ?昔は前庭に畑があり、その時の生き残りが所々に生えています。

ここから下は、ロールオーバーを使っています。マウスを乗せると写真が変わります。

近づくと、結構強い臭気があります。同じ頃咲くハッカクレンと似た、有機物の腐敗臭がします。

付属体の下に見える白い部分が雄花で、その下が雌花です。沢山の柱頭が見えています。

コンニャクは、テンナンショウ属とそっくりな果実が出来ます。橙色に熟した果実を蒔くと、翌年小さな苗が沢山出て来ます。また、地下茎で栄養繁殖もします。

2020年6月 2日 (火)

サイハイランとカヤラン

久々に、夢を見られる場所へ行って来ました。二回目の自生植物調査は、少し間を空け過ぎ花の終ったものばかりが目につきました。

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サイハイランの花は、今が見頃でした。比較的出会い易い野生ランではありますが、何処でもと言う訳には行きません。この場所は、生育環境が向いているのか彼方此方で見る事が出来ます。

垂れ下がって咲くので、花芯はコンデジでなければ撮れません。

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こちらは、キンモクセイの木に着生していたカヤランです。カヤランは、着生樹種を選ばないようで、今まで見たのは、スギ、ヒノキ、サクラ、ウメ、アセビ、ツツジ、イヌマキ、カシ、クヌギ、そしてこのキンモクセイです。裂開した蒴果は昨年のもので、未熟な棒状のものが今年の果実です。それにしても結実率が高いですね。

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良く見ると、根(着生根)の周りに実生苗が沢山ついていました。

この日は、蒸し暑い一日でした。ざっと一周したのと渓谷までの上り下りだけで、畑作業と同じくらいの汗をかきました。

2020年6月 1日 (月)

ツユクサとアジサイ

予報では午後から雨のはずでしたが、霧雨程度でした。このところ、畑も乾燥気味なので水遣りが欠かせません。降るならちゃんと降ってほしいものです。

東海地方の梅雨入りも、後一週間くらいでしょうか?この季節を象徴する植物は、ツユクサとアジサイです。庭に咲くものを集めてみました。

ズミの盆栽に生えてきたツユクサと、父親が庭に植えてあったツユクサです。ムラサキツユクサの仲間だと思いますが、品種名は分かりません。

こちらにも・・。ズミの盆栽に生えて来たものと似ていますが、花色が少し違います。

山野に生育するツユクサは、現在急激に成長を始めています。今のうちに除草しなければ!花期はもう少し先になります。また、ムラサキツユクサの仲間は多年草(宿根草)ですが、ツユクサは一年草です。

アジサイも咲き出しました。

隣に咲いていたのも同じかと思ったら、ちょっと違う・・。

こちらは、園芸品種として改作されていないヤマアジサイでしょうか?図鑑に記載された花期は同じでも、沿岸地が故郷のガクアジサイは、山間地の生け垣ではもう少し先になります。

アジサイはとても丈夫で、成長の早い植物です。剪定をしても直ぐに枝を伸ばすので、とても手間がかかります。個人的には、生け垣に向かない植物だと思っています。

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