実験場のサワトラノオ(5月下旬)
ポットに蒔いた落花生の葉が展開して来たので、再生畑に植付場所を準備して来ました。それにしても、暑かった!
自生地より、高度300mほど高い実験場のサワトラノオも、花の盛りは過ぎ開花位置が先端部に移動しつつあります。
屋外庇下に置いてありますが、訪花昆虫は少ないように思います。右の写真中央下には、台所用のネットを被せた花穂が写っています。小形のハナバチなどの訪花昆虫は進入できませんが、アリが入ってしまいました。来年は工夫しなければ・・。
生育条件の違う自生地とは、比較にならないかもしれませんが、杉野孝雄先生の「静岡県産 希少植物図鑑」には、茎の高さ40~80cmとあります。プランター栽培でも最高で85cmくらいになる事が分かりました。
栄養状態の違いか、葉腋から枝を出す個体とそうでない個体が見受けられます。また、その枝の頂に花をつけるものと、そうでないものがありました。
自生地でのサワトラノオは、とても結実率が高い植物です。実験場での結実率にも、注目しています。中には右のような変わった花穂もありました。
以前の記事で、花冠の裂片が5~8個まであると書きましたが、ついに9個のものを見付けました。植物の形態変異を探すのも楽しいものです。
サワトラノオに関して、今迄に分かった事と次にやってみたい事をまとめていますが、別の植物の実生栽培実験も開始しています。そちらは、また別の記事で・・。
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