サワトラノオ水中で発根
植えたばかりのラッカセイを、カラスが掘り起こしてありました。ライン上に防鳥テープを張って来ましたが、効果があるのか分かりません。悪戯ガラスに比べれば、アブラナ科の種を啄んでいるキジバトなんか可愛いものです。
5月上旬、大雨で茎の曲がったサワトラノオを、素焼き鉢に植えてプラ池に沈めました。昔は、今よりもずっと水位が高かったと思われる浮島地区では、こんな生き方をしていたかもしれないとの思いからです。
プラ池には、先住民のヒツジグサが水面を覆うように葉を広げています。沈めたばかりの頃は、まだ水中の茎が見えていました。
葉を除けて見ると・・。
「あっ、発根している!」でも、葉腋下からだけ出ると思っていたら、茎の途中から出ています。
こちらは、葉腋下からも出ています。
鉢を沈めた時は、こんな姿だけを予想していました。当年茎は、果実が熟すと枯れて行きます。でも、葉腋から伸びた新芽は根(地下茎)を伴い、翌年に向けて生き残ると思っています。また、湿り気だけの土壌に生育する(現在の浮島ヶ原自然公園のような)場合、地上部では発根しませんから、株元から出てきた新芽が、同様に根(地下茎)を伴って翌年に向けた新株となると思っています。
ある程度水位のある場所では、掲載写真のような形で栄養繁殖し、水の流れに乗って生育地を広げて行ったのではないでしょうか?
もう一つ気がついた事があります。睡蓮鉢にも、同様に素焼き鉢に植えたサワトラノオを入れてありますが、こちらではまだ発根が見られません。光の当たる左官のプラ舟でも同様です。地中と同じようにある程度暗くなければ発根しない(或いはし難い)のかもしれません。それについては、今後の実験で確認したいと考えています。
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