ヤマシャクヤク
再生畑②にも、野生動物の足跡が目につきますので、電気柵を設置しました。支柱建てと配線は、途中でやめると調整が上手く行かないので、昼食抜きで行いました。後は、電源装置の取り付けだけです。
別の目的で行った林内で、ヤマシャクヤクの花を見る事が出来ましたので掲載します。
同じ場所でも、開花時期に違いがあります。右の花弁が落ちて子房が膨らみ始めた頃、左の花が咲いていると思います。
この場所では、数年前に開花株が殆ど姿を消してしまいました。園芸採取されてしまったのだと思います。でも、残った苗が開花株に成長して来たようで、幾つかの花を見る事が出来ました。
ヤマシャクヤクは、播種の翌年発芽する事もあるようですが、果被が捲れて種子が落ち始める頃に採取すると、播種の翌々年に発芽します(2度実験しました)。完熟すると発芽抑制がかかるのかもしれません。それから4~5年くらいかかって初花が咲きます。
長い歳月の間に幾多の試練をかいくぐって、やっと花を咲かせるのです。山野で出会っても、採取しないでやってください。
何とも言えないふんわり感が、この花の魅力の一つです。見方によっては、ちょっとだらしない感じにもとれますね。
ボタン科ボタン属ヤマシャクヤク(Paeonia japonica (Makino) Miyabe et Takeda)。
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