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2020年5月18日 (月)

クマガイソウとの再会

不要不急の外出自粛は、家族のため自分のためにも心がけているつもりです。

でも、地域でどうしても確認したい希少植物があって、見に行って来ました。

この写真は、2011年5月下旬に撮りました。当時は、休日もなかなか取れないような勤務状況でした。やっと取れた休日は生憎の雨・・呆れた表情の家族を尻目に、一人で探索に出かけました。

遠目にフキの葉かと思って近づくと、クマガイソウでした。開花株は一つだけでしたが、葉は数十個確認出来ました。

Aimg_7348

この倒木の間に上の開花株があり、未開花の葉も倒木に沿って結構見られました。翌年は花が咲かず、更に毎年葉の数が減って行き、ついには二つしか確認出来なくなりました。もう絶えてしまうだろうとの思いから、その後確認に行っておりませんでした。

ところが、生き残っていたのです!以前の写真と見比べると、一度何かがあって絶えかけた事は確かだと思います。でも、生き残った根茎から新たに増え始めているように思えます。

そして、少し先には・・。

開花株もありました!

別の場所では、もっと大きな群落を見る事が出来ます。でも、個体数は少なくても地域に生き残っていた事がとても嬉しい!

蕊柱を接写してみました。唇弁の基部は、臓器のようで不気味ですね。両側に丸みを帯びた黄色の葯がついています。送粉者は、マルハナバチだそうです。

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これは別の場所で見た群落です。多数の個体が集まっているように見えても、少数の個体が根茎で繋がり広がっている場合が多いそうです。

クマガイソウは、群落をつくる割に気難しい野生ランのようで、自生地においても、突然姿を消してしまう事があります。見つけても採取したりせず、そのまま見守ってほしいと願っています。失われた希少植物を、山野に復活させる事は容易ではありません。

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