実験場のサワトラノオ開花
今朝、サワトラノオの蕾の先端が少し開いているものがありました。昼過ぎに帰宅すると、全開しているものが幾つかありました。
全開した花が確認出来たのは、まだ二株でした。花弁の数は、同じ株でも5~7個のものがあります。「オシベと花冠(の裂片)は対生しているのが、サクラソウ科の特徴の一つ」とあります。でも、数えてみると中には例外もあるようです。
同じプランターでも、成長に差があります。せっかちもいればのんびりもいて、人間社会と同じですね。
花弁が開く前に柱頭が出ています。この状態で、訪花昆虫の集っている写真を撮った事があります。雌性先熟ではないかと思っていましたが・・。短花柱花と長花柱花の観察も含めて、確認してみたいと思います。
開き始めて直ぐでは、まだ葯袋が破れておりません。
花弁が全開すると間もなく、葯袋が破れて花粉が露出するようです。
こちらは、どのオシベも花粉が露出しています。
訪花昆虫は、アリとこのハエでした。身体に、粘液を纏ったようなハエですね。片手持ちで撮ったため、ピンボケしてしまいました。
自生地ではどうか分かりませんが、実験場では実生発芽(種子が熟して間もなく播種し、発芽したもの)の翌年に花を咲かせる事が分かりました。
« 愛鷹林道のタチツボスミレ | トップページ | ハンゲ属 »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
ayumuさま、今晩は。
田園地帯に生育する希少種の多くは、生育場所の減少が一番の課題だと思います。
現在の自生地で、この植物の個体数を増やす事は、それほど難しくはないと思います。
でも「人の手をいれる」事への慎重な意見もあります。
実際には、既に人の手が入っている事も事実ですが・・。
栽培実験をしてみて、「不自由な環境の中でも何とか生きている」そんな感想を持ちました。
植物保護の考え方は、人や団体によって様々で難しい問題だと思います。
複眼の色などからショウジョウバエかと思ったのですが、身体が濡れているようなのが気になりました。
身体に少しだけ花粉がついているようですが、送粉者なのかは不明です。
カキランやキバナノショウキランもハート形の花粉塊を、頭の後ろにつけていました。
面白いですね。
投稿: やまぶどう | 2020年5月 4日 (月) 19時44分
苦心した研究の結果ですね。
開花しましたね、生態系の研究が進みますと危惧種から
解放されるでしょうか。雌蕊が先に出てくる!なるほど
自家受粉が極端に嫌うのでしょうか。
このコバエはショウジョウバエでしょうか。このコバエには
別格に興味ありますね、ヤツシロランに来るコバエは背中
にしか花粉は付かないが、このコバエはどこに付くのでしょうね。
花のサイズ不明ですがです。
投稿: ayumu | 2020年5月 4日 (月) 07時54分