2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

他のブログ・HP

無料ブログはココログ

« 2020年4月 | トップページ | 2020年6月 »

2020年5月

2020年5月31日 (日)

ノアザミ再び

少し前に再生畑②に咲くノアザミを掲載しました。草刈りをしようと思ったら、花数も増え見頃だったのでまた撮ってみました。

1~2年前は、ササやチャノキに覆われてアザミ属は生えておりませんでした。ところが、今ではタイアザミ(トネアザミ)やノアザミが大きな株に成長しています。アザミの仲間の成長が早い事は、再生畑①に植えたフジアザミの実生苗でも経験しました。掌くらいの苗を秋に植えたところ、翌年の夏には手の付けられないような大きさになって花を咲かせました。

この花を見ると、幼い頃の弁当に入っていた桜でんぶを思い出します。

花期もそうですが、総苞片の粘りも識別点として挙げられています。蕾の状態でも粘りを感じます。

咲き始めの花と総苞を接写してみました。雄性期に、虫などが集り花を刺激すると、花糸が縮んで紫色の葯筒が下がり、花粉を出します(花粉は早い時期に見られます)。そして、花粉を出し終わると花柱が伸び雌性期に入るそうです。面白い構造ですね。

ところで、総苞はなぜ粘るのでしょう?マウスを乗せた写真のように、いろいろな虫がトラップされている事があります。空中を飛んでくる虫ではなく、アリなどの下から上ってくる虫を避けるためではないでしょうか?花粉を他の花に運んでもらうために・・。総苞が粘らず、反り返るタイプはそれによって虫を避けているのかも?

茎の様子を撮ってみました。下の方では毛が多く、上部や葉腋から伸びた花序枝にはあまり毛が生えておりません。これも、総苞の粘りと同様にアリなどを避けるためかな?なんて思いました。

何れも素人の想像ですが、そんな事を考えながら観察してみると「植物は、凄い!」と感じる事が多くなります。

アザミの仲間は、日本で150種を超えるくらいに分類されているそうです。最近の研究では、更に細かく分類されつつあるようです。ブログには、自分で思い込んでいる名前を記載していますが、もしかしたら別の種類かもしれません。

2020年5月30日 (土)

甲斐犬姉弟13回目の誕生日

今日は、お互い遠く離れて暮らしている甲斐犬姉弟の13回目の誕生日です。姉の「小桃」は武蔵の国、弟の「萌」は駿河の国にいます。離れ離れになった一年後に、偶然にもWebで再会する事が出来ました。

【姉:小桃】

a13km2 a13km1

今年も、元気そうな姿が見られて安心しました。

a13km4 a13km3

萌と同じように、口の周りがかなり白くなっています。普段、土の上に寝そべっている萌と違って、毛並みが綺麗です。

【弟:萌】

aimg_7831 aimg_7834

萌は、寝ている時間が多くなりました。そっと近づくと、慌てて起きましたが寝ぼけ眼です。家族が留守の時は、番犬をサボって寝ているのではないかと思います。

aimg_7851 aimg_7839

朝散歩のコースは、近くの林道です。人と出会う事はなく、シカや野鳥と出会います。朝夕の散歩は、全天候休みなしなので、手綱引きは辛い・・。

犬の年齢は人間に換算した場合諸説ありますが、もう私の年齢を超えていると思います。でも、散歩の時はエンジン全開で歩くので、帰宅した時は疲れ切っています。小桃も萌も、ずっと長生きしてほしいと願っています。

2020年5月29日 (金)

サワトラノオ水中で発根

植えたばかりのラッカセイを、カラスが掘り起こしてありました。ライン上に防鳥テープを張って来ましたが、効果があるのか分かりません。悪戯ガラスに比べれば、アブラナ科の種を啄んでいるキジバトなんか可愛いものです。

5月上旬、大雨で茎の曲がったサワトラノオを、素焼き鉢に植えてプラ池に沈めました。昔は、今よりもずっと水位が高かったと思われる浮島地区では、こんな生き方をしていたかもしれないとの思いからです。

プラ池には、先住民のヒツジグサが水面を覆うように葉を広げています。沈めたばかりの頃は、まだ水中の茎が見えていました。

葉を除けて見ると・・。

「あっ、発根している!」でも、葉腋下からだけ出ると思っていたら、茎の途中から出ています。

こちらは、葉腋下からも出ています。

鉢を沈めた時は、こんな姿だけを予想していました。当年茎は、果実が熟すと枯れて行きます。でも、葉腋から伸びた新芽は根(地下茎)を伴い、翌年に向けて生き残ると思っています。また、湿り気だけの土壌に生育する(現在の浮島ヶ原自然公園のような)場合、地上部では発根しませんから、株元から出てきた新芽が、同様に根(地下茎)を伴って翌年に向けた新株となると思っています。

ある程度水位のある場所では、掲載写真のような形で栄養繁殖し、水の流れに乗って生育地を広げて行ったのではないでしょうか?

もう一つ気がついた事があります。睡蓮鉢にも、同様に素焼き鉢に植えたサワトラノオを入れてありますが、こちらではまだ発根が見られません。光の当たる左官のプラ舟でも同様です。地中と同じようにある程度暗くなければ発根しない(或いはし難い)のかもしれません。それについては、今後の実験で確認したいと考えています。

2020年5月28日 (木)

タニウツギ属

ウツギの名を持つ花が、次々と咲いています。アジサイ(旧ユキノシタ)科ウツギ属のヒメウツギ、マルバウツギに続いてウツギの花が咲き始めました。
次には、スイカズラ科タニウツギ属のニシキウツギやヤブウツギが咲いています。科名まで違うのに、同じ名がつくなんて紛らわしいですね。

スイカズラ科タニウツギ属の花を撮ってみました。

花が白色から赤色に変わる・・花色で見ると、ハコネウツギはこの辺りには無いので、ニシキウツギという事になります。

では、こちらは?白花のまま花冠が萎れています。こんな木が数本ありました。

こちらは、濃紅色の花を咲かせています。紅色の花をつけるタニウツギは、主として日本海側との事なので、ヤブウツギかフジサンシキウツギという事になります。

ここでは、濃紅色の隣に淡紅色の花が咲いていました。

淡紅色の花だけ撮ってみました。

サンシキウツギは、初めから紅色で葉柄が短い。フジサンシキウツギは、花が濃い紅色で葉柄が短い(5mm前後)、とあります。ニシキウツギの葉柄は5~10mm前後、ヤブウツギの葉柄は3~5mmとあります。掲載したものの葉柄は、どれも3~5mmくらいで短いものばかりした。そして、白色の花だけのものは、葉裏の葉脈上の毛が特に目立っていました。

ニシキウツギには、シロバナニシキウツギ、ベニバナニシキウツギなどの品種が登録されており、ヤブウツギにも、シロバナヤブウツギという品種が登録されています。しかも、それらの交雑もあるとの事で、花色で判断するニシキウツギとヤブウツギしか頭になかった私は、簡単に挫折してしまいました。それで、タイトルはタニウツギ属としました。

2020年5月27日 (水)

素人栽培の野菜(再生畑②)

今日も暑かった!炎天下で作業していたので、日陰に入っただけで生き返るようでした。

野菜類の栽培を、農業用水栓のある再生畑②に集中するつもりで、少しずつ栽培エリアを広げています。

夏野菜の定番、ナスとキュウリです。苗は次男が買って来ました。実生苗で良いといったのですが、これは接ぎ木苗です。横から台木が伸びて来ました。キュウリは、今のところ天敵のウリハムシに食べられず順調に育っています。左端に見える葉脈の白いのは、うどん粉病ではなく台木です。台木の枝を切り取らなければ・・。

嫁さんが買って来たパプリカとミニトマトです。パプリカは、りんりんとらんらんという名前がついていました。苗の生産者もいろいろ考えていますね。

昨年、道の駅「はくしゅう」で買った花豆(平豆と表示)と親戚からもらったカボチャです。花豆は、インゲンマメと同じ連結ポットに蒔いたら、すぐに大きくなってびっくりしました。

これも道の駅「はくしゅう」で買った2種類のカボチャです。種をとっておいて、空きスペースに蒔いたところ、こんなに発芽しました。植えるところが無いので、未耕作エリアに移植して雑草と生存競争してもらうかな・・。

こちらも、道の駅「はくしゅう」で買ったラッカセイです。大小一パックずつ蒔いたら、苗が沢山出来過ぎました。初めて、少しだけビニルマルチを使ってみました。

ジャガイモと小形の大根です。ジャガイモは、他の人より一月遅れくらいに植え付けました。新芽をシカに食べられたところもありますが、何とか復活して来ました。最近は、ダイコンも種蒔き時期の違う品種がいろいろあって便利です。次の分も蒔いてあります。

苗の提供者である嫁さんと次男に、見学会を実施すると伝えたところ、即座に拒否されました。草取りをさせられると思ったようです。畑に行きたがるのは萌だけです。

2020年5月26日 (火)

シロバナサギゴケ

このところ、放置状態だった再生畑①へ行って来ました。二種類のダイコンが、果実期になって凄い状態でした。やっと片づけて、耕運機をかけて来ました。軟弱者なので、半日も続けるとヘトヘトです。

サギゴケ(ムラサキサギゴケ)の白花品種があったはずの所は、他の草が繁茂していました。やっと葉を見付けたら、他の草を交わすように茎が立ちあがり花を咲かせていました。

生き残っていて良かった!和名は、花の形がサギの頭に似ている事からつけられたそうですが、想像力の乏しい私には良く分かりません。下の花なら、そんな感じにも見えますが・・。

サギゴケ科サギゴケ属シロバナサギゴケ(Mazus miquelii Makino f. albiflorus (Makino) Makino)。

山渓の図鑑では、「白花をサギゴケ」とありますが、Ylistでは、サギゴケ(別名:ムラサキサギゴケ、ヤマサギゴケ)を母種として、シロバナサギゴケ(別名:サギシバ、サギゴケ)を品種としています。

耕運機をかけていると、土中からいろいろな生き物が姿を現します。ミミズ、トカゲ、そして下のオケラなど・・。

全体が写ったものは、ピンボケしてしまいました。動きが早く、コンデジで捉えるのは難しい・・。あっという間に土の中に潜って行きました。

2020年5月25日 (月)

2年目の実生栽培実験

まだまだ若いつもりですが、自身の年齢を考えると何時動けなくなるか分かりません。湿地に生育する植物の観察や実験も「やれるときに出来るだけやる」という事で、次の実生栽培実験を開始しています。播種は、全て10月29日です。

正直、今迄あまり深く興味を持って見て来ませんでしたので、発芽した苗が播種したもので間違いないのか自信がありません。もう少し種名を伏せる事にします。

マウスを乗せると、5月6日の様子に変わります。この植物の、実生栽培実験は二度目になります。苗の様子から、播種した植物に間違いないと思います。数年前には、開花に成功しています。

Apa170088_20200525185601

こちらがその種子です。接写ズームした写真では分かり難いですが、目で見た感じは粉のような種子です。

マウスを乗せると、5月6日の姿に変わります。艶のある葉が特徴的ですが、少し大きな方と感じが違います。種子を間違えたかな?

Apa170024_20200525190501

種子です。果皮がとても硬かったのが印象に残っています。

これは、同じ日に播種した中で一番の成長を見ました。成長した(花を咲かせている)姿は、もっと葉が細長でしたが・・。

葉腋から芽が出ています。分岐しやすい植物のようです。発芽率は良くありませんが、大きく育ったことから今年開花に至るかも?

Apa170030_20200525191401

これが播種した種子です。ドライフラワーになり始めたばかりだったと思います。

マウスを乗せると、5月6日の姿に変わります。この種子は、一粒しか手に入りませんでした。今日の姿を見て、蒔いた種子に間違いないと思います。発芽率100%ですね。

Apa170123_20200525192301

こちらがその種子です。この種子は、果皮に覆われず熟すとそのまま落下してしまうようで、種子採取のタイミングが難しい植物です。

これらの実験は、今年の秋に予定している種子採取と実生栽培実験の予行演習です。サワトラノオと同じように、果実が熟して種子が散布されるタイミングで採取し、そのまま実験容器に播種して発芽の様子を確認したいと思います。

殆どの種子は、好光性だろうとの思いもあったのですが、採種時期が遅く少ししか手に入らなかった事から、連結ポットに蒔き、軽く覆い土をしました。本番では、完熟時期の確認もしっかり行いたいと思います。

2020年5月24日 (日)

スイカズラ

少し前の予報では雨が続くようでしたが、降らなかったので、再生畑②へ水遣りに行って来ました。

駐車スペース付近で、とても良い香りがします。

隣の笹林にスイカズラの花が咲いていました。沢山の花が次から次へと咲いて来ます。咲き始めは白花ですが、時間が経過すると、黄白色になって来ます。

ここから下の写真は、左クリックで拡大表示されます(横幅700ピクセル→900ピクセル)。

Ap5230545

面白い形の花ですね。上唇が顔で、上の葯2個がにこやかな目に見えませんか?

Ap5230530

オシベとメシベを接写してみました。

Ap5230539

花筒の外側に、腺毛が見えます。この部分を含めて花冠の外側が、濃紅色の花も見かけます。ベニバナスイカズラという品種もあるそうですが、どの程度の紅色で登録されているのか分かりません。

スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ(Lonicera japonica Thunb.)。

2020年5月23日 (土)

実験場のサワトラノオ(5月下旬)

ポットに蒔いた落花生の葉が展開して来たので、再生畑に植付場所を準備して来ました。それにしても、暑かった!

自生地より、高度300mほど高い実験場のサワトラノオも、花の盛りは過ぎ開花位置が先端部に移動しつつあります。

aimg_7456 aimg_7462

屋外庇下に置いてありますが、訪花昆虫は少ないように思います。右の写真中央下には、台所用のネットを被せた花穂が写っています。小形のハナバチなどの訪花昆虫は進入できませんが、アリが入ってしまいました。来年は工夫しなければ・・。

aimg_7486 aimg_7487

生育条件の違う自生地とは、比較にならないかもしれませんが、杉野孝雄先生の「静岡県産 希少植物図鑑」には、茎の高さ40~80cmとあります。プランター栽培でも最高で85cmくらいになる事が分かりました。

aimg_7481 aimg_7471

栄養状態の違いか、葉腋から枝を出す個体とそうでない個体が見受けられます。また、その枝の頂に花をつけるものと、そうでないものがありました。

aimg_7476 ap5150050

自生地でのサワトラノオは、とても結実率が高い植物です。実験場での結実率にも、注目しています。中には右のような変わった花穂もありました。

以前の記事で、花冠の裂片が5~8個まであると書きましたが、ついに9個のものを見付けました。植物の形態変異を探すのも楽しいものです。

サワトラノオに関して、今迄に分かった事と次にやってみたい事をまとめていますが、別の植物の実生栽培実験も開始しています。そちらは、また別の記事で・・。

2020年5月22日 (金)

5月下旬の南麓

山間の地では、夏野菜の苗に肥料袋などを利用した寒さ対策をします。少し遅くなりましたが、本日それを取り外して来ました。昨日姿を見せなかったキジの雄が、再生畑の入り口で待ち構えていました。縄張り争いの相手が無事で、安心しました。

今年は外出自粛で、南麓の探索も殆ど行っておりませんでした。先日、久々に行った林内で、気になった植物を集めてみました。

木々の葉が展開し薄暗くなった林床には、ツルシロカネソウ(シロカネソウ)などの白い小さな花が目につきます。バイケイソウの姿も久々でした。バイケイソウは多年草ですが、個体の寿命は比較的短いのではないかと思っています。

一番手は、クワガタソウです。小さい花ですが、案外綺麗です。場所によって、もっと赤味がかった花を見る事があります。

クルマムグラも彼方此方で咲いていました。

ミヤマハコベの花も、季節を感じさせてくれます。同属でも、下界のハコベは除去対象の筆頭です。

タニギキョウの花は、愛鷹山系でも良く見かけます。キキョウ科ですから、これも雄性先熟でしょうか?

ヤマトグサの雄花と雌花(托葉に包まれた子房)です。雌花は老眼では見るのが辛い・・。

先日まで、沢山の花を追い求めたスルガテンナンショウに代わり、林内ではホソバテンナンショウとミクニテンナンショウの花が咲いていました。注目の的が変わるのも、楽しいものです。

2020年5月21日 (木)

ヤマシャクヤク

再生畑②にも、野生動物の足跡が目につきますので、電気柵を設置しました。支柱建てと配線は、途中でやめると調整が上手く行かないので、昼食抜きで行いました。後は、電源装置の取り付けだけです。

別の目的で行った林内で、ヤマシャクヤクの花を見る事が出来ましたので掲載します。

Aimg_7356

同じ場所でも、開花時期に違いがあります。右の花弁が落ちて子房が膨らみ始めた頃、左の花が咲いていると思います。

aimg_7374_20200521182101 aimg_7375

この場所では、数年前に開花株が殆ど姿を消してしまいました。園芸採取されてしまったのだと思います。でも、残った苗が開花株に成長して来たようで、幾つかの花を見る事が出来ました。

aimg_7335 aimg_7337

ヤマシャクヤクは、播種の翌年発芽する事もあるようですが、果被が捲れて種子が落ち始める頃に採取すると、播種の翌々年に発芽します(2度実験しました)。完熟すると発芽抑制がかかるのかもしれません。それから4~5年くらいかかって初花が咲きます。

長い歳月の間に幾多の試練をかいくぐって、やっと花を咲かせるのです。山野で出会っても、採取しないでやってください。

aimg_7198 aimg_7342

何とも言えないふんわり感が、この花の魅力の一つです。見方によっては、ちょっとだらしない感じにもとれますね。

ボタン科ボタン属ヤマシャクヤク(Paeonia japonica (Makino) Miyabe et Takeda)。

2020年5月20日 (水)

タチガシワ

今日は、久々に再生畑①へ行って来ました。予想通り、未耕作エリアの草が伸びていました。予定は耕作エリアの草取りでしたが、変更して草刈りを行いました。疲れました・・。

今日の記事は、富士山南麓で見られるタチガシワです。

もう、花も終盤かと思っていたのですが、まだ見頃の株もありました。

ところで、以前から気になっていたのですが、この花は一般的な花と違いオシベが見えません。どうなっているのかと思ったら、ラン科植物などと同じようにオシベとメシベが合着した蕊柱を形成しているそうです。キョウチクトウ科(旧ガガイモ科)の花は、この部分がどれも似た感じですね。真ん中の緑色の部分がメシベの柱頭で、その周りのクリーム色の部分(葯室)に花粉塊が隠れているそうです。次回は解体してみよう!

Ap5180356

少し見ていましたが、訪花昆虫は蟻だけでした。送粉者はどんな生き物で、またどのようにして花粉塊を運ぶのでしょう?

※この上の写真だけ、左クリックで拡大表示になります。

以前撮った写真ですが・・。紫褐色の葉に包まれた蕾が姿を現し、葉の展開と共に開花していきます。初めて出会った時の、この特異な姿がとても印象に残っています。

キョウチクトウ科カモメヅル属タチガシワ(Vincetoxicum magnificum (Nakai) Kitag.)。

2020年5月19日 (火)

コアツモリソウ

今日は朝から雨なのでPC作業をしています。午後は用事がありますので、ブログ記事を早めにアップします。

コアツモリソウ・・初めての出会いは隣県でした。凡その場所を聞き、同じ場所を何度も行ったり来たりしてやっと出会えました。掲載した記事の場所は、今後見守っていきたい別の場所です。

花の撮り難い野生ランで、このように斜め下を向いて咲きます。

ap5180317 ap5180316

背萼片と合着した側萼片が上下に花を挟むようについています。頬かむりのような側花弁も、萼片と同じ色です。

ap5180306 ap5180303

葉は2個で艶があります。背萼片が、ツッパリの髪の毛のようですね。ツッパリなんて言っても分からないか・・。

ap5180304 ap5180305

ap5180320 ap5180330

反則技を使い、花を接写してみました。カメラのモニターを見て、少し違和感を覚えました。頬に貼り付いている側花弁のせいか、他で見るものより花が細長く(面長に)見えます。

比較のために、他の場所で撮った花を掲載します。

akasp_1 akasp_7

これは、私が知る自生地で一番早く開花するところで撮りました。上と唇弁(袋状の部分)の感じが違うでしょ?

azp6052308 azp6052335

こちらは、また別の場所です。直上と似ていますね。アツモリソウとホテイアツモリソウのように、唇弁の形に違いがあるように見えます。

風の道を想定して生育範囲を調べてみると、結構広範囲に生えていました。コアツモリソウは、翌年まで果実のドライフラワーが残りますが、個体数の割に結実する事は少ないように思います。それなのに、群生する事が多いのは、地下茎で栄養繁殖するのではないでしょうか?

2020年5月18日 (月)

クマガイソウとの再会

不要不急の外出自粛は、家族のため自分のためにも心がけているつもりです。

でも、地域でどうしても確認したい希少植物があって、見に行って来ました。

この写真は、2011年5月下旬に撮りました。当時は、休日もなかなか取れないような勤務状況でした。やっと取れた休日は生憎の雨・・呆れた表情の家族を尻目に、一人で探索に出かけました。

遠目にフキの葉かと思って近づくと、クマガイソウでした。開花株は一つだけでしたが、葉は数十個確認出来ました。

Aimg_7348

この倒木の間に上の開花株があり、未開花の葉も倒木に沿って結構見られました。翌年は花が咲かず、更に毎年葉の数が減って行き、ついには二つしか確認出来なくなりました。もう絶えてしまうだろうとの思いから、その後確認に行っておりませんでした。

ところが、生き残っていたのです!以前の写真と見比べると、一度何かがあって絶えかけた事は確かだと思います。でも、生き残った根茎から新たに増え始めているように思えます。

そして、少し先には・・。

開花株もありました!

別の場所では、もっと大きな群落を見る事が出来ます。でも、個体数は少なくても地域に生き残っていた事がとても嬉しい!

蕊柱を接写してみました。唇弁の基部は、臓器のようで不気味ですね。両側に丸みを帯びた黄色の葯がついています。送粉者は、マルハナバチだそうです。

Ak089

これは別の場所で見た群落です。多数の個体が集まっているように見えても、少数の個体が根茎で繋がり広がっている場合が多いそうです。

クマガイソウは、群落をつくる割に気難しい野生ランのようで、自生地においても、突然姿を消してしまう事があります。見つけても採取したりせず、そのまま見守ってほしいと願っています。失われた希少植物を、山野に復活させる事は容易ではありません。

2020年5月17日 (日)

フタリシズカ

図鑑に書かれた花期は重なっていますが、同じ地域ではヒトリシズカの花が終るとフタリシズカの花が咲きます。萌の散歩道で見たフタリシズカの花を撮ってみました。

フタリシズカは、通常2個の花穂が立ち上がる事から和名がつけられましたが、ヒトリシズカのように1個のものもあります。

こちらは、和名の通り2個の花穂を持つフタリシズカです。初期は、白い米粒のような部分が黄緑色ですが、やがて白くなります。

フタリシズカの花には花弁がありません。白い米粒のようなものは、オシベの花糸になります。ヒトリシズカの白いブラシのような部分も花糸です。センリョウ科チャラン属の花は変わり者ですね。

こちらは、短いものも含めて6個の花穂がありました。マウスを乗せて上から見てください。

ap5092191 ap5160138

花が終盤を迎えると、白い米粒のような部分(オシベ)は落下します。表側からよく見ると、3個の花糸が基部で合着しているのが分かります。裏返すと、中央に2個、外側に1個ずつの葯が付いています。

地域では、ヒトリシズカは比較的稀ですが、フタリシズカは各所で普通に見る事が出来ます。

2020年5月16日 (土)

オカタツナミソウ

予報通り朝から雨が降りました。数日、雨天が続くようですね。

週末になると、萌の夕散歩は家族がやってくれます。後を追って、散歩道に咲くオカタツナミソウの花を撮って来ました。

数多いシソ科の中でも、この淡い紫色の花が好きです。不法投棄監視パトロールで行く、愛鷹の林道でも良く見かけます。林縁でも少し明るいところが好みのようで、草刈りをしたら個体数が増えました。

花は偏って(一方向に)付きます。方向は、個体毎に様々です。花筒の基部は、ほぼ直角に立ち上がっています。

Web図鑑を見ると、下唇に斑紋の無い花が見受けられますが、地域では掲載したような花ばかりです。

唇形の花を接写してみました。白花の品種、シロバナオカタツナミソウもあるそうですが、まだ出会った事はありません。

シソ科タツナミソウ属オカタツナミソウ(Scutellaria brachyspica Nakai et H.Hara)。

2020年5月15日 (金)

菩提寺のヒトツバ属

明日は、義父の立ち日です。雨予報なので、義母と一緒に今日お墓参りに行って来ました。歳月の経つのは早いもので、十数年があっという間でした。

お墓のある菩提寺には、「〇〇の小径」と書かれた散歩道があります。そこには、初めて見たシダ植物ハナヤスリの仲間と、ヒトツバ属の変異種があります。

Aimg_7147

彼方に見える山間地には、30年ぶりくらいに再会を約束した友がいます。でも、新型コロナウィルスの事があり、先延ばしになっています。

ウラボシ科ヒトツバ属のヒトツバは、富士市では稀な存在ですが、県中西部では各所で写真のような群落を見る事が出来ます。

葉に斑の入ったフイリヒトツバ。

捩じれるエボシヒトツバ。

両側に突起が並んでつくハゴロモヒトツバ。

こちらは、イワオモダカとモミジヒトツバかな?

こちらはイワダレヒトツバでしょうか?あれっ、オオハンゲだ!しかも斑入りです。不思議なもので、富士市でオオハンゲを確認した年に、ここでも出会うとは・・。

ヒトツバ属の変異種などは、誰かが植えたものだと思います。状況から判断すると、植物好きのお坊さんかな?なんて思っています。

2020年5月14日 (木)

マメとアザミ(再生畑②)

再生畑の未耕作エリアに、草が伸びて来ました。仕方ないので、仮払い機で除草作業を開始しました。これからは、草取りと草刈りに追われる事になります

【マメの仲間】

aimg_6938 aimg_6936

師匠から頂いた、国産ホドイモの蔓が伸びて来ました。当初は、肥料袋に土を入れ土中に半埋めして置いたのですが、小形の野生動物にかき回されてしまったので、移動できるように菊鉢に植え直しました。

少し遅れて伸びて来た蔓です。初めて見る植物なので、今後が楽しみです。

ツルアリインゲンと、昨年道の駅「白州」で買って来たマメです。袋には平豆と書かれていましたが、ヒラマメを検索するとレンズ豆という小さな豆が出て来ます。マメの写真で見ると、どうも花豆の仲間のようですが、扁平でかなり大きなマメです。

【アザミの仲間】

ササやチャノキを伐採した後に、トネアザミ(タイアザミ)が生えて来て、瞬く間に大きな株になりました。除去しようと思ったのですが、面積があるので幾株かは残してあります。秋に沢山の花をつけます。

今日、草刈りをしようと思ったところに、花をつけたアザミがありました。今頃咲くアザミは、ノアザミでしょうか?

こちらは、キツネアザミです。初めて見た時、アザミ属を調べてみましたが見当たりませんでした。アザミに似ていますが、アザミ属ではなくキツネアザミ属に分類されています。

緊急事態宣言が解除されたとはいえ、基本的には自粛継続を心がけるつもりです。再生畑に、何種類の植物が生育しているか分かりませんが、これを機会に身近な植物達にも目を向けてみようと思います。

※以前も触れましたが、onmouseの写真が、Windowsフォトビューアーで見た時よりもボケて見えます。元画像の横幅は900ピクセルで、本ブログの設定は700ピクセルです。小さくすると歪む?

2020年5月13日 (水)

山間地に生きる水生植物

親戚の人からカボチャの苗を頂いたので、植え付けて来ました。それにしても暑い!

山間地に住んでいると、下界の沼地などに生える植物に興味を持ちます。狭いスペースですが、左官のプラ舟ビオトープやプラ池を作って、水生植物などを育てています。

ヒツジグサの葉が展開して来ました。所々に首を出しているのは、素焼き鉢に植え付けた実生栽培のサワトラノオです。昨年沈水性を持つ事は確認しましたので、二年目はこのような状態で栽培実験を始めました。プラ舟やプラ池には、ヒツジグサ、アサザ、コウホネ、ミツガシワなどが生育しています。

ミツガシワの花も散り、子房が膨らんで来ました。長花柱タイプしかありませんので、ちゃんと結実したのかは分かりませんが、幾つかは種子が入っているように見えます。

隣には、アヤメ科アヤメ属の植物を植えてあります。写真は、アヤメとキショウブです。キショウブは父親が植えてあったものです。要注意外来生物に指定されていましたが、制度変更に伴い2015年から生態系被害防止外来種リストに掲載されています。リストには、特定外来生物とそれ以外の侵略性のある外来種が掲載されておりますが、キショウブは特定外来生物ではありませんので、栽培は可能です。

2020年5月12日 (火)

ムラサキカタバミとベニカタバミ

依頼されていた作業は、一応終わりました。自分で答え(結果)の分からない作業は、とても気苦労です。作業の内容?それは秘密です。

家の庭に、カタバミの仲間が繁殖しています。似た感じで、大きな花をつける二種類を比べてみました。

【ムラサキカタバミ】

少しだけ生えていた頃は、優しい感じで綺麗な花だと思っていました。ところが、いくら抜いてもどんどん広がって行きます。

ムラサキカタバミの葉です。表面には短毛があり、裏面には伏せ毛があります。この写真では分かり難いかもしれませんが、葉裏の縁に橙色の細点が並んでいます。

【ベニカタバミ】

前庭に繁殖しています。派手な色彩でしょ?除去しても、次から次へと増えて来るので、ついに根負けしてしまいました。嫁さんに言わせると「綺麗だから良いじゃない」だそうです。

ベニカタバミの葉です。ムラサキカタバミよりずっと毛深い印象を受けます。最初は、イモカタバミかと思ったのですが、花色が濃い事、葉が小さい事、葉の先端部の切れ込みが浅い事などから、ベニカタバミだと思います。

ムラサキカタバミとベニカタバミの花を接写してみました。冒頭に「似た感じ」と書きましたが、見比べるとかなり違いますね。植物観察を始めたばかりの頃は、ちょっと似ているとどれも同じように見えました。

2020年5月11日 (月)

ユキノシタの花とサワトラノオの変わった花

今日は、肉体労働ではなく、頭脳労働と依頼されている作業の準備を行いました。それにしても暑い一日でした。ボケかけた頭が、なお鈍くなってしまいます。

萌の散歩以外、外出をしませんでしたので、家の周りの植物が続きます。

最初は、ユキノシタの花です。

我が家には、祖父の代から二種類のユキノシタがあります。上弁の色だけでなく、葯の色も違います。

葉でも区別出来ます。紅色が入る葉は、上弁に紅色の花をつけます。ユキノシタは、繁殖力の旺盛な植物で、彼方此方に進出しています。高知県出身の先輩から、葉をテンプラにして食べる事を教わりました。食べてみると、見た目の割に意外といけます。

次は、サワトラノオの変わった花です。

蕾に紅色の部分があったので、病気かと気になっていた花が一輪だけ咲きました。同じような色の花序が、二株あります。これは病気だろうか、それとも変化花?そうだとしたら、超珍品ですね。もっと開花が進んだら再掲載する予定です。

2020年5月10日 (日)

斑入り葉の植物

今日は、予報通り雨でした。佃煮を作ろうとフキの皮を剥いたので、指が変色してしまいました。

今日の記事は、家の周りで見た斑入り葉の植物を集めてみました。

この植物は、義父のお気に入りでした。一時期はかなり沢山ありましたが、地植えの場所が無くなって来て、数えるほどになってしまいました。我が家で増やそうと思い、少し持ち帰ったところ順調に育っています。

義父は「ラン」と呼んでいました。聞いたところ「ナルコラン」という名で売られていたそうです。ナルコユリの園芸名だろうか?でも、ナルコユリはもっと葉が細いので、これはアマドコロだと思います。

フキにも斑入り葉があります。食用になりますが、斑入り葉の個体はあまり食べる気がしません。

こちらはホトトギスの仲間です。庭の草取りをしていて見付けました。草むらのような庭なので、ずっと気付かない事が多いのです。

こちらはヘビイチゴです。普通葉の個体と同様に、良く増えます。

オオバコです。斑入り葉を持つオオバコは、どれも小型です。

今年はあまり出歩かないので、不法投棄監視パトロールで行く林道、そして再生畑や家の近くで見る植物の記事が主となっています。そしたら、不思議なくらい多かったある地域のアクセス数が急に減少しました。

2020年5月 9日 (土)

サワトラノオ変わり花

実験場のサワトラノオも開花が進み、賑やかになって来ました。遠目に見ると同じような花でも、近づいて見比べると個体毎に違いがあって面白いです。

ap5090486 ap5090309

こんな花序がありました。先端部が双頭です。

ap5090484 ap5090483

裂片の形も様々です。違いのはっきりした花序を並べて見ました。別種のようでしょ?

ap5090451 ap5090444

花冠は、5裂したものが一般的ですが、6裂したものも比較的見受けられます。そして、このような8裂と7裂の花も稀に見られます。

ap5090293 ap5090475

サクラソウ科の花は、オシベと花冠の裂片が対生しています(数が同じ)。でも、このように例外もあります。裂片が5個で、オシベが4個の花も幾つかありました。

保護・管理された自生地で行える実験や観察には、許可を受けたとしても限界があります。実生栽培実験だからこそ出来る事もいろいろありますので、そういう部分に目を向けて行きたいと思っています。

2020年5月 8日 (金)

キジとキビタキ

雨天や用事が続いて5日ほど畑に行かなかったら、野生動物にジャガイモの葉を食べられていて、雑草も伸び放題でした。気が重くなります。

オスのキジは、縄張り争いの相手がいなくてホッとしていたのか、我が物顔で餌を食べていました。

Bimg_6731b

近づいても逃げようとしません。図太い奴だ!

キョロキョロしていると思ったら、コジュッケイのような小さな鳥が数羽逃げて行きました。ヒナだろうか?

別の場所では・・。

桜の枝に、綺麗な鳥が止まっていました。キビタキのようです。

後姿を撮りたかったのですが、飛んで行ってしまいました。

高倍率のコンデジを持って行かなかったので、トリミングしてもこれがやっとです。老眼なので、マニュアルでもピントが合いません。

2020年5月 7日 (木)

ヒメウツギ

昨日と打って変わって、今日は良い天気でした。

山間の地でも、ヒメウツギの花が咲き出しました。ヒメウツギ、マルバウツギ、ウツギと似た花をつけます。

Ap5070220

ヒメウツギの樹高は、1~1.5mとありますが、30cm以下でも花をつけますので、とても可愛い植物です。

蕾と咲き始めた花です。諸先輩のWeb写真では、緑色の萼を持つ花が多く見受けられますが、我が家の周りでは赤褐色のものばかりです。

花は下向きに咲きますので、反則技で顔を見せてもらいました。

花糸には翼があり、先端部がやや伸びます。

ヒメウツギ、マルバウツギ、ウツギは、似た花をつけます。花期がずれる事、葉の形、そして葉などの星状毛の付き具合も違いますが、花糸の上部の形でも識別できます。三種とも花糸に翼がありますが、マルバウツギは先端部が撫肩になっていて、出っ張りがありません。ウツギは、先端部が歯芽状に尖ります。

ウツギの仲間もいろいろあって、私には難しい植物です。何時か、海岸近くに生育するというハコネウツギを見たいと思っています。

2020年5月 6日 (水)

富士の権兵衛が蒔いた種

萌の朝散歩の後、いきなり土砂降りになりました。仕方ないので、連結ポットに野菜の種を蒔いたり、倉庫の片付けをしました。

先日蒔いた野菜(豆類)も発芽して来ましたが、今日の記事は発芽して間もない山野の植物を掲載します。

お得意の鍋焼きうどんのアルミ容器に蒔きました。沢山蒔き過ぎたようです。

一番多いのは、ダイモンジソウです。ダイモンジソウは、発芽率が高く親株の鉢にも沢山発芽していますが、開花株まで育てるには、植え替えなどのマメな管理が必要です。そして単子葉の大きな葉は、ギボウシの仲間です。

双葉(子葉)が濃緑色の植物に本葉が展開して来ました。本葉の形から、この植物が何なのか分かると思います。

ここからは、昨年の10月29日に連結ポットに蒔いたものです。暫く、名前は伏せておきます。

一番成長したのは、この植物です。

この植物の濃緑色の葉も特徴的です。

こちらは、葉縁に鋸歯があります。結構出て来ました。

このポット枠には、一粒の小さな種を蒔きました。これがその苗なのか分かりませんが、そうであってほしいと願っています。マウスを乗せた苗は、上三種のいずれかではないかと思います。

連結ポットに蒔いた種子は、どれも採取から少し時間を置いてしまいました。すぐに蒔けば、もっと発芽率が高く、昨年の内にある程度成長してくれたと思います。播種から観察すると、図鑑に書かれていない事をいろいろ学べて面白いです。

2020年5月 5日 (火)

金銀蜉蝣蘭

今日は暑い一日でした。梅雨時を思わせます。

地域のエビネの無事を確認に行った時、キンラン、ギンラン、カゲロウランの様子も見て来ました。暗いピンボケ写真が続いて恐縮です。

bimg_6490 bimg_6495

キンランは、まだ蕾でした。このエリアには、数十株の開花株が生育していたのですが、数年前に無知な輩に開花株が根こそぎ採取され、残った子株がやっと蕾をつけるようになりました。採取された個体は、既に枯れ死してしまった事でしょう。

bimg_6512 bimg_6506

同じ林床には、ギンランも生育しています。ササバギンランもあったのですが、この日は気がつきませんでした。

bimg_6496 bimg_6499

そして、このカゲロウランも災難に遭っています。この辺りは、シカの休息所になっているようで、何時来ても踏み跡があります。この場所では、僅か3個体しか確認出来ておりません。地主の承諾は取ってありますので、移植を検討中です。

2020年5月 4日 (月)

エビネ

午前中、もっと降るかと思っていたのですが、雨樋の貯水タンクがいっぱいになるまでには至りませんでした。

地域に生育するエビネの無事を、確認に行って来ました。最近、復活傾向にあるのは嬉しい事です。でも、持ち去る輩がゼロになった訳ではありません。

aimg_6451 aimg_6453a

暗いレンズの上に夕方だったので、二枚目以降はストロボ発光で撮ってみました。

aimg_6462 aimg_6461

aimg_6474 aimg_6477

こちらも無事でした。上の花に比べて、側花弁や萼片が褐紫色を帯びています。

aimg_6516 aimg_6519

今日、確認したところはどれも無事でした。私は、エビネのように人工増殖技術が確立された山野草の栽培を否定はしませんが、山野の植物を無断採取したりせず、園芸店で買って堂々と栽培すれば良いと思います。

花を接写してみました。萼片や側花弁、そして唇弁の色にも変異があります。以前、地域から少し離れた場所で、唇弁が黄白色の個体を見た事があります。どうも、それもエビネの形態変異だったようです。

最後に・・。

こちらは、サルメンエビネです。地域在住のお二人の先生から、かつてこの植物が生育していた場所を伺いました。指令を受けて、周辺を探索していますが、いまだ出会えずにいます。でも、どこかでひっそりと生き続けているのではないかと思って、今後も探索を続けるつもりです。

今迄、サルメンエビネの花をちゃんと見た事はありませんでしたが、エビネと違って距がありません。地域で生育の確認されているナツエビネにも、距がありません。同属なのに、面白いですね。

2020年5月 3日 (日)

ハンゲ属

地域で初めて見たオオハンゲと、その仲間を集めてみました。

【オオハンゲ】

前回の訪問から、8日後の様子です。

昨年秋に葉を見た時は、ムサシアブミの苗かと思いました。ムサシアブミが、栄養繁殖して親株の隣に出て来た葉と同じくらいです。

山渓の図鑑によると、本州(岐阜・福井県以西)、四国、九州(奄美大島まで)が生育地とされていますが、温暖化の影響か更に生育範囲を広げているようです。それにしても、富士市の山間地にどうしてやって来たのだろう?

サトイモ科ハンゲ属オオハンゲ(Pinellia tripartita (Blume) Schott)。

【カラスビシャク】

こちらが、カラスビシャクの葉です。

xp5020601 xp5020599

花が咲いていました。オオハンゲの花とよく似ています。

サトイモ科ハンゲ属カラスビシャク(Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb.)。

【ニオイハンゲ】

十数年前から、栽培棚の鉢で生き続けている中国原産のニオイハンゲです。以前撮った花の写真を探しましたが、見つかりませんでした。花は他のハンゲ属とそっくりですが、バナナのようなとても良い香りがします。

サトイモ科ハンゲ属ニオイハンゲ(Pinellia cordata N.E.Br.)。

2020年5月 2日 (土)

実験場のサワトラノオ開花

今朝、サワトラノオの蕾の先端が少し開いているものがありました。昼過ぎに帰宅すると、全開しているものが幾つかありました。

ap5020564 ap5020537

全開した花が確認出来たのは、まだ二株でした。花弁の数は、同じ株でも5~7個のものがあります。「オシベと花冠(の裂片)は対生しているのが、サクラソウ科の特徴の一つ」とあります。でも、数えてみると中には例外もあるようです。

ap5020581 ap5020580

同じプランターでも、成長に差があります。せっかちもいればのんびりもいて、人間社会と同じですね。

花弁が開く前に柱頭が出ています。この状態で、訪花昆虫の集っている写真を撮った事があります。雌性先熟ではないかと思っていましたが・・。短花柱花と長花柱花の観察も含めて、確認してみたいと思います。

開き始めて直ぐでは、まだ葯袋が破れておりません。

花弁が全開すると間もなく、葯袋が破れて花粉が露出するようです。

こちらは、どのオシベも花粉が露出しています。

Ap5020543

訪花昆虫は、アリとこのハエでした。身体に、粘液を纏ったようなハエですね。片手持ちで撮ったため、ピンボケしてしまいました。

自生地ではどうか分かりませんが、実験場では実生発芽(種子が熟して間もなく播種し、発芽したもの)の翌年に花を咲かせる事が分かりました。

2020年5月 1日 (金)

愛鷹林道のタチツボスミレ

今日は、再生畑②のキジが鳴きませんでした。何時も五月蠅いのに、鳴かないと心配になって来ます。

テンナンショウ属の調査に行った愛鷹山系で、林道に咲くタチツボスミレを撮ってみました。この林道は、ゲートが設置されていて一般車両が通行できませんので、のんびり歩く事が出来ます。

この辺りのタチツボスミレは色の濃いものが多く、花色だけ見るとアケボノスミレを思い浮かべるような個体もあります。また、葉脈が紅紫色のアカフタチツボスミレも、彼方此方で見られます。

白い花は、タチツボスミレの白花品種、オトメスミレです。上手く撮れませんでしたが、花柄の色に注目すると紫の色素が残っています。

さらに進むと・・。

「あっ、花柄と萼が緑色だ!」シロバナタチツボスミレです。

距に紫色が残っていないのはもちろんですが、良く見ると薄っすらと緑色を帯びています。

花は終盤を迎えていました。今迄、地域ではオトメスミレしか見る事が出来なかったのに、今年は2ヶ所でシロバナタチツボスミレを見る事が出来ました。

スミレは、繁殖力の高い植物です。アリの助けを借りて、生育範囲を広げてくれる事でしょう。

« 2020年4月 | トップページ | 2020年6月 »