種子散布期の野生ラン
今日は、座って作業していると、肌寒いような一日でした。
近くの山野を歩いてみると、日当りの良いところではシュンランが開花し始めました。楽しみな季節が、やって来つつあります。この時期に果実が熟し、種子を飛散させる野生ランを、少しだけ集めてみました。
一番目は、富士市内で生育を確認したカゲロウランです。
方向を変えて・・。果皮が裂開し始めているように見えます。
発見当初から気になっていましたが、このエリアは鹿の休息所になっているようです。他の希少種の事もあり、地主さんの承諾は取ってありますので、移植した方が良いか迷っています。この林は落葉広葉樹優先で、少しだけスギやヒノキが混じっています。マウスを乗せた写真に写っているのは、カゲロウランの共生菌だろうか?
こちらは、ムギランの種子です。他の野生ランに比べて長辺が短く、飛散するというより零れ落ちるような感じです。
こちらはカヤランの果実です。他のランの果実と違い、縦に1ヶ所だけが裂開します。祖父が吸っていた刻みたばこを思い浮かべました。ムギランよりも、風に飛ばされやすそうに見えます。
最後に、栽培品のセッコクの果実です。種子散布は近そうですが、まだ果皮が緑色のものもありました。
どの野生ランにも沢山の種子が出来ますが、共生菌と出会って発芽・生育出来るものは極僅かです。受粉の手助けだけでなく、人の手による種子散布も希少な野生ラン達の手助けになるのかな?なんて思いながら観察しました。
« スギランの赤ちゃん? | トップページ | サワトラノオ実生栽培実験(2月末) »
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
もこままさん、今晩は。
本当に不安な毎日ですね。
シュンランの果実が生るのは、比較的稀です。
ケブカコシブトハナバチが、花粉を運ぶ昆虫として確認されているそうです。
でも、今迄訪花昆虫を見た事がありません。
シュンランも、キノコの菌糸から養分を貰って発芽します。
発芽しても、何年間かショウガ根のような姿で、葉を出さないそうです。
山野では比較的出会い易い野生ランですが、かなり難しい育ち方をしているようです。
投稿: やまぶどう | 2020年3月 3日 (火) 18時03分
こんばんは。
コロナウイルス 終息が見えませんね(><)
我が家の庭のシュンランにも 種が出来ていましたよ。
自家受粉なのか何かの昆虫が受粉の手助けをしたのか不明ですが
種から育てるのは面倒見の悪い私には無理みたいです^^;
投稿: もこまま | 2020年3月 2日 (月) 22時37分