スルガテンナンショウ
今日は、再生畑の一部を耕運機で耕しました。伐採物を片づけた後、最初の耕運機がけはとても大変です。地中に伸びた根などが、アタッチメントに当たり耕運機が飛び跳ねるからです。これらを除去した後は、腕に力も入れず自走に依存するのでずっと楽です。
昨年は、テンナンショウ属の調査を手伝いました。今迄、テンナンショウ属に目を向ける事は、殆どありませんでしたのでいろいろ勉強になりました。一番多く見て来たのは、スルガテンナンショウです。
義母の家に行ったついでに、少し足を伸ばして訪れた場所に・・。
我が家の周りではまだ姿を現していませんでしたが、ここには咲いている個体もありました!スルガテンナンショウは、花序が葉より先に開くか、ほぼ同時に開きます。専門家の方から「葉が先か花が先かも、同定の重要なポイントだ」と教わりました。
この場所でも、今年の開花は早いのだろうか?
テンナンショウ属は、付属体の形や色・模様なども同定ポイントになります。スルガテンナンショウは、「付属体の先端部が、やや前屈し球状に膨らむ」特徴があります。愛知県以西に生育するムロウテンナンショウも先端部が膨れるようですが、スルガテンナンショウが白色なのに対してこちらは緑色です。
マウスを乗せると、雄花序の仏炎苞下部の写真に変わります。これは、訪花昆虫の脱出口です。雌花序にはもっと狭い水抜き穴があります。雄花序を訪問して花粉をつけた送粉者は、この脱出口から逃れます。そして雌花序に入ると脱出口が無いため逃れる事が出来ません。上に逃げれば良いと思うのですが、付属体は滑り易くなっていて逃れられないようです。
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