シュンラン
春の蘭・・シュンランは、とても良いネーミングだと思います。でも、山間地では「ジジババ」と呼ぶところもあります。
地域の落葉広葉樹林で、ジジババの花が咲き始めました。
うららかな日差しを浴びて咲く花は、野山で遊んだ幼い頃の思い出を蘇らせてくれます。
全体的には、咲き始めたといった感じで、まだ蕾のものも沢山ありました。
1ヶ所に1~2本くらいを良く見かけますが、中には沢山の花をつけるものもあります。花数は、葉の多さや株の大きさには関係ないと思われます。この株は、葉の一部をシカに食べられています。シカは、こういう消化に悪そうな葉が好みのようです。
この日は、他の目的があったため、これくらいしか撮りませんでしたので、以前撮った写真も掲載します。
少し俯いて咲くので、林縁や斜面でないと、花の表情が捉えられません。
側花弁は、蕊柱を覆っています。唇弁の斑紋、そして萼片の色や形などに形態変異が多く、それを見比べるのも楽しいです。
シュンランは、身近で見る事の出来る野生ランですが、腐生菌と外生菌根菌の二つのタイプの菌と共生し、発芽から発葉に数年かかるなど、かなり特殊な生き方をしているそうです。大切に守っていきたいものですね。
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もこままさん、お早うございます。
この林でも、開花時期にはかなり違いがあります。
シュンランは、身近で見る事が出来る上に、ランらしい花を咲かせてくれますね。
和の風情を持った野生ランだと思います。
投稿: やまぶどう | 2020年3月10日 (火) 05時06分
こんばんは。
開花はやはり其方の方が早いみたいですね。
シュンランは他の蘭とは違って屋外に植えっぱなしで育てられるのがとても有りがたい蘭です。
洋蘭も素敵だけど やはり此方の方が奥ゆかしい花に思えます^^
投稿: もこまま | 2020年3月 9日 (月) 22時19分