浮島ヶ原自然公園のサワトラノオ②
今度は、木道脇から手を伸ばしてコンデジで撮ってみました。
密集した株の間に、昨年発芽したと思われる小さな苗が顔を覗かせています。これらの多くは、日照不足で枯れてしまうと思います。葉が赤っぽくなっていますが、マウスを乗せると更に赤い葉に切り替わります。実験場のものは、この地よりも高度300mほど高いところで栽培しています。だからもっと、赤くなるかと思っていました。でも、両者のように赤味を帯びておりません。低地でも、吹き晒す風によって変色しやすいのかもしれません。
形手持ちで、昨年発芽したと思われる小苗を撮ってみました。実験結果から、もっと株間を離して移植すれば成長も早まると思います。
こちらは、晩秋に発芽したものではないかと思います。実験場では、11月頃に双葉をつけた個体が確認出来ました。
まだ開花に至っておりませんが、昨年6月末から始めた実生栽培実験と、埼玉市の川小学校さんからの情報提供により、いろいろな事が分かって来ました。
移植や種子散布などの人の手を加えれば、現状よりサワトラノオの個体数を増やす事は容易だと思います。でも、急激に個体数が減少したりしない限り、この地の管理法は殆ど変わる事は無いでしょう。個人的には、ここの環境が最適なわけではなく、何とか生き続けられる環境が残っていると考えています。宣伝効果のある保護区は、行政や関連団体によりいろいろな思惑があり、その在り方も地域によって様々です。
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