浅間神社のマツバラン
家族の厄払いに付き合った時、時間つぶしに境内に生えるマツバランを撮ってみました。
マツバランは、県指定の天然記念物「大楠」に着生しています。なぜか、周辺のクスノキには見当たりませんでした。
大楠の推定樹齢は1,200年とあります。平安時代の初め頃から生き続けて来たのでしょうか?マツのような樹皮が、長い歴史を物語っています。
このマツの葉のような植物が、マツバランです。今迄、何ヶ所かで見て来ましたが、こんな大株にはめったにお目にかかれません。
マツバランは、ラン科植物ではなくシダの仲間です。
この植物には、葉や根がありません。露出している緑色の部分は茎です。また、露出していない部分は褐色で、こちらも根ではなく茎(地下茎)になります。褐色の部分の茎は仮根(毛状の突起)を密生していて、その周りには菌類が共生しているそうです。ラン科植物のようですね。
最初の陸上植物は、このマツバランと似た形態をしていたと、ある植物園に掲示されていました。でも、遺伝子解析によると、ハナヤスリなどのように進化したシダ植物に近いそうです。それなのに、どうして太古の植物の姿をしているのでしょう?クモランのように、樹上を主な住処とするためでしょうか?
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