クモランの葉状体
今日は、隣の石垣上から倒れて来たクリの木を、伐採して片づけました。地主さんは老夫婦でしたが、体調を崩されたのか最近耕作放棄状態になっています。クリは巨木になるので、隣地近くに植えない方が良いと思います。太い木なので四苦八苦しました。
以前も掲載しましたが・・。葉が無く短い茎と平打ち麺のような根を持つ着生ラン・・クモランの葉状体を観察してみました。写真は、イヌマキの木に着生させた富貴蘭の根の周りに生えて来たクモランの葉状体です。これらは、まだ根が見えていません。
根が伸び始めた個体を見るまでは、ノキシノブの赤ちゃんだと思っていました。
こちらは、葉状体の端から根が伸び始めています。下側の少し白っぽい部分です。
こちらは左側が根です。
最初に気がついたのは、この個体です。マウスを乗せると、まだ根のような姿になっていない部分が見えます。
今迄、彼方此方でクモランの写真を撮りましたが、このような状態のものに気付く事はありませんでした。根が複数本伸びた(生育した)ものに葉状体は見られませんので、どのような時期に姿を消していくのか観察を続けようと思っています。
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久様、お早うございます。
父親が残した針葉樹の寄せ植えに着生していたクモランです。
平たい葉のような部分と根があるのを見付けました。
谷亀高広さんの論文に、下記のような記述がありました。
「発芽後、クモランの実生苗は葉状体に成長した。」
また、別の研究者が葉状体を調べたところ、気孔が見られたそうです。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~i5825/NIOC2009/8%20YagameandYamato.pdf
投稿: やまぶどう | 2020年3月 8日 (日) 06時07分
クモランは葉っぱが無い、ことになっていますが、発芽初期には葉っぱがあるのですね。根に光合成の役割を持たせるように進化した珍しいれいですね。
投稿: 久 | 2020年3月 7日 (土) 18時39分