2019年の思い出②(サワトラノオ栽培実験)
二番目は、サワトラノオの実生栽培です。昨年迄は、たまに浮島ヶ原自然公園に行って写真を撮るくらいで、それ以上の関心を持って見た事はありませんでした。縁あって、行政担当窓口の許可を得て種子採取し、実生栽培実験に挑戦する事が出来ました。
6月下旬に種子採取しました。果皮を割ると、とても小さな種子が零れ落ちました。一つの果実に30~40個の種子が入っていました。
4種類の実生床を作りました。鍋焼きうどんのアルミ容器が良いでしょ?これを使ったのには、理由があります。数年前に、タコノアシの種子を撒いて発芽に成功したのが、この容器でした。その後、神奈川の友人から頂いたバアソブの種子、山梨の友人から頂いたヤシャビシャクの種子も発芽に成功しました。私にとって、希少種の実生栽培には縁起の良い容器なんです。
播種後1週間ほどで発芽が確認出来ました。その後、実生苗は順調に成長してくれました。
ある程度大きくなった苗から、プランターに移植を始めました。次々とプランターが増え、最終的に大小合わせて20個近くになりました。
用土の蒸れで枯れそうになったり、アブラムシに集られたりしましたが、何とか乗り越え順調に成長をしています。播種から一週間後くらいで多くが発芽しますが、その後ポツポツ発芽し続け、現時点で300株くらいが育っています。
無事に冬を越して、来春こんな姿を見せてくれることを期待していますが、自生地と違う山間の地での実験なので、まだまだ安心はできません。幾つかの苗は、冬を越すための準備が始まったようですが、それについては後日の記事で掲載します。
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