コメナモミとオオオナモミ
近くの山林に見慣れない葉があり、ずっと気になっていました。暫くぶりに傍に行ってみると、花が咲いていました。
「あっ、メナモミだった!」きっと、幾度か目にした事もあったと思いますが、興味を持って見なければそんなものです。
図鑑を見ると、メナモミとコメナモミがあるそうです。葉の大きさが特徴の一つとして挙げられていますが、比べなければ分からないので、茎の毛を観察してみました。メナモミは「茎の上部に開出毛が密に生える」とあり、コメナモミは「毛は少なく・・」とあります。上部に毛は生えていましたが、「密な開出毛」は見られませんでしたので、コメナモミと判断しました。間違っていたら教えてください。
地味な花ですが、近づいて見ると面白い形ですね。
花の周りにある(開出している)棍棒のようなものを撮ってみました。これは、総苞片です。バットに釘を挿したように、沢山の腺毛が生えています。上の写真で、黄色い花を包んでいる緑色の部分は鱗片で、こちらにも腺毛が生えています。腺毛から粘液を出して、動物の体や人の衣類について種子を運んでもらうそうです。
ところで、棍棒のような総苞片は、果実にくっついたまま運ばれるのだろうか?取れてしまいそうな感じがするので、果実が熟した頃また観察してみるつもりです。
メナモミと言えばオナモミを思い浮かべますが、我が家の周辺ではオナモミを見る事が出来ません。そこで、似た植物のオオオナモミを掲載します。先端部の金平糖のようなものが雄花です。
雄花と雌花を接写してみました。毬のようなものが雌花です。このオオオナモミは、数年前に持ち帰った果実から発芽し、代を繋げて毎年生えて来ます。たくさん枝を伸ばし大きくなるので、1本だけ残すようにしています。家族には、邪魔がられています。メナモミとオナモミ・・もっと似た植物だったらよかったのに・・。
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