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2019年10月

2019年10月31日 (木)

夢を見られる場所

今日は、順番に何ヶ所か訪問して来ました。そして、初めての出会いもありました。お世話になっている諸先輩からすれば、私はまだまだ若造ですが、もう先は見えています。人生の最後に、こんな過ごし方が出来たら良いと思えるような方との出会いでした。そして、最後に行ったのは、今の私が夢見る事の出来る場所でした。本当に、充実した一日でした。

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フォッサマグナ要素の植物に関する資料を頂き、今まで以上に物覚えの悪くなった頭に入れるため、時間のある時に繰り返し読んでいます。代表的な樹木として挙げられるものの一つが、このサンショウバラです。ここには二本の木が並んでいます。毎年花付が良く、沢山の果実が生りますが、今年は一つも見当たりませんでした。台風で落ちてしまったのでしょうか?

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次も、フォッサマグナ要素の樹木です。夢見る事の出来る場所では、初めてハコネグミに出会いました。他のグミとの違いはまだ良く分かりませんが、花期、果実期に観察してみようと思います。

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草むらに目をやると、赤い果実が生っていました。これは、蔓性ではない事と果実の付け根の形から、ハダカホオズキでしょうか?

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こちらは、花の裂片が幅広なのでイヌホオズキかと思いますが、全体的に毛(腺毛)が多い・・。でも、ヒヨドリジョウゴのように蔓性ではないし、花冠の基部に緑色の斑点が無いから、やはりイヌホオズキかな?ご存知の方教えてください。

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最後に、父親が鉢植えにしたジュウガツザクラです。春に咲くサクラと違い、花数は少なく、どこかもの悲しいような雰囲気があります。時間の経過と共に右のように花弁が赤味を帯びて来ます。

2019年10月30日 (水)

林の中の果実

今日は、義母の様子見に行って来ました。暖かい一日で、少し庭木の剪定をしてやったら、汗をかきました。東名高速下り線は、一部工事中で反対車線を走るようになっていました。初めての逆走経験でした。

探し物に行った林で、出会った果実を集めてみました。

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こんな果実が目に入りました。この季節に一茎一果実だとすると、アキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)だと思います。

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左の果実を割ってみました。「あれっ、液果?」と思って良く見ると、ラン科植物のような微細種子が、果肉と果皮の間に詰まっていました。良く似たギンリョウソウのような液果なら、果肉の中に種子が入っています。やはり、アキノギンリョウソウの果実で良いようです。

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寂しくなってきた林内で、目につく暖色系の色彩・・ヤマシャクヤクとテンナンショウ属の果実です。

ヤマシャクヤクは、播種の翌年発芽する事もあると聞きましたが、私の二度の経験では翌々年の春に発芽しました。そして、開花までには更に4~5年かかりました。

テンナンショウ属の果実は、コンニャクの果実に似ています。花茎の基部側から熟す果実が多い中で、この果実はご覧のように上から熟すようです。今年は、テンナンショウ属の花を追いかけました。そのお陰で、手元の富士市植物仮目録に未記載だった4種のテンナンショウ属を教えてもらいました。来年も、探索対象の植物です。

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ちょっと場所を変えて・・。こちらは、ラン科植物オオバナオオヤマサギソウの果実です。茎は緑色ですが、葉の無いのが気になりました。種子を飛散させるまで、無事でいてほしいものです。

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他にもいろいろ見付けましたが、果実はこのくらいにして、帰りがけに見たリンドウの花を掲載します。

2019年10月29日 (火)

探し物に行った林

今日は、予報通り雨でした。連結ポットへの種蒔きと、ワーディアンケースの配置換えをして、洋ランの屋内取り込みの準備をしました。

今年は、夏頃から標高1,200mを超える林に行く事が、殆どありませんでした。探し物があって、久々に行って来ました。

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台風被害と思われる倒木が目につきます。

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こちらの倒木についているのはなんだろう?と思いズームして見ると、ミヤマハコベのようです。

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目的の場所の一つです。数年前に、この場所でカマドウマを捕まえさせられました。何処にでもいるわけではなく、なぜかこの場所には沢山棲んでいました。ここにも、以前なかった倒木がありました。正面はオオウラジロノキです。

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探し物は、ツチアケビです。花茎がドライフラワーになって残っていましたが、肝心の果実が全然ついていません。強風で花が散ってしまったか、果実が熟す前に落ちてしまったのかも知れません。右は、同じ場所で4年前の夏に撮りました。前記事にも書きましたが、毎年連続して出現する訳ではありません。ある場所は、5年後に姿を現しました。他も探してみましたが、この日は果実を見付ける事が出来ませんでした。

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仕方ないので、付近に落ちていたオオウラジロノキの果実を拾って来ました。バラ科リンゴ属なので、リンゴに似ていますね。「果実は食用になる」とありますが、堅くて酸っぱく美味しくありません。

2019年10月28日 (月)

キノコ観察②

キノコ観察の続きです。変形菌はナシ・・。

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ヒメロクショウグサレキンです。このキノコに幾度か出会いましたが、いずれも落葉広葉樹林です。コナラなどの倒木が好みなのかな?

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こちらは立ち枯れした木に生えていました。見た目、美味しそうな感じがします。でも、名前が分かりません。

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上のキノコを下から見ると、幼菌の時に傘下に幕を張っています。右は、コナラなどの倒木に生えているモミジウロコダケでしょうか?

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こちらのキノコは、傘にヌメリがありました。右は隣に生えていて、ちょっと感じが違うけど同じキノコではないかと思います。

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以前、この木には沢山のキクラゲが生って、試食してみました。例によって家族は食べませんが、コリコリして美味しかったです。他のキノコに侵略され始めていますが、まだ少しだけ生えていました。

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落ち葉に生えていた小さなキノコです。ホウライタケの仲間でしょうか?

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以前は、このようなものに興味を示す事は殆どありませんでした。ヤツシロラン類の実生栽培実験で、菌糸の繁殖を気にしながら容器を覗いている内に、興味深く見るようになりました。キノコや変形菌の形態変化は、見方によっては種子植物よりずっと面白いと思います。
小学校低学年の子供たちの自然観察に付き合っても、種子植物よりもキノコへの興味の方がずっと高いように思います。傘のある姿(子実体)は、キノコの花のようなもので、ホンの一部だと説明したら、付き添いのお母さん方が驚いていました。

ところで、少し前のブログにも掲載したツチアケビの果実に関するお願いです。ツチアケビは多年草で、数年は根茎が生きているそうです。でも、地上部に姿を現し花を咲かせ結実すると、翌年には姿を現さない事が多々あり、簡単に見付ける事が出来ません。特別な事情があって、この果実を探している人がいます。私が知る自生地を何ヶ所か探してみました。花茎はドライフラワーになって残っていましたが、果実が付いていませんでした。花の時期に異変があったのか、熟す前に落ちてしまったのか分かりませんが、例年ならまだ残っているはずです。ご存知の方、下記アドレスにご連絡いただけると助かります。yamabudou@hotmail.com

富士市近郊で、ツチアケビの果実を見付けられた方、場所を教えて頂けませんか?

2019年10月27日 (日)

キノコと変形菌の観察①

父親が残した五葉松の盆栽が、数鉢あります。仕立て方を学んだ事も無く、毎年自己流で剪定と植え替えをしています。きっと、あの世で文句を言っていると思います。今日は他にも用事があったのですが、それだけで一日かかってしまいました。

今日の記事は、変形菌やキノコです。近くの山林でも、いろいろなものを見る事が出来て楽しいです。

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初めて見ました。これは変形菌でしょうか?それともキノコ?
ところで、右に写っている白いものは、樹木(コナラ)の粉です。春頃から、樹皮に白い粉のようなものが目立つようになりました。中には葉が枯れてしまったコナラも、何本か見かけました。どうもその原因が、カシノナガキクイムシという昆虫の食害のようです。各地で、かなり深刻な状況だと聞きました。

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とても小さな粒粒で、接写ズームして見なければ、形も分からないくらいでした。これは何でしょう?

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先日掲載した、シロジクモジホコリと思える変形菌が、生きた植物の葉に出現していました。右の金平糖のようなものは、時々見かけるけど🍄の子実体?それとも変形菌?幼菌の時は黄色でした。

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この季節頃になると、雨の降った後に、スギの落ち葉に白い小さなキノコが生えて来ます。枝に出るものよりずっと小さいですが、透明度のある傘、柄の色や毛からスギエダタケの子実体でしょうか?

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右の写真は、クラゲのようでしょ?スギエダタケは、食用になるそうですが、見かけるものはどれも小さく、沢山採らないと食べた気になれません。

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チシオダ(タ)ケも生えていました。ちょっと小さかったけど、下側の写真で血の滲むような傷が分かりますか?右は名前が分かりません。

2019年10月26日 (土)

カゲロウラン?

少しの時間ですが、探しものがあって市内の山林を探索して来ました。そこで、シュスランのような果実を見付けました。

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こんな果実です。薄暗い所に生える割には、結実率が良いので、自動自家受粉するのかも?一見して、シュスランと思ったのですが・・。

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こちらにも・・。「あれっ、シュスランじゃない?」

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周辺を探すと、もう一株見つかりました。葉を見ると、中脈にある白い線が見えない・・やっぱりシュスランではないようです。この日は時間の関係もあって、3株見つけただけですが、後日、改めて調査しようと思っています。

思い当たるのは、カゲロウラン(関東地方以西)かヤクシマアカシュスラン(静岡県以西)ですが、葉柄が長くないのでカゲロウランではないかと思います。カゲロウランは、県中部で見た事はありますが、富士市では初見です。来年花を確認して、間違いなければ、富士市植物仮目録に追記しようと思います。

2019年10月25日 (金)

変形菌

今日は、雨風の強い時間帯が多く、洋ランなどのミズゴケ替えと、依頼されていた植物標本を作りました。標本作りは、慣れない上に、日付や採取場所を間違えないようにしなければならないので、結構面倒です。

少し小降りになったので、家の周りのキノコでも撮ろうと思ったら、変形菌の子実体を見付けたので掲載します。

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カワヅザクラの木の下で、葉についた小さな粒粒が目に入りました。右は緑の葉にもついています。

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この小さな被写体は、ピント合わせが難しい・・。

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これは、シロジクモジホコリでしょうか?ご存知の方、教えてください。

◇◇お願い◇◇ 事情があって、ツチアケビの果実を探しています。少しでも結構ですので、富士市近郊で見付けられた方、場所を教えて頂けませんか?。

2019年10月24日 (木)

暖色系の花

午前中、再生畑①の草取りと畝づくりなどをして来ました。鍬を使っての作業は、仮払い機による草刈りより疲れます。

このところ山歩きの機会もなく、ネタ切れ気味なので、家の周りに咲く暖色系の花を集めてみました。

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似た感じの花でしょ?左はサザンカ、右はツツジです。

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こちらは、シュウメイギクとセイヨウシャクナゲです。シュウメイギクは、キクの名がつきますがキク科ではなく、キンポウゲ科イチリンソウ属になります。同属のイチリンソウやニリンソウなどと同じく、花弁のように見えるのは萼片です。
セイヨウシャクナゲと日本シャクナゲの見分け方は、葉裏の色で見るのが分かり易いと思います。葉裏が茶褐色で細かい毛が生えているのが、日本シャクナゲです。

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バラとチェリーセージです。チェリーセージは、シソ科のハーブの仲間で「葉がサクランボに似た甘い香りがする」とあります。サクランボに似ているかな?ところで、この花の形はひな人形に似ていませんか?

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最後は、咲き始めたばかりのクレマチスと、咲き残っているハゼランです。このクレマチスは、春と秋に咲きます。山野のキンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)も二度咲きすると面白いのに・・。この花も、シュウメイギクと同じく花弁のような萼片をもち、花弁はありません。キンポウゲ科はそういう花が多いですね。
ハゼランは、15時頃から咲くとありますが、雨や曇りの日は全開しない事が多いようです。咲き始めには、ある程度の照度が必要なのかもしれません。という事は、時期によっても開花時間が違うのかも?杉野孝雄先生の調査記録によると、16時頃に50%ほど咲いたそうです。浮島ヶ原自然公園に生えるミズオトギリも、午後から咲き出します。どんな理由と仕組みで、午後から咲くのでしょう?

2019年10月23日 (水)

再生畑②の植物

午前中は、比較的良い天気でした。一週間ぶりくらいに再生畑に行って、汗をかいて来ました。

ついでに、種子採取を依頼されていた、イネ科植物のアシボソとヒメアシボソの果穂が白っぽくなって来ましたので、GPS登録しながら様子を見て来ました。

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アシボソ属のヒメアシボソとササガヤが並んで生えていました。アシボソとヒメアシボソは、芒の有無だけで他は同じです。ササガヤは、開花前は葉の形で区別していました。花序が姿を現すと、弱々しい芒が生えていて、同じく芒の生えるアシボソと区別出来ます。

そして、花序が葉鞘から完全に姿を現したこの持期には、総がしな垂れて来るので遠目からも判別できます。時期を変えて観察すると、いろいろな事が分かって面白いですね。左2本がササガヤで、右がヒメアシボソです。

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総(総状花序の1本)を並べてみました。上がヒメアシボソで、下がササガヤです。ヒメアシボソの方が、小穂が大きいですね。

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葉鞘と節の部分を並べてみました。上がササガヤで、下がヒメアシボソです。こちらも、稈の太さは同じくらいですが、他はヒメアシボソの方が太くなっています。

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こちらも混生していました。「花序の色が違う!」と思って良く見たら、同じチヂミザサでも、片方には毛が生えていて、もう片方には毛が生えていません。毛の生えている方はケチヂミザサで、殆ど毛の生えていない方を、コチヂミザサというそうです。下は中軸を並べてみました。写真、ピンボケになってしまいました・・。

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再生畑の入り口に咲く、シロバナミゾソバです。ピンクのミゾソバばかり目にして来たので、新鮮な感じがします。除草しないでおくつもりです。

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庭木が大きくなり、花を咲かせなくなったエンジェルストランペットを、今春、日当りの良い再生畑②に移植しました。その甲斐あって、ついに咲きました!黄色系だと思ったらシロバナでした。

2019年10月22日 (火)

富士山とサクラ

今日は少し天気が良いと思って、屋外作業の準備をしていたところ、小雨が降り始めました。その内、本降りになり、強風が吹き荒れ、雷が鳴りだしました。週末は台風が近づくようだし、困ったものです。

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青空の見える時間帯もありましたが、安心していると急変しました。

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雲間から姿を現した富士山は、雪を纏っていました。平年より、20日以上遅い初冠雪だそうです。

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こちらは、カワヅザクラの花です。例年、フライング咲きする枝もありますが、今年はかなり早い・・。訪花昆虫にとっては、有難いフライングのようです。

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ついでに、萌の散歩道で見付けたアキノタムラソウです。開花が進むと花糸が下に曲がる事が、ナツノタムラソウとの識別点の一つです。

「フォッサマグナ要素の植物」という言葉を、幾度か耳にした事があります。Web検索しても、代表的なものが掲載されているだけで、多くは分かりませんでした。縁あって、フォッサマグナ要素の植物に関する貴重な資料を頂く事が出来ました。素人の私には難しい事も多々ありますが、幾度か読み返して少しでも理解しようと思っています。幸い、私の住む静岡県東部には、該当する植物が多く分布しています。そして、その中には希少種も多く、園芸採取や野生動物の食害によって減少の一途を辿っています。植物保護に対する考え方は、人や団体によって様々です。たいへん微力ではありますが、自分なりに軌道修正しながら、出来る事はやって行きたいと思っています。

2019年10月21日 (月)

コメナモミとオオオナモミ

近くの山林に見慣れない葉があり、ずっと気になっていました。暫くぶりに傍に行ってみると、花が咲いていました。

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「あっ、メナモミだった!」きっと、幾度か目にした事もあったと思いますが、興味を持って見なければそんなものです。
図鑑を見ると、メナモミとコメナモミがあるそうです。葉の大きさが特徴の一つとして挙げられていますが、比べなければ分からないので、茎の毛を観察してみました。メナモミは「茎の上部に開出毛が密に生える」とあり、コメナモミは「毛は少なく・・」とあります。上部に毛は生えていましたが、「密な開出毛」は見られませんでしたので、コメナモミと判断しました。間違っていたら教えてください。

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地味な花ですが、近づいて見ると面白い形ですね。

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花の周りにある(開出している)棍棒のようなものを撮ってみました。これは、総苞片です。バットに釘を挿したように、沢山の腺毛が生えています。上の写真で、黄色い花を包んでいる緑色の部分は鱗片で、こちらにも腺毛が生えています。腺毛から粘液を出して、動物の体や人の衣類について種子を運んでもらうそうです。
ところで、棍棒のような総苞片は、果実にくっついたまま運ばれるのだろうか?取れてしまいそうな感じがするので、果実が熟した頃また観察してみるつもりです。

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メナモミと言えばオナモミを思い浮かべますが、我が家の周辺ではオナモミを見る事が出来ません。そこで、似た植物のオオオナモミを掲載します。先端部の金平糖のようなものが雄花です。

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雄花と雌花を接写してみました。毬のようなものが雌花です。このオオオナモミは、数年前に持ち帰った果実から発芽し、代を繋げて毎年生えて来ます。たくさん枝を伸ばし大きくなるので、1本だけ残すようにしています。家族には、邪魔がられています。メナモミとオナモミ・・もっと似た植物だったらよかったのに・・。

ココログの不具合で、コメントを頂いても、テンプレートや記事内に表示されない事があります。時々チェックしていますので、ご容赦ください。

2019年10月20日 (日)

コウヤボウキ

また台風がやって来るようですね。このところ、天気.comも予報が目まぐるしく変わるので、幾度もアクセスしています。

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市内では、良く似たコウヤボウキとナガバノコウヤボウキが混生している場所もありますが、ここはコウヤボウキしか見当たりません。写真のような葉の枝に花がついていれば、コウヤボウキです。ナガバノコウヤボウキは、比較的稀だと思います。デジイチで撮ったらピンボケしてしまいました。

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蕾の様子です。今朝見た時は、一輪咲いていただけですが、暖かかったからか彼方此方で咲き始めたようです。

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こちらは、咲き始めて間もない花のようです。柱頭が覆われています。

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面白い花でしょ?少し前に登場したエンシュウハグマに、似たところがありますね。この林には、キッコウハグマも生えていますが、蕾ばかりで花が見られませんでした。もう少し先に開花するのか、閉鎖花が多いのか分かりませんが・・。

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最後に、エンシュウハグマとキッコウハグマの花です。キッコウハグマの開放花が多い愛鷹山の渓では、似た花をつけるオクモミジハグマも見る事が出来ます。今年は増水が続き、元渓流釣り師でも遡行を躊躇しています。何れも、モミジハグマ属になりますが、似たような名前を持つカシワバハグマは、コウヤボウキ属になります。カシワバハグマとコウヤボウキの交雑種で、カコマハグマという種類もあるそうです。和名は紛らわしいものが多いですね。

2019年10月19日 (土)

チャノキの花

今日も雨・・未明はかなり降りました。山野だけでなく畑にも行けないので、生け垣のチャノキの花を撮ってみました。

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オシベが沢山ありますね。チャノキは、自家不和合性が強く、自家受粉を殆どしないそうです。親株の子孫を出来るだけ多く残せるように、オシベが多いのでしょうか?

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こちらは、蕾と果実です。果皮を剥くと、焦げ茶色の種子が1~3個入っています。

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スギやヒノキ林に入ると、所々で野生化したチャノキを見る事があります。昔茶畑だった名残だと思います。無農薬なのに、どれも立派な葉をつけています。
右は、ツツジの木にあった野鳥の巣です。地上から50cm程度の高さにありました。これは、どんな鳥の巣でしょう?

ついでに・・。

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彼方此方で、キンモクセイの香りがして来ます。この花が咲く頃になると、山間の地は大分涼しくなって来ます。小さな花ですが、接近して見ると結構肉厚の花弁です。

テンプレートが変わり、スマホのPCモードだと見難くて申し訳ありません。

2019年10月18日 (金)

セキヤノアキチョウジ

今日も天気が悪く、肌寒いような一日でした。

スギ林に生えるアキザキヤツシロランを観察に行った時、付近の道路脇にセキヤノアキチョウジが咲いていました。

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他で見るものに比べて草丈が短く、花が短いような気がする・・。草刈りされた為かな?

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面白い形の花ですね。私はまだ見た事はありませんが、岐阜県以西に生えるというアキチョウジは、花柄が短く(1cm以下)毛があるそうです。Web写真で見ると、花が花茎にくっついているような印象を受けました。

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別のところで撮った写真です。アキチョウジは、「萼の裂片が短くてあまり尖らない」そうです。写真の萼は先端が尖っていますね。

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ダックスフントとウナギイヌに見えませんか?

明日も雨のようですね。降ってほしい時に降らなくて、降らないでほしい時に雨が続きます。困ったものだ・・。

2019年10月17日 (木)

いろいろな種子

少し前までは晴れ予報でしたが、昼頃から雨が降りました。あまり放置できないので、作物を作っていないエリアを耕運機で耕して来ました。その後、タマネギの苗を植え付けて来ました。一人農業は、殆ど休息をしないので結構疲れます。

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再生畑では、種子採取を依頼されているアシボソの果皮が白っぽくなって来ました。完熟はどんな状態だろう?そろそろかな?

以降は、田園地帯の湿地に生える植物の種子を集めてみました。

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少し前も登場しましたが、ゴキヅルの種子です。乾燥して、白っぽくなって来ました。カラスウリの種子も、時間が経つと黄金色に変色して来ます。

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ミズオトギリは沢山の果実をつけ、ドライフラワーになりつつありました。

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小さな種子の様子が分かるように撮るのは難しい・・。背景は白い紙が良い・・なんて思ったら、種子は真っ黒に写りました。

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こちらは、サワトラノオに似た果実をつけるヌマトラノオです。サワトラノオに比べて、果皮がとても硬くかなり強く抑えないと潰れません。

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ヒメハッカの種子は、ラッパ状の果皮(萼?)の中にあり、熟すとすぐに零れ落ちるようで、1個しか入っておりませんでした。

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こちらはタコノアシです。数年前に、田圃脇の水路に生えていたタコノアシの果実を採取して撒いたところ、沢山の苗が育ち、紅葉して綺麗でした。数株は、開花に至り上のような果実をつけました。でも、土壌湿度を管理しなかったためか、2~3年で枯れてしまいました。他の種子も小さいですが、タコノアシは更に小さく、肉眼では白い粉のように見えます。

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最後に、今年実生栽培実験を行っているサワトラノオです。苗の成長が思ったより早く、来春にしようと思っていた生育の遅い苗も、おしくらまんじゅうを始めましたので、全てプランターへの移植を終えました。6月25日に種子採取してから、10月中半までの実生栽培記録をまとめ、現在工事写真帳形式で記録写真の整理を行っています。

実生栽培実験を通じて、今迄木道脇で花の写真を撮るだけだったサワトラノオの事が、自分なりにいろいろ分かって来ました。今後は、他の植物についても実生栽培実験を行ってみたいと考えています。

2019年10月16日 (水)

スギ林に生えるアキザキヤツシロラン

萌の散歩道で、クロヤツシロランの花を見た時から、アキザキヤツシロランの事がずっと気になっていました。あれから10日以上経ちます。「もう、花は無理かもしれない。しかも猛烈な台風の後だし・・。」そう思いながらも、竹林より標高の高いスギ林の自生地を覗いてみました。

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予想通り、スギの葉が沢山落ちていました。堆積した葉をそっと退かすと、まだ蕾や花の咲いているアキザキヤツシロランが残っていました。

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こちらにも・・。アキザキヤツシロランを、同じ場所で時期をずらして観察した事は殆どありませんが、クロヤツシロランの場合は、同じ場所で半月以上遅れて咲く個体もありました。

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撮っていた時は気付きませんでしたが、右の花には虫が写っています。ヤツシロラン類のポリネーターとして、ショウジョウバエが確認されていますが、この日は出会えませんでした。ところで、この虫は何でしょう?

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大半は子房が膨らみ、果柄が伸び始めていました。茶色い部分が花茎で、白っぽい部分が果柄(花柄)です。花後に果柄が伸び、果実が熟すと果皮が裂開して塵のような種子を飛ばします。

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このスギ林には、クロヤツシロランも生えています。アキザキヤツシロランと似た果実ですが、色が違いますね。

一般的に、アキザキヤツシロランは竹林に生えます。ところがこの場所は、スギ林の上にクロヤツシロランよりも個体数が多く確認出来ました。クロヤツシロランも竹林で見る事はありますが、スギ林に生えるアキザキヤツシロランはかなり稀だと思います。

2019年10月15日 (火)

ホトトギス

今日も、昨日と同じような天気でした。ある報告書の整理と、サワトラノオの残りの植え替えを行いました。生育の遅い苗は、来年の植え替えにしようと思ったのですが、予想より早く成長しておしくらまんじゅうをしていましたので・・。特に問題が無ければ、このまま開花を目指そうと思っています。

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ホトトギスの花が咲き出しました。ホトトギスは、花の色や斑紋などに変異の多い植物だと思います。この写真が、一般的に見られる花です。

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こちらは、花弁の斑紋の色が濃いですね。

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こちらは、ベタ部分が多くなっています。

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こちらは更に濃いタイプです。基部辺りまで、ベタですね。

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こちらは斑紋の無いタイプで、どちらも愛鷹山系で撮りました。左は葯の色や花弁の基部に、一般的な花の名残があります。右は葯まで白く、花弁の基部に黄色があるだけです。品種のシロホトトギスでしょうか?花の変異は実生で引き継がれるようで、付近に似た花を見る事があります。

2019年10月14日 (月)

プテロスティリス・オブツサ

今日は予報通り、雨が降ったり止んだりでした。明日も、良くないようですね。

かなり前から、ズキンランの一種、プテロスティリス・オブツサが咲き始めましたので掲載します。

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倉庫の中なので、背景が黒くなるように撮ってみました。花の雰囲気には合っていると思いますが、ちょっと暗っぽかったか・・。

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面白い花でしょ?右には、蕾の状態が写っています。

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この植物は、開花株と未開花株で葉の形が違っています。左が開花株で右が未開花株です。開花株は、芽出し後、茎が立ちあがって来ますので、蕾を確認するまでもなく判別できます。

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以前撮った写真ですが・・。空を背景に撮ってみました。

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こちらは、光で透かして撮ってみました。

ラン科プテロスティリス属オブツサ(Pterostylis obtusa)。原産地は、オーストラリア東部だそうです。山間の地でも、庫内に取り込むだけで冬越し出来ます。栄養増殖で塊茎が増えますが、増えた塊茎が深鉢の底にくっついている事があります。親のすぐ隣ではなく、少しでも離れようとうするところが面白いですね。コンニャク芋の栄養増殖を思い浮かべました。

2019年10月13日 (日)

浮島ヶ原自然公園②

台風19号は、静岡県(伊豆半島)に上陸しました。昨日~未明まで暴風雨が続いて、眠れぬ夜を過ごしました。各地で、台風の被害が相次いだようですね。被害に遭われた方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

今日の記事は、浮島ヶ原自然公園の続きです。

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園内の木道脇では、シロバナサクラタデの花が目につきます。県中部からの来園者の方に、「此処のサクラタデは、色が薄いですね」と言われた事があります。シロバナ・・と言っても、左のように淡いピンクのものもありますが、こちらもシロバナサクラタデです。

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シロバナサクラタデは、雌雄異株です。左が雌花、右が雄花です。他の雌雄異株の植物と同様に、雌株は少ないと思います。

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そして、こちらの花も、彼方此方で見る事が出来ます。ミゾソバとアキノウナギツカミです。接写してみると似た花ですが、ミゾソバの方が大きな花です(上の写真はサイズが逆ですが・・)。

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ミゾソバの方が、花が良く開きます。

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アキノウナギツカミの茎です。ヌルヌルしたウナギも掴めるほど、鋭い棘という事で和名がつけられたようです。

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ゴキヅルの果実が生っていました。中には、右のような種子が入っています。熟すと、果実の上半分についている濃緑の斑点の色が薄くなり、全体的に黄色味を帯びて来ます。

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果皮が上下に割れ、2個の種子が零れ落ちます。面白いでしょ?

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左はヒメハッカの果実で、右はサワトラノオの苗です。

木道脇で、サワトラノオの実生苗を探したのですが、少ししか見る事が出来ませんでした。夏に重力散布された種子は、日照不足で殆ど発芽せず休眠(発芽抑制)しているのか、或いは、発芽しても生育できずに枯れてしまったのかもしれません。二房の花序(完熟果実)を採取して、実生発芽させた苗は100数十株になり、かなりな大きさに育ちました。一番生育の良い株は、脇芽も出て来ています。その違いを考えてみると、現状の自生地は日照不足で、好光性の種子は発芽できずに、アシを刈り採った来春に発芽するのではないかと思います。アシの刈り取りを早くして年内発芽させ、ある程度生育させた方が良いのかも知れません。ただ、刈り取ったための地温の上昇や、保水率の低下、冬の寒風による影響などを調べる必要はありますが・・。

個人的には、ヒメハッカも実生栽培してみたいと思っています。植物は、育てて見て学ぶ事が多々あります。

2019年10月12日 (土)

浮島ヶ原自然公園①

11日早朝、家族を新富士駅まで送ったついでに、浮島ヶ原自然公園を覗いて来ました。事情があって、なかなか行く事が出来ず久々の訪問になりました。

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遊歩道脇には、カラムシが繁茂していました。この植物は、地上部を刈り取っても、地下茎が地中深く伸びていて、なかなか絶やす事は出来ません。このままだと、増え続けて行くと思います。葉には、おびただしい食痕がありました。

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カラムシは、ラミーカミキリの食草として知られています。でも、この季節に食痕を残すのはどんな虫だろうと思い、探してみました。芋虫や毛虫は嫌いなので、名前は分かりません。
木道脇では、セイタカアワダチソウが花盛りでした。この植物は引き抜けば除去出来ますが、数が多いので、消滅させるには気合を入れて当たらなければなりません。

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アシは、田園地帯でばかり見ていたのですが、山間部でも出会いました。ところで、イネ科ハンドブックにアシが掲載されていないのはどうして?と思ったら、ヨシが標準和名でした。

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我が家の周りではススキが主流ですが、この辺りではオギが主流です。それにしても、園内にこんなに生えていたとは気付きませんでした。

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花序を接写してみました。「小穂の毛は銀白色」・・綺麗です。

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ススキとの区別点は幾つかありますが、オギは小穂に芒がありません。

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ついでに、再生畑に生えているススキを掲載します。「オギが銀白色なのに対して、ススキは黄金色」とあります。図鑑の解説は、上手い表現をしますね。右の写真で、小穂の芒も確認出来ます。オギは、小穂の毛もずっと長く、接写してみると違いが良く分かります。

今日は、朝から暴風雨が続いています。萌の朝散歩は、ショートコースで済ませましたが、夕散歩は出来そうにありません。私の顔を見る度、期待しているようですが・・。

2019年10月11日 (金)

エンシュウハグマ

昨年の春、友人にエンシュウハグマの自生地を教えてもらいました。花期ではないため、葉の観察だけでしたが・・。そして、今年の春に家族と行った別のところで、そっくりな葉の植物を見付けました。それがずっと気になっていました。義母の家に行ったついでに、思い切って覗きに行ってみました。

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蜘蛛の巣に悩まされながら、記憶を辿ってその場所へ向かいました。「やっぱり、エンシュウハグマだった!」まだ、右の株だけしか咲いていませんでした。

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咲いていて良かった!葉の変異が、多い植物のようですね。葉に切れ込みの無い、マルバエンシュウハグマという品種もあるそうです。

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接写してみました。キッコウハグマと同じくらいの花序と花のサイズですが、花冠の裂片が螺旋状になっています。面白い花ですね。

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新しい花と、少し古い花を比較してみました。新しい花は柱頭に覆いがあるように見えます。古い花は、柱頭が2裂して反り返っています。キキョウ科の植物と同じように、雄性先熟ではないでしょうか?それと、キッコウハグマは、場所によって閉鎖花が多く、殆ど花を咲かせない個体があります。エンシュウハグマは、どうでしょう?

エンシュウハグマは、静岡県と愛知県に分布します。杉野孝雄先生の「静岡県産希少植物図鑑」によると、県中西部は多く、また伊豆天城でも確認(個体数は少ないようですが)されているそうです。でも、富士市では確認されておりません。

2019年10月10日 (木)

イネ科植物の観察

台風が近づいているので、家族からいろいろな要望が出ています。忘れると五月蠅いので、メモ書きして一つ一つ片付けています。除草作業より大変・・。

久々に、サワトラノオの様子を掲載しようと思ったのですが、まとめが間に合いませんでしたので、後日といたします。台風対策と、日照対策を兼ねて、専用の栽培スペースを確保しました。

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イネ科アシボソ属を探していて、良く出会う植物です。

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ピンボケしてしまいましたが、これはヌカキビでしょうか?

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近隣で出会えるアシボソ属には、アシボソとヒメアシボソ、そしてササガヤなどがあります。左はヒメアシボソの群生です。ヒメアシボソは、アシボソの芒の無い品種で、葉の形や葉鞘の毛など違いはありません。右はササガヤです。アシボソに比べてずっと小型です。ササガヤは、葉の中央付近が一番幅広なのに対して、ササガヤは基部付近が一番幅広です。

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アシボソとササガヤの花序を比べてみました。アシボソに比べて、ササガヤの芒は弱々しい感じです。また、ササガヤの小穂の方が小さく感じます。また、アシボソは小穂の毛が目立ちます。

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上段は、ササガヤの葉です。下段は、アシボソ(上)とササガヤ(下)の葉を並べてみました。こうして見ると、一部のWeb図鑑にあるように、アシボソの葉の方は中央付近が白いですね。ところで、アシボソは、高さが20~50cmとありますが、あちこち探していて、ずっと大きなものを見付けました。種子が完熟するまで株を傷めたくないので、剪定鋏を持って行って、一部を採取してみます。

分かったような事を書いていますが、「イネ科ハンドブック」や諸先輩のWebページを見ての判断です。間違っていたら教えてください。

2019年10月 9日 (水)

ヒトツボクロの葉

家族の用事は、無事終わりました。昨日今日と、沢山の書類に署名・捺印をしました。現役時代にも、同じように幾つもの書類を作成しました。問題があるたびに、確認事項が増え書類も多くなります。いろいろな分野で、書類が複雑化しているようですね。「昔はもっと楽だった!」実感する昨今です。

ある植物の確認に行った時、ヒトツボクロの葉を見付けました。

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葉の色が、通常のように緑ではありません。今迄、このような色の葉を稀に見た事はありますが、葉色の変異だと思って、カラス葉と呼んでいました。

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少し色が薄いですが、こちらも・・。この場所では、緑色の葉が見当たりませんでした。

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横顔です。葉裏の色も、一般的に見られる紅紫色ではありません。どうも、この葉は新しく出て来たもののようです。

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まだ緑色の果実がありました。その株元を見ると、葉が見当たりませんでした。以前も、葉の無い果柄を見た事があります。

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こちらが、一般的な葉です。「光沢のある深緑色、中脈は白色、裏面は紅紫色」とあります。

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反則技で裏面を撮ってみました。

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ヒトツボクロは、偽球茎があります。普通は地中に潜っていて見えませんが、稀に左のように露出している事があります。

右は、深山に生える一枚葉のコハクランで、同様に偽球茎があります。全てではないかもしれませんが、コハクランは秋に葉の更新が行われ、新しい芽が偽球茎の根元から伸びて来ます。その途中が膨らみ新たな偽球茎が出来ます。秋に、偽球茎の露出したコハクランを見付け、新しい葉を辿るとそのようになっていました。古い偽球茎の頭から出ていた葉は、黄色くなっていました。

ヒトツボクロと同じくらいの標高に生える一枚葉で偽球茎を持つサイハイランは、「開花の前後から葉を落とし、秋口に新しい葉を展開する」とあります。ヒトツボクロも、同等に秋に新しい葉が出て、若い内は上のように褐色がかっているのではないでしょうか?身近なところで見られる野生ランも、まだまだ知らない事が沢山あります。季節を変えて観察しなければ!

2019年10月 8日 (火)

再生畑②の自然観察

古い耕運機は、重いので持ち出すのが億劫でした。新しい耕運機は、軟弱な私でも片手で運べます。今日は、再生畑②を少し耕して来ました。

今日も、再生畑の自然観察の記事です。山歩きがしたいけど、なかなか行けません。

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一列が、奥の林縁まで25m以上あります。以前、鍬で耕しましたが、2列で小半日かかってしまいました。雑草の取り残しのような列は、茶ノ木の切株です。野菜を植える目印用に、残してあります。

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庭に植えてあったエンジェルストランペットが、庭木の影になって花が咲かなくなりましたので、春先に移植したところ大きく育って蕾をつけていました。山間の地では、冬に地上部が枯れるため、下界に比べて開花時期がずっと遅くなります。

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再生畑②には、1本のキリが生えていました。幹を虫に食べられ、昨年の台風で倒れてしまいました。ところが、果実が生っていたので、その零れ種で彼方此方に子孫を残しています。左は、まだ小さな苗ですが、右は60cmを超すような大きな葉をつけています。キリの葉も、虫に好かれるようで、食痕が目立ちます。

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害虫の一つは、この芋虫です。体を揺らしながら食べるので、ピンボケになってしまいました。小さなウリハムシも、キリの葉が好みのようです。ウリハムシの写真、フォトビューアーで見るとピンボケしていないのに、どうしたのだろう?

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アザミも生えています。素人農業にとっては面積があるので、除去せずに何ヶ所か残してあります。でも、どれも右のように根元から倒れてしまいました。

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花は、咲き始めたところです。総苞片や葉の棘が太くて長い事や、葉の切れ込みが深いので、タイアザミ(トネアザミ)でしょうか?花が咲いたら、また撮ってみます。

明日は、家族の用事があります。慣れない用事が続き、いろいろ気苦労です。

2019年10月 7日 (月)

植物観察(野菜)

今日も予報が当たって、午後からかなりな雨が降りました。雨は降ってほしいけど、土砂降りだと畑の畝が崩れたり、蒔いた種が流れ出てしまいます。

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気になっていたダイコンは、無事発芽して苗が流されておりませんでした。良かった・・。私は今まで線状に蒔いていたのですが、種子袋の解説に右のような蒔き方が記載されていましたので、今回両方やってみました。

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こちらは、ブロッコリーと芽キャベツです。ブロッコリーは、無農薬でもほとんど虫に食べられませんが、キャベツは直ぐに食べられてしまいます。植えたばかりなのに、もう葉が食べられています。昨年は、防虫ネットを使ってみましたが、隙間から蝶に入られ惨敗でした。基本的に農薬は使いたくないし、どうしたものでしょう?

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ゴウヤは、昨年の零れ種で発芽した苗を植え付けました。2~3本あれば、少人数の我が家では十分なので、毎年同様にしています。笹で棚を作りましたが、台風で倒れミニトマトなどに覆い被さっています。

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素人農業を始めたばかりの頃、ゴウヤは花数の割に実が少ないと思っていました。雌雄同株である事を知らずにいたのです。左が雄花で、右が雌花です。雄花に比べて雌花はずっと数が少ないのです。

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横から撮ってみました。左が雄花、右が雌花です。作り始めた頃は、苦味があってあまり美味しくないと思っていました。でも、最近では家族みんなが普通に食べるようになりましたので、欠かせない野菜となりました。

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左は、ハバネロより数倍辛いというカラシの仲間です。今年は天候不順で熟すのが遅いようです。「そんな辛いものを作って、どうするんだ?」なんて声が聞こえて来そうですね。使う量を把握すれば、芯の通った辛さが癖になります。右は、「果実のように甘い」と書かれたミニトマトです。苗は高かったけど、それほど甘くありません。中玉や大玉のように、手間をかけた栽培法でなければ真価を発揮しないようです。

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数年間、零れ種で代を繋げているミニトマトです。こちらの方がずっと甘い!

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オクラの花です。綺麗でしょ?オクラは、収穫が少し遅れると固くて食べられません。マメに畑に行けないなら、庭先などで栽培した方が良いようです。

野菜畑の植物観察も、楽しいものです。

2019年10月 6日 (日)

農道の植物観察

普段、車で通り過ぎる道を歩いてみると、いろいろな発見があります。途中で見付けた花を、集めてみました。

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もう花期は終わったのかと思ったら、まだアレチヌスビトハギの花が咲き残っていました。

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接近して見ると、案外綺麗な花です。アニメのキャラクターのようでしょ?

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ミゾソバのようですが、他で見るものより花が白い・・。

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腕を伸ばして、花を接写してみました。少しピンクの部分も見えますが、ミゾソバの白花品種・・シロバナミゾソバに近いタイプでしょうか?

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こちらは、〇〇タデ?いろいろな種類があり、今迄目を向けてこなかったので、これも苦手な植物です。

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小さな花ですが、拡大して見ると綺麗です。金平糖のような葯ですね。葉の中央に黒斑があり、葉は尾状に尖っています。イヌタデのように托葉鞘の縁に長い毛がある事、托葉鞘の表面にも伏毛がある事、花が疎らな事などからハナタデだと思います。

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左は、アレチウリかと思ったら、センナリウリのようですのようです。右は、アカネの花です。時々見かけますが、今迄接近して見る事がありませんでした。

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この花も、接近して見る機会が殆どありませんでした。アオツヅラフジの花です。雌雄異株・・この蔓には果実も生っていましたので、雌株のようです。

今日は、地域行事の駐車場係でした。他団体の交通誘導係が多く、本当に必要だったのか分かりませんが、総会の資料に掲載されていて変更の連絡もありませんでしたので、とりあえず業務を終えて来ました。ただ、組織で任命された係員の半分もおりませんでした。二年任期で今期が最後になりますが、組織としていい加減なところが多過ぎる気がします。

2019年10月 5日 (土)

身近な場所の植物観察

今日は良い天気でした。父親が使っていた古い耕運機を、下取りしてくれるというので、朝一販売店に持って行きました。とても重く、一人では車に乗せられませんので、家族に手伝ってもらいました。。処分してもらえる上に、900円戻って来ました。有難い事です。

このところ、いろいろな用事があって再生畑と散歩道くらいでしか植物観察が出来ません。そいう時に山野を歩くと、新しい発見があって楽しいです。

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クロヤツシロランの自生地で見付けた冬虫夏草「ハナサナギタケ」です。このエリアでは、これが二度目の出会いです。

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サンショウの果実も赤くなり、一部種子が飛び出していました。サンショウは、ミカン科になります。果皮の粒つぶがミカンを連想させますね。

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再生畑には、イヌゴマの花が咲き残っていました。仮払い機で伐採した株の、返り咲きかも知れません。

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こちらは、アキノノゲシです。優しい色合いが良いですね。葉を切ると白い液が出て来ます。キク科アキノノゲシ属・・なんとレタスもアキノノゲシ属です。そういえば、レタスも白い液が出て来ます。

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ヤブマメの花も盛りです。花は綺麗ですが、地上の節果と閉鎖果だけでなく、地中にも閉鎖果をつけます。地中の閉鎖果も掘り起こす必要があり、除草対象の中でも厄介な部類に入ります。

明日は、地域行事の駐車場係をやらなければなりません。土・日は、他にもやらなければならない事が多いので、辛い・・。

2019年10月 4日 (金)

クロヤツシロラン

昨年、萌の散歩道の新たな場所で、クロヤツシロランの果実を見付けました。そろそろ花が咲く頃だと思い、様子見に行って来ました。クロヤツシロランは、葉緑素が無く光合成で養分を得る事が出来ません。お気に入りのキノコの菌糸から養分をもらって発芽・生育する変わり者です。

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枯れ枝などをそっと取り除くと、咲き始めていました。地際に咲く上にこの色彩ですから、花の時期に新たな場所で出会うのは至難の業です。果柄が長く伸びる果実期に、自生地を見つけておいて、翌年の花の時期に再訪する事になります。

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こちらは、3個とも咲いています。

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左は、咲き始めのようです。どちらも唇弁が閉じて(上がって)います。ショウジョウバエなどが、臭いに釣られて唇弁に止まると、蝶番が動いて花の内部に閉じ込められ、受粉する仕組みになっているそうです。今年追いかけたテンナンショウ属の雌花にも、通ずるところがあります。

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耳のような、側花弁が可愛いでしょ?

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こちらの花は、唇弁が開いています。唇弁の毛も、特徴の一つです。

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唇弁の所に見える白い物体は、花粉塊かな?

ここのようなヒノキの林床では、スギの葉の堆積した自生地より、花茎が更に短く地面に置かれたような咲き方です。クロヤツシロランは、スギ、ヒノキの林、竹林、そして稀(富士市では)に常緑広葉樹林の林床でも見る事があります。多様な共生菌に対応しているのだと思います。古い記録では、アキザキヤツシロランと混同されていたようで、クロヤツシロランの自生地と思われる場所に、アキザキヤツシロランが記載されていました。アキザキヤツシロランの自生地は竹林が多く、稀にスギ林に生える事もあります(昨年確認しました)。

最近、コメントへ返信してもテンプレートの「最近のコメント」だけでなく、記事中への表示が遅い事があります。ココログの不具合だと思います。ご容赦ください。

2019年10月 3日 (木)

着生ランの果実

今日も、仮払い機と耕運機を使ったので、腕が痛い!でも、素人農業も機械があると助かります。「鍬で・・」なんて考えただけで、ぞっとします。

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帰宅して栽培棚を見ると、セッコクの花が咲いていました。セッコクの花期は、5月~6月上旬なので、狂い咲き(返り咲き)ですね。蕾もありました!

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本来の開花時期より、弱々しく感じます。隣の株には、果実が生っていました。我が家では、花数の割に果実は稀です。

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こちらは、カヤランです。とても小さな花をつけますが、こんな細長い果実が生ります。

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山間の地では、風に乗ってやって来た種子が、庭木で発芽する事もあります。左は、アセビの枝に着生しているカヤランです。良く見ると、もう来年の蕾が出来ています。準備が早いですね。果実が裂開して種子を飛ばす頃、花が咲きます。

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左は、ムギランの果実で、右はクモランです。クモランは、葉が無く短い茎から平打ち麺のような根が放射状に出ています。ちょっと不気味でしょ?

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クモランも、風に乗ってやって来ました。針葉樹の盆栽で最初に見つけ、その後サクラやイヌマキでも見付けました。根で光合成をする変わった植物です。

農作物のために、雨が降るのを待っていますが、望むとなかなか降ってくれません。今夜は、降るかな?

2019年10月 2日 (水)

ヤクシマヒメアリドオシラン斑入り葉

市内の山林に生えるヤクシマヒメアリドオシランの、花後の様子と斑入り葉を観察して来ました(混生地なので、掲載写真の中に、ハクウンランが混じっているかもしれません)。

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ヤクシマヒメアリドオシランは、富士市近郊では7月末から8月上旬にかけて咲きます。ハクウンランに似た花ですが、唇弁の裾が斜めに切れ込んでいます。

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果実が膨らんでいました。左は、アルビノに少し緑の残るような葉です。開花株で、通常葉でないものを初めて見ました。茎や萼片・花弁の色が果実にも引き継がれます。この色の違いも気になっています。

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こちらが通常葉です。分岐した茎の多さから、ヤクシマヒメアリドオシランだと思います。スギの葉が覆い被さっていても、もやしのように白くならずにいます。

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もやしのようなアルビノの個体もありました。茎まで白っぽいですね。そして、右が今回気になった葉です。中央付近に置いた通常葉と比べてみてください。もしかしたら、この葉は左のようなアルビノの葉が、時間の経過と共に緑を帯びて来たのでは?なんて思いながら観察しました。

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上右と似たような葉の個体は、結構ありました。

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上と違う、斑入り葉を集めてみました。

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私が知る自生地の中で、斑入り葉の出現率が一番高いのは、今回調べた場所です。他でも見かけますが、稀だと思います。スギの葉が堆積して、湿気を帯びたような場所に多く見られます。

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ヤクシマヒメアリドオシランは、光合成も行っている部分的菌従属栄養植物です。共生菌の状態が良く、依存度を上げられる場所では、斑入り葉の出現率が高くなるのかも知れません。

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スギの葉のマットが厚いところでは、少し摘まんだだけで抜けてしまいます。根は退化して、こんな状態です。ヤクシマヒメアリドオシランは、スギやヒノキのマットの殆ど無い場所にも生えているのを見た事があります。もしかしたら、そこの個体はもっと根が発達しているかもしれません。右は、自生地のスギの葉に絡み付いていた菌子です。共生菌かは分かりませんが・・。

2019年10月 1日 (火)

アシボソとヒメアシボソ

耕運機と仮払い機を使いました。どちらも、とても便利ですが、腕が痛い・・。

このところ、イネ科アシボソ属と思われる植物を追い求めています。アシボソ属には、アシボソ、ヒメアシボソ、ササガヤなどがあります。再生畑①にアシボソとヒメアシボソと思える植物が生えていたので、掲載します。

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ササガヤは、葉身の基部付近が最も幅広くなっており、アシボソやヒメアシボソと区別出来ます。写真は、葉身の中央付近が最も幅広なので、アシボソかヒメアシボソだと思います。

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Web図鑑によっては、中央付近が白っぽいと書かれたものもあります。「全て・・」とは言えないような気がします。また、道脇などに生えるため、一度刈り取られ草丈の短いものも見受けられます。

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花序が出現していました。芒があるので、アシボソのようです。

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花序を接写してみました。芒の有無でアシボソとヒメアシボソを分けて考えるそうですが、ヒメアシボソを品種とせず、含めてアシボソとする見解もあるそうです。

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こちらは、芒の無い品種のヒメアシボソです。花序枝は、1~3個。アシボソと同じく、葉鞘に毛があります。

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「花序軸の節ごとに長梗(長い小穂柄)と無梗の小穂が対になって2個ずつつく。長梗には長毛がある。」とありますが、位置によっては、無梗の小穂が見えない場合がありますので、回転して確認します。

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並べて見ました。左がヒメアシボソ、右がアシボソです。葉鞘の毛もそっくりです。あっ、閉じ方が逆だ。春~初夏に追いかけた、テンナンショウ属の仏炎苞も、二種類の閉じ方がありました。

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上がヒメアシボソ、中と下がアシボソです。

図鑑と、Web図鑑で判断していますが、今迄目を向けてこなかったイネ科の植物なので、正直自信がありません。詳しい方に見て頂けると助かります。

さて、ブログ枠(テンプレート)の変更に伴い、文字行に合わせるため、写真のサムネイルサイズを変更してみました。PCで見ると横並び出来ているのですが、スマホの場合PC版表示にすると今迄の枠が表示され、写真が上下になってしまいます。枠を変えたのに、前の枠が表示されている原因がまだ分かりません。スマホで、見てくださっている方には、不自由をおかけして申し訳ありません。PC版表示でなければ、正常に見る事が出来ます。

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