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2019年9月 8日 (日)

センブリ

私が幼い頃は、民間薬としてゲンノショウコ、ドクダミ、センブリなどを乾燥させたものを煎じて飲まされました。どれも不味く、飲むのは苦手でした。今日の記事は、その中の一つセンブリの観察です。

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これが、センブリの苗だと分かる人は、少ないかもしれません。私も以前は、不明の植物として掲載しました。センブリは、二年生草本で「発芽した苗が、ロゼット状の根生葉となって越冬し、翌年多数の花を咲かせる。」とあります。

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一昨年、針葉樹の鉢に一株のセンブリが生え、昨年花が咲き果実をつけました。その種を採り撒きしたところ、今年小さな苗が姿を現しました。右は、上の苗の乾燥状態の様子です。

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こちらは、もう少し大きくなった苗の様子です。愛鷹山系で見付けた時は、ミヤマウズラの苗に似ていると思いました。そして、高知の先輩にセンブリだと教えて頂きました。

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センブリは、草原や日当りの良い法面などに生え、生育場所によって大きさにかなりな違いがあります。この株は、スギゴケの仲間と比べても分かるように、とても小さいのに花をつけています。

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花冠の基部に蜜腺があって、アリやハナアブの仲間がやって来ていました。アリがポリネーターになる事は少ないようですが、このアリには花粉らしきものが付着していました。

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