ツリシュスラン
樹上に生えるラン科シュスラン属ツリシュスラン(ヒロハツリシュスラン)の記事です。高い所に生えるため、見難い写真ばかりで恐縮ですが・・。
この野生ラン探索は、木々の葉が落葉した晩秋から冬が一番です。こちらは似た写真ですが、違うブナの木に着生していました。それにしても、過酷な環境のしかも樹上を棲みかに選んだのはどうしてでしょう?
こちらもブナです。溝の所に生えていて暗めの写真になってしまいました。高倍率のコンデジでデジタルズーム併用で撮ってみました。
各々別のイタヤカエデの樹上に着生していました。蕾の時の様子です。花序は下を向いて伸びます。
蕾が膨らみ始める頃には、花序が首をもたげて来ます。
デジタルズーム併用で・・。かなり画質が荒くなってしまいましたが、右の写真で花の形が少し分かります。やっぱり、同倍率ならストロボの強いSonyの方が良いかな・・。
こちらは、Sonyのコンデジで・・。終盤を迎え子房が膨らみ始めた頃です。右の写真で分かるように、どの子房も膨らんでいます。自動自家受粉するのでしょうか?
富士市植物仮目録には、ヒロハツリシュスラン(var. brachyphylla)の記載があります。「本州中部以北のものは、一般に葉が広くヒロハツリシュスランとされる」とあります。平成16年版の静岡県版レッドリスト及びRDB検索システムには、ツリシュスランの記載はなくヒロハツリシュスランが記載されておりますが、隣県の山梨県では、RDB検索システムに、ツリシュスランが記載されています。手元の古い図鑑には、詳しく記されておりません。日本のランハンドブック②の発売が待たれます。
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