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2019年8月

2019年8月31日 (土)

🍄キノコと変形菌

富士山麓でも、段々🍄が見られる季節になって来ました。この日出会った変形菌と併せて、少しだけ掲載します。

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ブナの枝に生えていた🍄です。白っぽく透明感のある傘でした。柄に鍔はありませんでした。何でしょう?→ヌメリツバタケと教えて頂きました。

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左は、久々に見たミミブサタケです。以前見た時は同じ場所で微妙に色が違っていました。子実体が姿を現してから、時間の経過と共に色が変化するのでしょうか?右は、彼方の木に生えていたキノコです。遠くから目を惹きました。

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近づいて見ると、傘表がオレンジ色のマスタケに似ています。仲間でしょうか?→エゾハリタケと教えて頂きました。

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スッポンタケなどに似ていて、先端のヌメリがとても臭いキノコです。傘状の付属体が無いので、キツネノタイマツではなくキツネノエフデでしょうか?右は、臭いヌメリ部分が取れた後だと思います。→キツネノロウソクと教えて頂きました。

次は、変形菌です。

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ツノホコリの仲間もありましたが、この日はこれだけ撮りました。アミホコリの仲間に似ていますが、以前見たものは柄が上を向いていました。ここでは、下向きで垂れ下がったようになっています。

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カメラの向きを変えて撮ってみました。もしかしたら、クモノスホコリの仲間でしょうか?ご存知の方教えてください。

「環境依存文字:パソコンの種類や環境(OS)に依存し、異なる環境で表示させた場合に、文字化けや機器の誤作動を引き起こす可能性のある文字の事」とあります。今日は、キノコの環境依存文字を使ってみました。私のPCでは、傘の部分に赤い模様のあるベニテングダケに似たようなキノコが表示されています。皆さんのPCでは、どんなふうに表示されているでしょうか?

2019年8月30日 (金)

ウコン

草原と化した趣味の野菜畑には、父親が植えたウコンが元気に育っています。毎年、移植しようと思いながら、そのままにして来ました。葉は、カンナに似ています。そういえば、最近カンナを見かける事が少なくなりました。

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左のような感じで、何ヶ所かに植えてあります。右の白いのが花の咲いている部分です。

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白く見えるのは、花ではなく苞です。花の時期に、苞が黄色くなるノウルシに似ていますね。

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こちらが花です。

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少し下からでないと、牙が見えません。牙は、柱頭でしょうか?花の中の構造を見たかったけど、今回は止めにした。
ウコンは、肝機能増進に効果があるそうですが、私はほろ酔い程度なのであまり必要ないと思います。それに、父親が粉にしてあったのを飲んでみましたが、とても不味かった・・。

倉庫の片づけをしていたら、専用の容器に入ったガソリンが出て来ました。臭いを嗅いでみると、普通のガソリンと同じだったので(ダメになると、ペンキのような臭いがします)、燃料を抜いてあった携帯発電機に入れてエンジンをかけてみました。何と、一発で始動しました。暫く運転していても異常が無いので使おうと思います。それにしても、何時買ったものだろう?

2019年8月29日 (木)

フヨウ

今日は、元野菜畑だったところの草刈りをしました。面積のある再生畑①②に掛かりっきりで、ずっと放置してあったため草原と化していました。それにしても、暑かった!

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畑の入り口に植えてある、スイフヨウ(酔芙蓉)の実生苗と思って移植したのですが、この花は花弁が一重です。スイフヨウは八重咲なので、こちらはフヨウのようです。この種子は、何処からやって来たのだろう?

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花色は、淡いピンクでした。早い内の花を気にして見なかったのですが、こちらは白ではなく朝からほろ酔いなのかな?

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花芯を接写してみました。「先端で円筒状に散開するオシベは、根元では筒状に癒合しており、その中心部からめしべが延び、おしべの先よりもさらに突き出して5裂する。」とあります。

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こちらは、畑の入り口に植えてあるスイフヨウの花です。朝と昼前の写真です。白かった花が、時間の経過と共にほろ酔いのピンクに染まり始めていました。花は一日で萎み、夜には赤く出来上がって花弁を閉じます。フヨウの仲間は、花の寿命は短いですが、次々と咲くので長く楽しめます。

2019年8月28日 (水)

ミズアオイ

昨日今日と、久々に工事と申請用の図面描きをしました。「昔取った杵柄」というほど、離職してから時間は経っておりませんが、CADのコマンドなど忘れ始めているものがありました。時々、使わないとダメですね。

少し前の記事で、水槽の中に出て来た植物を、コナギではないかと書きました。そして、一昨日蕾が出ているのに気づきました。

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今日見ると・・。あっ、花が咲いている!雨で、花弁が1個落ちてしまったようです。

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花序が、葉腋ではなく葉より上に伸びている!コナギではなくミズアオイだ!

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ミズアオイの種子は、どこからやって来たのだろう?以前、ブログ友のもこままさんから、カブトエビの卵が入った土を送ってもらったので、その中に種子が混じっていたのではないかと思います。追加した田圃の土は、富士市内の親戚からもらったので、てっきりコナギと思っていました。サワトラノオもそうですが、湿地や水辺に生える植物の種子は、条件が合わないと発芽抑制しやすいのかも知れません。

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蕾と葉です。上手く結実して、種子が採れると嬉しいけど・・。葉は、場所によって細長いものや丸みを帯びたものもあります。

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こちらは、以前我が家で咲いたミズアオイです。ミズアオイは、環境省RDBで準絶滅危惧(NT)に指定されていますが、自生地を見ると環境さえ合えば大群落を形成する植物のようです。

左の写真を見ると、花弁に黒いゴミのようなものがついています。私は、ずっとこれがゴミだと思っていました。でも、上の写真を見ると、同じように右下に黒っぽいものが見えています。「雄蕊は6個あり、内5個の葯は黄色で小型、残りの1個の葯は紫色で大型になる。」とあります。黄色い葯と紫色の葯の違いは、どうして?

2019年8月27日 (火)

カラスウリの花

かなり前から咲き始めていたのですが、撮る機会がありませんでした。「今夜こそ!」と思ったら雨・・。どうせTシャツは汗でびっしょりなので、夕涼みがてら撮ってみました。

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カラスウリの蕾です。まだ先端が緑色だから、開花はもう少し先になると思います。

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白っぽく膨らんで先端が割れ始めています。これは今夜咲くのだろうか?

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こちらは、開き始めたところです。

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もう少しで全開です。歪なので、近づいて見なければ、萎み始めた花かと思ってしまいます。

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綺麗に開いた花がありました!

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妖艶でしょ?カラスウリのポリネーターは、フウランと同じくスズメガの仲間だそうです。訪問している所を見てみたい・・。

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ところで、カラスウリは雌雄異株です。上の花は、この写真のように、花筒の付け根に子房が見えませんでしたから雄花のようです。次は、開花した雌花を探そうと思います。

今夜は、スマホのライトを左手に持ち、コンデジを右手に持って撮ったため、ピンボケばかりになってしまいました。Tシャツは、汗と雨で重たくなり、洗濯係が呆れていました。

2019年8月26日 (月)

サワトラノオ観察記⑩

久々に、除草作業に行って来ました。仮払い機を半日使うと、疲れと暑さでまいります。

あまり変わり映えのしない写真ばかりですが、サワトラノオをプランターに植え替えたので撮ってみました。

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8月19日に、最初に蒔いた小粒赤玉土単用と種蒔き用土に生えた苗の内、大きめのものを選んでプランターに植えてみました。

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根の様子を撮ってみました。これは小粒赤玉土単用の実生床の苗です。凄い根でしょ?実は良く見ると、二株がくっついているのです。剥がそうかと思ったのですが、根を痛めてしまいそうなくらい絡み付いているので、そのまま植え付けました。

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左が上の根の接写です。右は種蒔き用土の苗の根です。

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どちらも、種まき用土の苗の根です。右には細い根が見えません。実生床から抜いた時に、千切れた訳でもありません。どうしたのだろう?

植え替えていて思ったのですが、小粒赤玉土の方が、根を含めた後の成長が良いように思います。この実生床で、発芽率を上げる工夫としては、最後に使った挿木・種蒔き用土(部材の細かいタイプ)で小粒赤玉土の隙間を埋め、微細種子が中に潜ってしまわないようにして、種子に光が当たるようにしてやれば良いと思います。

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こちらは、8月25日の様子です。小さめの苗は、再植え替えを3月頃にするつもりです。

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大きい方の苗を接写して見ました。山間の地の冬を、無事に越してくれると嬉しいけど・・。

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実生床には、まだポツポツと姿を現しています。脱脂綿の実生床以外は、移植苗を抜いた後も、そのまま残してあります。こうして植物の成長を見るのも、楽しいものです。

2019年8月25日 (日)

散歩道の自然観察

先週は、いろいろあって気ぜわしい週でした。再生畑には、1週間ほど行っておりません。どうなっているか考えると、行くのが億劫になります。

通常、萌の朝散歩は6時頃出発します。お陰で、生活のリズムが崩れなくて済みますが、一年中休み無しなので辛い・・。

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萌を木につないでおいて、少し自然観察をしました。戻ってみると、木の周りは穴だらけでした。

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カブトムシが、クヌギの木の樹液を吸っていました。クワガタもそうですが、最近は小さめのものが多いような気がします。

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こちらは、キマダラヒカゲ・・「眼状紋が明瞭で濃く、後翅裏付け根の三斑紋の下の1つが外側にずれている」のでヤマキマダラヒカゲでしょうか?

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キツネノカミソリの花も咲いていました。この花が終わった頃、ヒガンバナの花が咲き始めます。沼川水系滝川の土手では、9月21日にヒガンバナウォークが予定されています。7日に草刈りしますので、土手の道は歩きやすくなっていると思います。

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花弁6個、オシベ6個、メシベ1個。和名の由来は、細長い葉が剃刀のように見えた事と、花の時期に葉が無い事から狐に化かされたようだという事でつけられたそうです。植物は種類が多いので、ぴったりな名前もあれば、??の名前もありますね。

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アキノタムラソウの花も、所々に咲いていました。良く似たナツノタムラソウとの違いは、時間の経過と共にオシベが下に曲がってくる事です。

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左は、フタリシズカの果実です。右は、下の節に出来た閉鎖花です。多様な性質を持った(持つ可能性のある)種子と、親株と同じ性質を持った種子をつける植物は、身近なところにもいろいろあるものですね。

2019年8月24日 (土)

ハグロソウ

かなり前から咲き始めていますが、山間の地でハグロソウの花が見られるようになると初秋を感じます。

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枝先や葉腋から花柄を伸ばし、大小二枚組の苞の間から紅紫色の花を出します。

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花を撮ってみました。面白い形でしょ?下唇と上唇のある合弁花で、下唇は丸みを帯びて幅が広く、上唇は幅が狭く大きく反り返って先端が浅く3裂します。

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オシベは2個、メシベは1個あります。オシベとメシベは下唇に沿い、メシベの先端は2裂しています。また、花糸には毛が生えてるのが分かります。

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名の由来は、葉が暗緑色で黒っぽい事から、或いは花の斑紋をお歯黒に見立てたとの説があるそうですが、漢字では、葉黒草と書かれるようですから、前者の方が有力かな?命名者が見た時、隣に白っぽい葉の植物があったのかもしれませんね。

キツネノマゴ科ハグロソウ属ハグロソウ(Peristrophe japonica (Thunb.) Bremek. var. subrotunda (Matsuda) Murata et Terao)。

2019年8月23日 (金)

ヤマホトトギス

今日は、事情があってブログ記事の投稿が遅くなりました。

少し前から、近くの山林でヤマホトトギスの花が見られるようになりましたので、撮ってみました。

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蕾の様子です。良く似たヤマジノホトトギスの花は、葉腋にほぼ単生するのに対して、ヤマホトトギスは散房状に枝分かれしてつきます。

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花の様子です。ヤマジノホトトギスは、花被片が開出する(反り返らない)のに対して、ヤマホトトギスは、花被片が反り返るとあります。でも、良く見るとヤマホトトギスにも反り返らないものが見受けられます。

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ヤマジノホトトギスは、花糸や花柱の基部に斑点がありませんが、ヤマホトトギスは、斑点のあるものと殆ど無いものがあります。この場所もそうでした。斑点の有無だけでは、区別が難しい事になります。

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同じ場所でも、個体毎に花被片の斑点が違っています。

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こちらは、もう少し遅れて咲くヤマジノホトトギスです。愛鷹山系では、ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、ホトトギスの順に咲きます。私の探索エリアでは、ヤマホトトギスに比べてヤマジノホトトギスは丈の低いものが多いように思います。

2019年8月22日 (木)

天涯の花

天涯の花・・徳島県剣山を舞台にした宮尾登美子さんの小説の題名です。そのドラマが、NHK総合テレビで放送されたのは、今から20年ほど前の事になります。当時、植物にあまり興味を持っておりませんでしたが、天涯の花がキレンゲショウマという名である事と、貴重な植物である事はなぜか記憶に残っていました。

それから10年ほど経った頃、箱根の湿生花園の売店でこの花に出会いました。我が家の環境で栽培出来るものなのか、不安もありましたが、挑戦してみる事にしました。ダメ元で地植えにしたところ、順調に育ち毎年花を咲かせてくれます。今では、かなりな大株になりました。

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葉は対生で、上部の葉は無柄ですが、下部は長い葉柄がついています。

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葉腋から円錐花序をだし、黄色い花をつけます。

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先端の一輪だけ開いていました。結構肉厚の花弁です。花の中を覗くと、行き場のない蟻が集団で訪れていました。「他の花に行けよ!」

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重なり合った花弁が、風車のようですね。良く見ると、オシベ15個、メシベ3個が確認出来ます。

周辺の樹木が大きくなり、日照も悪くなって来たので、毎年、移植株分けをしようと思いつつ時機を逸していました。今度は忘れないようにしなくては!

家に植えてある植物には、家族其々いろいろな思い入れがあります。だから、無造作に伐採や除草しないで、事前に確認しましょう!我が家なんか、みんな除去対象になってしまうので、口五月蠅く言っています。 

2019年8月21日 (水)

ツリシュスラン

樹上に生えるラン科シュスラン属ツリシュスラン(ヒロハツリシュスラン)の記事です。高い所に生えるため、見難い写真ばかりで恐縮ですが・・。

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この野生ラン探索は、木々の葉が落葉した晩秋から冬が一番です。こちらは似た写真ですが、違うブナの木に着生していました。それにしても、過酷な環境のしかも樹上を棲みかに選んだのはどうしてでしょう?

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こちらもブナです。溝の所に生えていて暗めの写真になってしまいました。高倍率のコンデジでデジタルズーム併用で撮ってみました。

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各々別のイタヤカエデの樹上に着生していました。蕾の時の様子です。花序は下を向いて伸びます。

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蕾が膨らみ始める頃には、花序が首をもたげて来ます。

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デジタルズーム併用で・・。かなり画質が荒くなってしまいましたが、右の写真で花の形が少し分かります。やっぱり、同倍率ならストロボの強いSonyの方が良いかな・・。

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こちらは、Sonyのコンデジで・・。終盤を迎え子房が膨らみ始めた頃です。右の写真で分かるように、どの子房も膨らんでいます。自動自家受粉するのでしょうか?

富士市植物仮目録には、ヒロハツリシュスラン(var. brachyphylla)の記載があります。「本州中部以北のものは、一般に葉が広くヒロハツリシュスランとされる」とあります。平成16年版の静岡県版レッドリスト及びRDB検索システムには、ツリシュスランの記載はなくヒロハツリシュスランが記載されておりますが、隣県の山梨県では、RDB検索システムに、ツリシュスランが記載されています。手元の古い図鑑には、詳しく記されておりません。日本のランハンドブック②の発売が待たれます。

ヒロハツリシュスランは、環境省RDB、静岡県共絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されています。

2019年8月20日 (火)

トンボソウ

今日も「天気予報コム」の一時間予報が大当たりでした。萌の夕散歩を、早めにしておいて良かった!

ツレサギソウ属の野生ランは、似たものが多くて迷ってしまいます。我が家の近くで見る事の出来るものに、オオバノトンボソウ(ノヤマトンボ)とトンボソウがあります。この日は、少し標高の高いところでトンボソウに出会いました。

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薄暗いところが好きなようで、スギやヒノキ林の下草の中で見る事が多い野生ランです。老眼には辛い、とても小さな花なので、フラッシュを暗めに調整して撮ってみました。

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隣に生えていたものと別のところで撮ったものです。どこで撮っても、上手く撮れません・・。

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花を接写してみました。T字形の唇弁が特徴です。目のように見えるのは葯(花粉袋)です。

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別のところで撮った花も掲載します。和名の由来は、花の姿をトンボに見立てたそうです。この小さな花からトンボを連想する想像力は、私にはありません。

トンボソウは、まとまって生えている事が多く、実生発芽したものかと思っていたら、「地中の根から不定芽を出して繁殖する」とあります。

ラン科ツレサギソウ属トンボソウ(Platanthera ussuriensis (Regel et Maack) Maxim.)。「トンボソウ属(Tulotis)とされる事が多かったが、DNA情報を用いた解析の結果、ツレサギソウ属に含める事が適当」とあります。日本のランハンドブック、Ylist共に前記を標準学名としています。

2019年8月19日 (月)

花に集る虫

予報に反して良い天気だと思っていたら、雲行きが怪しくなり夕方には降って来ました。時には、かなり激しい雨が降っています。

花の観察だけでなく、それを訪問する虫の観察も面白いです。名前は殆ど分かりませんが・・。

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道路脇で見る花の中では、このシシウドが一番訪問者の多い花だと思います。

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カミキリムシの仲間でしょうか?

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アブやカメムシの仲間もやって来ました。他にもいろいろ集っていましたが、風に揺られて上手く撮れませんでした。

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次は、マツカゼソウの訪問者です。ハナアブの仲間でしょうか?色の違う種もやって来ました。暗い所に咲く白い花に集る暗色系の虫を、上手く撮る術が私にはありません。

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良く見ると、複眼や前足・後足にも花粉がついています。花粉は、虫に運ばれやすくするために粘着性を持つそうです。ラン科植物は、花粉塊のまま頭やくちばしに付着して運ばれます。かなり粘着性が高いのだと思います。

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次は、ナガバノコウヤボウキです。写真を良く見ると、甲虫の仲間が写っています。機嫌が悪く、こちらを向いてくれませんでした。コウヤボウキに比べてナガバノコウヤボウキは、場所によってはレアな植物ですが、富士市域では比較的出会う事が容易です。

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こちらは、マルハナバチの仲間でしょうか?

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最後に、登場の機会が無かったので・・。このチョウは、ミドリシジミでしょうか?羽を広げるのを待っていたのですが、下山者が通りかかったため飛んで行ってしまいました。残念!

2019年8月18日 (日)

サワトラノオ観察記⑨

今日は、遠方に住む家族が帰って行きました。その後は、義母と実母の様子見に行って来ました。院内や車内が涼しかった分、屋外がとても暑く感じました。

お盆に台風やって来るというので、サワトラノオの実生床を車庫内に取り込みました。すると、予期せぬ変化がありました。

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こちらの写真は、8月9日に掲載した小粒赤玉土単用の実生床に生えたサワトラノオの苗です。上からしか撮ってありませんが、葉は水平に展開していました。

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こちらは、8月17日に撮りました。上からの写真でも上段との違いが分かると思いますが、葉が立ち上がって来ました。

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立ち上がった葉の裏には、こんな斑点が見えました。確認したところ、小さな苗の葉裏にもありました。

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小粒赤玉土単用の実生床は、一番先に蒔いたために成長が早いので、葉が立ち上がる時期に来たのかと思ったのですが、脱脂綿の実生床(根が上手く伸びていなかったため、挿木・種蒔き用土を振りかけてあります)の小さな苗も立ち上がっていました。こちらは、7月6日に播種し、7月12日に発芽を確認しています。

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そして、一番最後に蒔いた、挿木・種蒔き用土の実生床も葉が立ち上がっていました。7月26日に播種し、8月1日に発芽を確認しました。上の実生床の苗と比べると、葉の色が緑なのと株のサイズが大きくなっています(脱脂綿の実生床の苗を追い越してしまいました)。この違いは、以前気付いたように、根が上手く脱脂綿の中に伸びて行かなかったためだと思います。移植には、小さ過ぎるかと思ったのですが、早めの方が良いかもしれません。

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左は、残っていた種を追い蒔きしたものです。丸い果皮を指で潰して蒔いたつもりが、潰れなかったものがあったようです。自生地では、こんな感じで発芽する事も多いのではないでしょうか?生育の悪いものは、淘汰されていくと思います。右は、根かと思ったら種皮を被り発芽したばかりの茎でした。暗いところに置いたので、もやしのようになったのでしょう。

さて、8月13日に実生床を庫内に取り入れて、8月16日に葉が立ち上がったのに気づきました。苗のサイズではなく、どれも立ち上がったのはどうしてでしょう?屋外の置場は、直接日光の当たらない明るい庇下で、庫内の置場はそこから1mほど離れたシャッターを隔てた場所です。暗くなったから立ち上がったのか、気温の変化によって立ち上がったのか?短期間に現れた変化の理由が知りたい。

2019年8月17日 (土)

マネキグサ

今日は、もっとすっきり晴れると思ったのですが、愛鷹連峰や富士山には霧がかかっていました。まぁ、少しは涼しくて良いけど・・。

山の季節の移ろいは早く、お盆が過ぎると彼方此方で秋の気配を感じます。この日も、穂が姿を現したススキを見かけました。今年は、いろいろな花の時期が遅れているようですが、そろそろマネキグサが咲き始める頃だと思い覗いてみました。

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左のような状態を初めて見た時は、花が散って萼片だけ残ったのかと思いました。その数日後、再訪してこれから花が咲く事を知りました。時期をずらして訪れると、いろいろな事が学べます。

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花はこれからのようですが、気の早い個体が幾つかありました。

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少し下向きに咲くので、見上げるようにして上唇の中を撮ってみました。オシベやメシベを上唇が覆っていました。花冠の役目は、ポリネーターを呼ぶためだけでなく、オシベやメシベの保護にもなっています。横顔を見ると、筒部の長さが分かりますね。

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花を見比べると、裂片の形や色の濃淡、白い縁取りの幅などに違いがあって面白いです。この花は、裂片が丸みを帯びて幅広です。

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マネキグサの花は、正面から見ると奴凧みたいですね。

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以前撮った、訪問者の写真を掲載します。足場にしている下唇が、ラン科植物の唇弁のようです。
マネキグサは、環境省RDB、静岡県共準絶滅危惧(NT)に指定されています。ただ、分布している場所は限られますが、どこも群生しています。植物に興味の無い地主さんにとっては、除草対象の下草だと思います。

明日は、遠方から帰省していた家族が帰ります。楽しみにしていた時間は、あっという間に過ぎて行きます。また除草作業の再会です。早く涼しくならないかな・・。

2019年8月16日 (金)

ヤブミョウガ

一日、不安定な天気でした。「気予報コム」が、一時間以内の雨予報を告げています。

このところ、家の周りと再生畑しか行っていないので、身近な植物観察が続きます。家の裏に咲いていた、ヤブミョウガの観察です。

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ヤブミョウガは、地下茎でも増えるため、茎を持って引き抜いても次から次へと出て来ます。下の方では、果実が膨らんでいました。若い果実は、このように白っぽく、花柱が残っています。

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果実は、段々緑色になり、そして褐色になって、やがて藍紫色に熟します。

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次は、花の観察です。ヤブミョウガは、「両性花と雄花をつける」とあります。
この花はオシベが目立ち、中央にとても短い花柱と変色した小さな子房が見えています。雄花のようです。

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こちらの花は、子房が膨らんで花柱がオシベより長い・・。両性花のようです。花柱が長いのは、自家受粉を少なくするためだそうです。
自家受粉を避けるために、植物毎にいろいろな戦略を持っていて面白いですね。前記事のシュウカイドウ属のように、雌雄異花同株のものや、雌雄異株、雌雄異熟(雌性先熟、雄性先熟)、自家不和合性など・・。各々の戦略の違いは、進化の歴史の違い?辿れたら面白いですね。

2019年8月15日 (木)

ベゴニアとシュウカイドウ

昨晩から早朝にかけて、かなり沢山の雨が降りました。その後も雨が降ったり、晴れたりと忙しい日です。今夜から明日の午前中にかけて、また降るようです。被害が無ければ良いけど・・。

今日の記事は、庭に咲くシュウカイドウ属(ベゴニア属)の花を観察してみました。雌雄異花同株です。

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ベゴニアの蕾です。左は雄花で右は雌花です。雌花は、花柄の部分に翼の付いた子房があります。

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左が開花状態の雄花で、右は、花が落ち白かった子房が、緑色に変わったところです。雄花の左右に見える小さな部分が花弁で、上下に見える大きな部分が萼になるそうです。

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次はシュウカイドウです。左は蕾で右が雄花の咲いた状態です。ウチワのような部分が雄花で、基部に2個の雌花がつきます。

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開花状態の雄花と、子房が大きくなって来た雌花です。ところで、平開している雌花が見当たらない・・。

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雌花は平開せず、下向きでこのように少しだけ開くようです。

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もう少し広げて、中を覗いて見ました。メシベの先端は螺旋状になっています。こんな花を他でも見たけど・・。

シュウカイドウもベゴニアも、とても丈夫で良く増えます。シュウカイドウは、花後に葉腋にムカゴが出来てそれでも増えます。

2019年8月14日 (水)

ミヤマウズラ

台風はまだ遠くにあるのに、早朝に凄い雨が降りました。その後は、晴れたり曇ったり、雨が降ったりと忙しい一日です。

ミヤマウズラは、富士市内でも所々で見かける野生ランですが、隣県のように個体数は多くありません。

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私の場合、花を見る事が少なく、ブログ記事にもあまり掲載して来ませんでした。「花序あたり7~15個の花を、一方向に偏ってつける」とあります。富士山南面では、3個くらいの個体も良く見かけます。花のピッチが広く、一段目と二段目が反対方向で「一方向に偏って」いないものもありました。それは、また別の機会に・・。

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花序あたり15個の個体を見付けました。少し角度をずらしてとってあります。一番先端の蕾がまだ膨らんでいませんが、右の写真で確認出来ます。この写真は、背面に黒いスポンジ板を立てて撮りました。LEDフラッシュを使ったので、板の位置が難しかった・・。

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花は、白か淡い紅色を帯びています。アニメに登場する小鳥ようで可愛いでしょ?

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こちらは、口を開けて餌を催促する小鳥の赤ちゃんといった感じです。

今日は午後から、台風前の見回りをしようと思っていたら、突然シキミ農家が農薬散布にやって来ました。前々回は土・日、今回はお盆の中日、しかも台風の影響で風が強く噴霧が広範囲に飛散しています。近隣の迷惑を考える頭の無い輩だとは思っていましたが、それにしても腹の立つ!何とか出来ないものでしょうか?

2019年8月13日 (火)

エゾスズラン

午前中、再生畑①の様子見に行って来ました。数日空けていたので、除去対象植物が繁茂していました。昼まで取ったけど、汗だくになり挫折しました。

7月の下旬に、ある植物の調査があって富士山へ行って来ました。その時、遊歩道脇でエゾスズランを見付けました。エゾスズランは、標高1,200mくらいから、2,000mくらいまで広範囲に生えています。個体数の少ない野生ランの中でも、比較的彼方此方で見かける種だと思います。

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左右同じ個体ですが、角度を変えて撮ってみました。緑の中で緑系の植物は撮るのが難しい・・。低い所に生えるエゾスズランは、虫の食害で傷つけられたり、シカに食べられたりして、無事花を見る事の難しい野生ランです。

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以前撮った写真も、掲載します。こちらは、カラマツ林で・・。蕾の状態と終盤を迎えた花です。亜高山帯に生える植物を、良いタイミングで撮るのは難しいです。

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同じく、カラマツ林で見た果実期のエゾスズランです。低域に比べて、結実率が高いように思います。

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こちらは、亜高山帯の草むらで・・。日照の悪い低域の個体に比べて、生育が良く大きな株を見かけます。また葉の色もあまり濃くなく黄緑色に近い印象を受けます。

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花を接写してみました。同属のカキランに比べると、かなり地味な花色ですね。

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亜高山帯の草むらに咲く花には、いろいろな虫が訪問していました。低域で見かける事は殆どありません。結実率の良さは、訪問者の数の違いでしょうか?

2019年8月12日 (月)

ミニビオトープ

今日は、早朝家族を送ったり、病院へ行ったり慌ただしい一日でした。萌の朝散歩は、いつもより30分遅れで別コースにしました。普段行かない散歩道だと、俄然張り切ります。朝から汗をかきました。

庭の一角に、左官用プラ舟のビオトープなどがあります。山間の地に住んでいると、田園地帯や水辺の植物を見る機会が少なく、そういうものに少し憧れがあります。

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こちらが、左官用プラ舟のビオトープです。設置してから、もう十五年近くなると思います。中には、ヒツジグサ、アサザ、コウホネ,ミツガシワなどが植えてあります。最近は、隣の農業用貯水タンクに移動してしまいましたが、ヤマアカガエルやヒキガエルなどが卵を産んだ時もあります。トンボも毎年羽化しています。

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左は、カブトエビ用に親戚の田んぼからもらって来た土を入れてある水槽です。二年ほど経ちますが、夏になるといろいろな植物が生えて来ます。右は、一株のオモダカを採って来て植えたところ、栄養繁殖して鉢の下に幾つかの塊茎が出来ていました。短期間で、結構増えるものですね。今年は発芽が遅く、ダメになってしまったかと思いました。

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水槽の中に生えて来た植物です。左は、コナギでしょうか?右の植物は、時々見かける様な気がするけど名前が分かりません。

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こんな花が咲いていました。名前の分かる方教えてください。

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ウキクサの仲間は、図鑑を見ると母種以外にいろいろな種類があって良く分かりません。右のオモダカもアギナシを含めていろいろな種類があるようですね。オモダカの葉は、最初上段のような形で次第に下段のような特徴的な形になって来ます。

田圃の土を入れた水槽ですが、コナギらしき植物は今年初めて姿を現しました。昨年は、ヒメミズワラビらしき植物が生えて来ました。水辺の植物は、水が枯れたりすると苗の育たない事があるので、発芽抑制される事が多いのでしょうか?田圃の土は面白い!

2019年8月11日 (日)

ギンリョウソウ

少し前に、野生ランの調査に行って、ギンリョウソウの果実を見付けました。

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遅い時期のギンリョウソウは、小さな丈のものが多いように思います。右は、果実が膨らみ始めていました。昨年、一昨年とこの果実を探し歩きました。探すとなかなか見つからないものですが、その必要がなくなると彼方此方で見かけます。

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ギンリョウソウの果実は液果です。数年前に、この果実を食べ種子を運ぶ生き物として、モリチャバネゴキブリが確認され話題になりました。その後、別の研究者によってカマドウマの仲間も種子を運ぶ生き物である事が確認されました。しかも、キバナノショウキランやキヨスミウツボの種子を運ぶ事も、併せて確認されたのです。ゴキブリやカマドウマというと、家の近くで見るだけのような気がしますが、いろいろな種類がいるようですね。

カマドウマの仲間は、富士山南面の標高1,200mを超す辺りで見た事があります。こちらは、コロニーを形成するのか、同じ場所で数十匹確認しました。森林に棲むというモリチャバネゴキブリは、どのくらいの標高まで生息しているのでしょう?ギンリョウソウは、標高2,000mを超す亜高山帯にも生えています。カマドウマの仲間やモリチャバネゴキブリは、亜高山帯にも生息するのでしょうか?

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ギンリョウソウには、左のように花の部分がピンクのものや、青みがかったものもあります。そして、右は鱗片まで紅色の品種ベニバナギンリョウソウです。こちらは極めて稀で、果実も紅色を帯びるようです。

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花の先端部を接写して見ました。メシベの先端は平たく紺色です。その周りに、オシベが並んでいるのが分かります。ギンリョウソウは、APGでツツジ科に分類されています。

2019年8月10日 (土)

再生畑②の植物

再生畑②の草刈りと草取りに追われています。3,000㎡を超す面積がありますので、素人作業では除草が追い付きません。

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2017年には、こんな状態でした。奥行きが無いように見えるかもしれませんが、手前に積んだ伐採木から奥に見えるヒノキ林まで、30mほどあります。一列の伐採が、数日かかりました。

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まだ笹と茶ノ木の伐採が少し残っていますが、終ったところを少しずつ耕し始めています。右は、倒壊した親木が残したキリの赤ちゃんです。秋になったら、移植する予定です。

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イヌビワの木が生えていましたので、伐採せずに残してあります。ビワの名がついていますが、イチジクの仲間です。偽果は熟すと食べられますが、あまり美味しいと思えません。

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コカモメヅルは、次々と花を咲かせています。良くエネルギーが持つと感心します。右は、カラスザンショウの花です。大きな木なので、今迄間近で花を見た事はありませんでした。

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オニドコロの花です。自然薯などと同じく雌雄異株で、左は雄花、右は雌花です。雄花の方が密に沢山つきます。雄花序は上に向かって伸び、雌花序は下に向かって伸びます。面白いですね。

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左はヒヨドリジョウゴの花です。葉や茎を見れば分かるのですが、花冠の基部に緑色の斑点があるのも特徴の一つです。良く似たマルバノホロシは、淡緑色ですが斑点状になっておりません。右は、隣の耕作放棄地に生えていたボタンヅルの花です。

原野と化した耕作放棄地を彼方此方で見かけます。小規模のスギ・ヒノキ林も、手入れされず雑木が繁茂しています。我が家の再生畑も、私が動けなくなれば、また最上段の写真のようになってしまいます。こういうところに行政の視点が向けられ、有効に活用出来るようになれば良いのですが・・。農も林も現行の組合さんでは、無理だと思っています。

2019年8月 9日 (金)

サワトラノオ観察記⑧

今日は、ほぼ一日屋外作業でした。冷えた飲料水の有難かった事!

サワトラノオ観察記(実生栽培実験)は、前回が7月29日でした。今迄の様子を見て、7月26日に挿木・種蒔き用土の実生床を一つ追加しました。こちらは、26日に蒔いて8月1日に発芽を確認しました。気温の関係もありますが、早ければ約1週間で発芽する事が分かりました。

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左が新たな実生床の発芽の様子です。右は、脱脂綿の実生床に左と同じ挿木・種蒔き用土を振りかけたものです。撮影は、8月2日。実生床を追加したのは、脱脂綿の実生床で根が下に潜らない個体を幾つか見付けて、その応急措置として振りかけた用土が、結構細かい部材なので、好光性の種子が用土に潜ってしまわない上に、根も普通に伸びてくれるのではないかとの思いからでした。

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8月9日、上と同じ実生床の其々の様子です。考えは正しかったようです。

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脱脂綿+挿木・種蒔き用土の実生床で、一番の成長株です。

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こちらが、小粒赤玉土単用の実生床で育っている一番大きなお兄ちゃん苗です。左の方は葉の先端で30mmほどありました。

実は、この実生床は、数日前に危機的状況に陥りました。好光性を考慮して、栽培容器を倉庫前の明るい庇の下(屋外)に置いてあります。小さな容器ですので、直射日光が注げば一気に地温の過上昇や水枯れになってしまいます。それを気にして、直射日光の当たらない位置に置いていたのですが、倉庫内の機材を移動する時、動かしたまま一日置いてしまったのです。小粒赤玉土の苗は、全てぐったりしていました。もう復活は無理だろうと思えるような姿で、とても後悔しました。でも、容器に水を注ぎ一晩置いたら、なんと翌日復活していました。サワトラノオの逞しい一面を見る事が出来ました。

2019年8月 8日 (木)

庭に咲く花

今日は比較的涼しかったので、屋外作業を考えていたのですが、提出期限の迫った不法投棄監視パトロールの報告書を作成しました。一月はあっという間です。

山野に咲く花も良いですが、長年庭で咲いてくれる花も、特別な思い入れがあって良いものです。

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父親が裏庭に植えたシロバナカノコユリです。増えたと思ったら、病気で姿を消してしまったり、なかなか気難しい植物のようです。

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左は分球(栄養繁殖)ではなく、実生で育ったシロバナカノコユリです。沢山の種子が飛散したはずですが、本来の自生地ではないため苗が育たないのか、親株以外の所に姿を見せたのはこの一株だけです。右は、母種のカノコユリです。

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次は、増えすぎて困っているオニユリです。毎年、沢山のムカゴが葉腋につき、どんどん勢力拡大しています。見方によっては、タカサゴユリと争うくらいの繁殖力を持っています。

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初めて、紅色のフウランが咲きました。富貴ランの銘品「朱天王」ではないかと思います。品種にもよりますが、フウランの仲間は成長が遅いので、初花を見るまでにかなり年数がかかりました。

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フウランは、夜になると香りが増します。スズメガの仲間を、呼び寄せるためだそうです。夜来香などと同じですね。

2019年8月 7日 (水)

オオバナオオヤマサギソウ

今日は、市内各所のお墓参りに行って来ました。一番標高の高い所にある森林墓苑も暑かった!

今日の記事は、富士山麓某所に生えるオオバナオオヤマサギソウです。数年前に見た時は、かなりな個体数があったのですが、開花株は殆ど採取されてしまいました。

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辛うじて残った株が、二つ花を咲かせていました。

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少しでも、残っていて本当に良かった!このまま、無事結実してくれれば、また子孫を残してくれると思います。

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母種のオオヤマサギソウとの違いは、花の大きさなどだそうです。特にオオヤマサギソウの距は1.5~2cmで横に突き出るのに対して、オオバナオオヤマサギソウの距は3~4cmで下を向くそうです。以前測った時、2.5cmなんて微妙なものも見かけましたが・・。

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花を接写してみました。

諸先輩のWebページでは、シカの食害により減少していると書かれています。確かに、それも大きな要因の一つだと思います。数年前の春に、この場所から姿を消したのを見た時、私もシカに食べられたと思いました。ところが、シカの食害なら食べ残した茎などの痕跡があるはずです。それも全然見当たりませんでした。しかも、他の下草に埋もれる様な小さな個体も姿を消していたのです。シカ対策だけでなく、人対策も重要な問題だと思います。

2019年8月 6日 (火)

アリドオシラン

今日も、屋外では身の危険を感じるような暑さでした。木陰が、有り難く感じました。

ハクウンラン、ヤクシマヒメアリドオシラン、そしてアリドオシランは、根が退化していて、共生菌への依存度の高さを伺わせる野生ランです。富士山南面では、一番標高の高いところに生えるのがアリドオシランです。昨年は果実期の訪問でしたが、今年は花期に行って来ました。

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とても小さな野生ランなので、予め場所を知っていない限り、花期でなければ見付けるのは至難の業です。

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一茎一花のものもあれば・・。

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一茎二花のものも見受けられます。図鑑によると、1~3個の花をつけるとありますが、一茎三花を見つける事は出来ませんでした。

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正面から撮ってみました。やけに大きな綿帽子を被った人形のようです。側萼片が極薄い紅色の花もありました。

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上からも・・。

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斑の目立つ個体も結構見られます。離れたところにもありましたから、実生で引き継がれるのではないかと思います。

地域に生えるヤクシマヒメアリドオシランやアリドオシランは、同じ場所でかなりな個体数を見る事が出来ます。でも、ハクウンランはあまり数を見る事が出来ません。しかも、翌年姿を消してしまう事もあります。三者の中では、一番気難しい野生ランのようです。

2019年8月 5日 (月)

トサノクロムヨウラン

雨続きはジメジメして苦手だけど、晴れれば晴れたで、毎日暑くて大変です。神様は、きっと「我が儘な奴だ!」と思っている事でしょう。

藪蚊に刺されながら、トサノクロムヨウランの様子を見て来ました。ところが、タイミングが悪く全開の花を見る事は出来ませんでした。

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残念、またダメだ!でも、蕾はいっぱいあるから、チャンスはまだある!

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萼片や側花弁が少し開いている所に、的を絞ってみました。

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撮れる方向が限られてしまい、同じような写真ばかりですが・・。でも、蕊柱が見えています。唇弁の先端しか見えなかった昨年に比べれば、かなりな進歩です。

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モニターが見れないので、感で下から撮ってみました。半開くらいには見えるでしょ?懲りずに、また挑戦してみるつもりです。

それにしても、雌の藪蚊に好かれて困りものです。痒くてたまりませんでした。

2019年8月 4日 (日)

変形菌とキノコ

朝から暑い!一日に何度「暑い!」と言っただろう?

今日は、最近見た変形菌と面白いキノコを集めてみました。

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まずは変形菌から・・。ウラジロモミらしき倒木に生えていました。ツノホコリかと思って近づくと、形が丸い・・。タマツノホコリのようです。

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こちらは、分岐していますからエダナシツノホコリではなく、ツノホコリのようです。

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左がタマツノホコリで、右がツノホコリだと思います。

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義母の家に行ったついでに、立ち寄った林内で見ました。萌の散歩道で出会ったものと少し違うような気がします。

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うっかり、手につけてしまいました。ちゃんと洗っておかないと、変形菌を身体に纏ってしまうかも?それにしても不気味でしょ?

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次はキノコです。この橙色のキクラゲのようなものは、コガネニカワタケでしょうか?キイロニカワタケは、古くなると白色透明になり、コガネニカワタケは橙色になるそうです。
先日、初めて野生のキクラゲを食べました。もちろん家族は手を出しませんが、歯応えがあって美味しかったです。

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こちらも、似た色彩の小さなキノコです。萌の散歩道でも見る事があるビョウタケです。横から見ると、鋲よりボタンに似ていますね。

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こちらは何というキノコでしょう?Web図鑑で見ると、サガリハリタケに似ています。

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こちらのキノコは、小さな内はホコリタケかと思っていたら、もっと大きくなってジャガイモのようになりました。

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そして、ついに噴火しました。火薬のような胞子ですね。こんなのが、彼方此方に増えたらどうしよう・・。ノウタケにも似ていますが、ノウタケは噴火前に皴が寄って、まさに脳のようでした。キノコの名前の分かる方、教えてください!

2019年8月 3日 (土)

ヒナノシャクジョウ

静岡は暑かった!義母の家で、庭木の剪定や植え替えを行いました。汗が目に入り、幾度もタオルで拭いました。予定中半で挫折して、エアコンの効いた部屋でビールで水分補給しました。

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ヤクシマヒメアリドオシランの分布域を調査に行った時、ヒナノシャクジョウの様子を見て来ました。最初の場所では、まだ姿を現したばかりの個体もありました。集っているのは、ダニだろうか?

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蕾の先端部が褐色に変色していませんから、まだ開花前です。こういう新鮮な個体に出会う事は、比較的稀です。

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こちらもまだ開花前で、右の先端部が黄色味を帯びているのが、最初に咲く花です。

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少し標高の低い二番目の場所では、かなり開花が進んでいました。先端が褐色になっているのは、咲き終わった花です。左に、1個咲いています。花は一気に咲かないで、1~2個ずつ咲いて行きます。

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左は1個、右には2個咲いています。2個同時に咲いているのは、あまり見かけません。

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花を接写、デジタルズームしてみました。

ヒナノシャクジョウは、光合成を行わない菌従属栄養植物(腐生植物)です。専門家の研究によって、アーバスキュラー菌根菌と共生する事が明らかになっているそうです。この菌は、光合成をする植物から養分(炭素源)を得て生活しているそうですから、三者共生をしている事になります。今迄、実生栽培実験をやって来た二者共生のヤツシロラン類よりも、更に難しい生き方をしている事になります。光合成をする植物は、大きくないとダメなのかな?

2019年8月 2日 (金)

ヤクシマヒメアリドオシラン

今日も、萌の朝散歩で一汗かきました。それにしても暑い!

数年前、ヤクシマヒメアリドオシランに出会ってから、大きな3ヶ所の自生地を見付けました。車両での距離は結構離れていますが、地図上で結ぶと比較的近い場所になります。個体数の少ない野生ランが多い中で、この植物は広範囲に群落を形成しています。しかも、年々広がっているように思います。つい先日も、記録エリアを拡大する事になりました。

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一番標高の低い場所では、先端まで開花しており、中には傷み始めた花も見受けられました。

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ハクウンランによく似ていますが、唇弁の形態が異なります。

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唇弁の裾も、見比べると個体毎に微妙な違いがあります。

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2番目の自生地では、まだ蕾だけの個体もありました。今年は、例年より開花が遅いように思います。とても小さな野生ランなので、開花前だとうっかり踏みつけてしまう事もありますから要注意です。

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この花は、唇弁の両裾がかなり尖っていますね。

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この場所では、個体数はずっと少ないですが、ハクウンラン(右)も混生しています。時々、交雑しているような花を見る事があります。

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並べて見ると、かなり違った花形(唇弁の形態)のものもあります。藪蚊が飛び回っていなければ、もっとじっくり観察してみたいところです。

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こちらは、ヤクシマヒメアリドオシランの斑入り葉の個体です。自生地を見まわると、所々で出会う事があります。でも、花茎の上がっている斑入り葉の個体は、まだ見た事がありません。ハクウンラン属は、根が退化していて共生菌への依存度が高いそうです。ただ、このヤクシマヒメアリドオシランは、登るのも大変な急斜面の林内にも普通に見られました。多様な共生菌に適応するのかも知れません。

明日は、義母の様子見に行って来ます。静岡市は、もっと暑いだろうな・・。

2019年8月 1日 (木)

マタタビ属

不法投棄監視パトや、植物調査で新たな林道を走る事があります。林道沿いでは、マタタビ科マタタビ属の植物を各所で見る事が出来ます。

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一番手は、サルナシです。この果実は熟すととても美味しいです。キウイのミニ版といった感じです。

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この林道沿いでは、マタタビを見る事は少なく、サルナシの宝庫です。しかも、雌木が多いように思います。再生畑には、挿木で発根した雌木を植えてあります。

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こちらは別の林道です。この林道沿いでは、キウイを良く見かけます。農家が栽培しているものを食べた野猿などによって、種子が運ばれたのだと思います。

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果実が生っていました。これは雌木のようです。受粉は、同属のサルナシやマタタビでも行われるようです。雌雄異株の植物の場合、雌雄はどうして決まるのでしょう?種子の段階で区別されているのだろうか?

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次はマタタビです。このように、葉が変色する特徴を持っています。

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あれっ、果実の形が違う・・。

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殆ど左のような果実が生っていました。右が、通常のマタタビの果実です。

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同じ蔓に、両方の果実が生っていました。どうやら、ぼこぼこした果実は虫こぶ(虫えい)のようです。Web検索すると、マタタビミタマバエまたはマタタビアブラムシが寄生したものだそうです。薬用酒(マタタビ酒)として珍重されるそうです。

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サルナシの熟した果実はとても美味しいですが、マタタビは、あまり美味しくないと書かれていました。やっぱり、焼酎などで果実酒にするのが良いのかな?

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