新たな実生栽培実験
今迄、実生栽培実験をやって来たヤツシロラン類は、発芽と生育に必要な栄養を共生菌に依存している菌従属栄養植物(腐生植物)です。今回、挑戦したのは、光合成で栄養を得ている植物・・独立栄養植物です。要は、一般的な植物の事ですね。
実生床を二つ準備しました。鍋焼きうどんのアルミ容器に、種蒔き用土と小粒赤玉土単用を敷いてあります。種子は、6月25日に蒔きました。果皮が裂開する前のものと、裂開し始めた完熟種子の両方を蒔いてみました。完熟種子は、発芽抑制されるかもしれませんので・・。ただ、この植物にとって、この時点の(早い)発芽が良いのかも分かりません。
昨日、近視で老眼の目を皿のようにして見ると、とっても小さな緑色の物体が確認出来ました。発芽し始めたようですが、これが目的の植物なのかはまだ分かりませんので、植物名は伏せておきます。
赤玉土と種蒔き用土共に、数個の発芽が確認出来ました。私は、この植物を発芽から観察した事がありませんので、現時点で蒔いた種のものなのかは分かりません。ただ、使用した用土は販売された袋を開封したばかりなので、他の種が入り込む可能性は低いと思います。
ついでに・・。
左側は、頂いた実生苗でオケラだそうです。鉢の草取りをしようと、出たばかりの芽を摘んでしまい、成長が滞っています。
右は、我が家で発芽生育したヤシャビシャクの子になります。昨年秋に採り蒔きするのを忘れ、残っていた1個の果実を今春に蒔きました。ヤシャビシャクは、環境省RDBで、準絶滅危惧(NT)に指定されていますが、栽培環境下では発芽率が高く、発芽の翌々年には花を咲かせる個体もありました。
種を蒔いた植物も、自生地を凌ぐ生育を見せてくれることを願っています。
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