種子植物の発芽
この数日、慌ただしい事が続いています。思えば、現役時代は慌ただしい日の連続で、気が休まるのは夜間図面を描いている時だけでした。当時に比べて、ちょっとした物事が億劫になって来たのも、老化現象だと家族に言われています。
季節を変えて、山野の植物を見て歩くのも楽しいですが、種を撒き発芽から観察するのも面白いです。図鑑に書かれていないいろいろな事が学べます。最近では、野菜の苗も実生で育てる事にしています。山間の地では、そこで播種して育てた方が丈夫に育ちます。今回は、実生栽培している野菜ではなく、山野の植物を二種類掲載します。
昨年の10月に撮ったフジアザミの実生苗です。片手を広げた(20cm)くらいの大きさでした。
それがこんなになりました!別株のようでしょ?
数年前に、ある方から「下界で育てると凄く大きくなるよ!」と聞かされました。この時点で、富士山や県中西部の山岳地で見る株を凌ぐ勢いです。棘が痛くて、草取りする時には要注意です。
そして、問題のもう一種・・。
こちらは、7月3日に撮った写真です。まだ、播種した植物の苗なのか確信が持てませんので、種名は伏せておきます。
本日撮った写真です。野菜の種のように一気に発芽せず、ポツポツ発芽して来ています。左は種蒔き用土、右は小粒赤玉土です。老眼で近視の目を皿のようにして、緑色の部分を探します。こんな小さなものでも、見つかると嬉しいものです。
双葉(子葉)の間に本葉が見えています。実は、最初の発芽を確認した頃から、気温の低い日が多くなりました。ある考えがあって、発芽温度確保の対策はせずに実験しています。山間の我が家の環境で苗が無事育ち、冬越し出来るのかも確かめたいと思っています。
こちらは、新たに準備した別の実生床です。この実生床の利点は、微細種子の確認が容易な事と実生床の湿り具合が安定している事だと思います。
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