サワトラノオ観察記⑥
今日は、沼川水系滝川沿い遊歩道で、今年度二回目の草刈りを行いました。ヒガンバナの葉が出る前に、もう一度行う予定です。
私たちは右岸側(下流に向かって右側)でしたが、左岸側でも川沿いの別の企業が、草刈りを行っていました。地域の企業やいろいろな団体が協力してやるのが良いですね。それにしても暑かった!
サワトラノオ実生栽培実験の記事です。あまり大きな変化はありませんが・・。
【小粒赤玉土単用の培地】
赤玉土の隙間から、遅れて発芽した苗が、ポツポツ姿を現して来ました。
本葉が小葉よりも大きくなり、2枚目の本葉が姿を現し始めました。
こちらが、一番成長の早い苗です。
【種蒔き用土の培地】
発芽の確認は赤玉土と同じ時期でしたが、発芽率やその後の成長があまり芳しくありません。潅水時に、種子が混合材の中に潜ってしまった事と、土の湿度確保が上手く行っていないためではないかと思います。
下の脱脂綿培地に比べると、赤玉土や種蒔き用土の培地は、初回の発芽率が劣ります。でも、休眠性(発芽抑制作用)があり、種子の寿命が長いとしたら、それも様々な環境変化のある自生地で、子孫を残していく術の一つと言えます。ポツポツと発芽してくる苗にも、注目して観察して行きたいと思います。
【脱脂綿の培地】
赤玉土や種蒔き用土の培地から10日程遅れて蒔きました。種子が露出していて背景が白いので、発芽の確認が容易です。他の二種の培地との比較からも、サワトラノオの微細種子は、好光性である事が想像出来ます。
この培地の長所は、種子が中に沈んでしまわない事と、脱脂綿であるため保水率が高く、発芽したての苗が水枯れし難い事です。短所は、緑藻類やカビなどが発生しやすい事です。それに関して少し考えがありますが、今回は初回なのでこのまま見守る事にします。
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