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2019年7月14日 (日)

サワトラノオ観察記⑤

サワトラノオ観察記④(6月18日)から、一月近く経ってしまいました。その間、6月25日に種子を採取して、実生発芽実験を行っていました。

サワトラノオの種子採取は、行政担当部署から許可をもらって行っています。

Ap7140890

こちらが、準備した実生床です。①②は6月25日に、③は7月6日に播種しました。①②の実生床では7月2日に、③の実生床では7月12日に発芽が確認出来ました。いずれも、約1週間ほどで発芽を確認する事が出来ました。

Ap7140886

小粒赤玉土単用の①の実生床では、本葉が大きくなって来たものもあります。無事育ってくれると嬉しいけど・・。

A1563084003

こちらは、種まき用土の実生床②です。発芽確認日は①とほぼ同じですが、①の方が発芽率が良いように思います。微細種子は、光好性種子である事が多いそうですので、どちらも覆い土をしておりません。②は、潅水時に、細かい土が種子を覆ってしまうのかもしれません。

Ap7140981
Ap7140884

7月12日に③の容器を覗くと、数個の発芽が確認出来ました。本日再確認すると、彼方此方で発芽が見られました。既にお気づきの方もいるかと思いますが、①②の発芽に関しては、種名を伏せて掲載しておりました。その理由は、実生床の色が微細種子の色と同系色であり、土の隙間から芽が出てきたりするので、サワトラノオの発芽であると確信が持てなかったからです。
③の実生床は、濡らした脱脂綿を使用しているので、種子が隙間に入り込む事もありません。撒いた種子からの発芽である事がちゃんと確認出来るので、サワトラノオ観察記のタイトルで掲載しました。

サワトラノオの花と果実の様子です。花の写真にマウスを載せてみてください。

この実生発芽実験は、本来の自生地より高度が300mほど高い場所で行っています。当然、気温も低くなるため、今後の苗の成長にも影響があるかもしれません。その辺りを注意深く見守りながら、随時対処していきたいと思っています。

サワトラノオは、環境省RDB、静岡県共絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されています。

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コメント

アユム様、今晩は!
絶滅危惧種でも、栽培環境下では発芽率が高く、生育の旺盛なものがあります。
そういう意味では、必ずしも自生地が最適の環境ではないと思います。
この植物に関しては、埼玉の小学校が最初にそれを実証してくれました。
何事も、疑問に思ったらやって見る事ですね。

こちらも、例年に比べて開花の遅い植物が多いようです。
ツチアケビはまだ一株しか出会っておりません。
昨年、ローカル新聞にツチアケビの記事を投稿したら、ある方から果実を薬にしたいので、生えている所を教えてほしいと連絡がありました。
そいう時はなかなか見つからないものですね。

腐生ラン実生開花の成功は奥義を
習得したことですから、光合成植物等
絶滅危惧種であれ、何であれ簡単かと。
色んなコンポスト材を利用+奥義ですね。

探索環境に恵まれ、色んな野草が見られ
良いですね、今年は冷梅雨続で腐生ランは
こちらでは2週間位おくれている様ですが
ツチアケビハ何故か豊作の様でした。

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