サワトラノオ観察記⑦
今日も蒸し暑い一日でした。屋外作業は、基本的に長袖シャツに長ズボン、手甲と脚絆を巻いて行っています。でも、今日は耐えきれずTシャツで草刈りをしました。腕が赤い・・。
今日の記事は、樹上に咲く野生ランのつもりでしたが、先にサワトラノオ観察記を掲載します。最近の記事は、自生地の観察ではないので、実生栽培記の方が適当かも?
これは、三種類の実生床の中で一番発芽率が良かった脱脂綿の実生床です。理由があって、挿木・種蒔き用土を振りかけました。
挿木・種蒔き用土を振りかける前に撮れば良かったのですが・・。発芽した苗を良く見ると、根が下に伸びないで、迷走しているものが結構見受けられました。とても小さな苗なので、根が脱脂綿の中に伸びきれずに表面で丸まっているようです。このままでは、順調に生育してくれないとの思いから、手持ち用土の中で一番細かい用土を選びました。
白かった根が緑になり、挿木・種蒔き用土に潜っています。今後、苗の成長と共に葉が埋まらない程度に追加していきます。そしてある程度まで生育したところで、プランター等に移植するつもりでいます。
こちらは、実生苗の中で一番お兄ちゃんの苗です。小粒赤玉土単用の実生床で育っています。この実生床は、土の隙間に種子が入り込むため、脱脂綿のように一気に発芽しないで、時期をずらしてポツポツ発芽して来ます。ただ、生育の様子を見ていると、一番適している培地かもしれません。
ちょっと、試して見た事があります。
ほろ酔いの元が入っていたカップに水を入れてあります。6月25日に種子採取した時、変色し始めた花穂を引き抜いたところ、根がついて来ました。このまま枯れてしまわずに、芽が出て来ると思っていました。土に植えてみようか悩みましたが、途中の様子を観察したいと思い、水の中に入れておきました。ついでに、同じくサクラソウ科のセイヨウサクラソウの花穂も引き抜いて一緒に入れておきました。
左がセイヨウサクラソウで、右がサワトラノオです。セイヨウサクラソウは、6月25日の時点で新しい芽が出ていました。あれから一月以上水中で生き続けています。そして、サワトラノオにも小さな芽が出て来ました。この実験で気付いたのですが、水を常に新鮮にしておかないと、植物の傷みが激しいので要注意です。しかも、水温の上がりやすい場所には置けません。
実生苗が無事育ったら、農業用貯水タンクで試して見ようと思っています。昔の自生地は、現在より水位が高く、植物が長期間水中に隠れる事もあったのではないでしょうか?カワヂシャのように、流水中でも生育する沈下性を持っているかを確かめたいと思っています。
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
コメント