ハクウンラン
私の探索エリアでは、ハクウンラン属のヤクシマヒメアリドオシランは、広範囲にかなりな個体数を見る事が出来ますが、ハクウンランは稀です。その上、開花株の位置が年々移動したり、突然姿を消してしまう事もあります。そろそろ咲き出す頃だろうと思い、様子見に行って来ました。
野生ランセンサーをハクウンラン・モードに設定して、霧の林内を探し回りました。私は以前の記事に「ハクウンランは、点在して生えている」と書きました。ところが、ここには並んで生えていました。
「萼片と側花弁は淡緑色、赤味を帯びる事もある」とありますが、ここでは、萼片と側花弁が淡緑色で、緑軸の個体はハクウンランです。
この塵取りのような唇弁を持つ花を始めて見たのは、もう十年近く前になると思います。その時は、何枚も撮りましたが、白飛かピンボケばかりで、まともに見える写真が殆どありませんでした。
ところで、地域のある資料にオオハクウンランの記載がありました。日本のランハンドブックによると、ハクウンランとオオハクウンランは、開花時の高さはそれほど違わないようですが、葉の長さが違います。しかも、オオハクウンランの自生地は「伊豆諸島の山地の常緑広葉樹林」とあります。私は、地域に生えるのはハクウンランだと思っていますが、機会があれば専門家の方に鑑定してもらいたい(染色体数を調べてもらいたい)と思っています。
最近のコメント