地域に生える野生ラン
地域に生える野生ランの無事を、時々確認に行っています。この日は、奇しくも同じ日に見つけたナツエビネとナギランを見に行って来ました。「まだ、花の時期には早いだろう?」なんて思われる人がいるかもしれません。植物は、花の時期だけ追いかけていても、つまらないと思います。
こちらは、ナツエビネです。まだ、蕾の姿はありませんでした。この時期に見ると、エビネと区別が難しいです。発見時は、エビネとは時期違いの蕾があったので気付きました。今のところ無事なようで、安心しました。
ついでに・・。こちらは、直ぐ近くに生えていたエビネです。
次はナギランです。おかしい、見当たらない・・。不安な気持ちで、更に探すと子株の葉が見つかりました。親株は、落ち葉に隠れていました。どちらも横倒しになっていたので、何者かに踏まれたようです。
子株の接写と、断崖に生える親戚も撮ってみました。ここなら踏まれる事は無いと思いますが、がけ崩れが心配です。この個体を見付けたのは、一昨年の夏でした。終盤を迎えた花を見て、それと分かりました。昨年は花が咲きませんでした。今年もこの様子だとダメかもしれません。ナギランは、光合成をしていますが、共生菌への依存度が高い植物だそうです。この場所の、共生菌の状態が良くないのかも?
株元を接写してみました。昨年見た時は、親株にも子株にも新芽がありました。無事なら葉の数が増えているはずなのに、どうしたのでしょう?誘拐されていなかった安心感と、元気のない事への不安感が交雑して複雑な心境です。
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