ヤツシロラン類根状器官
今日は、野菜だけでなく、いろいろな実生床の準備をしました。
また、女子受けのしない記事ですが・・。
これは、再生畑②で伐採した笹の葉と茎を細かく刻んだものです。師匠のアドバイスで、ヒメヤツシロランの実生栽培容器に追加するマットとして準備しました。言わば共生菌の餌です。私は自生地に行った事はありませんが、写真で見たその場所は笹が生い茂っていましたので、孟宗竹ではなく笹を使っています。
ヒメヤツシロランの容器を覗くと、何ヶ所からか根状器官が伸びていました。これを見ると、塊茎の無事が確認出来ます。
こちらは、プラ容器の壁を這い上がろうとしていた根状器官です。菌糸と接触させるため、部材の上に寝かしました。
こちらは、菌糸との接触部が変色しています。このまま、菌糸が枯れなければ、やがてイボのようなものが出来ると思います。
5月29日に撮った、ヒメヤツシロランの様子です。今年は幾つかの蕾がつきましたが、開花に至らず一つ一つ落ちて行きました。
本日の様子です。もう開花は望めないと判断し、花茎を切断しました。
次は、ハルザキヤツシロランの容器です。同じく根状器官が伸びていました。それにしても、部材の中の塊茎が上手く育たなかったのか、数えるほどしか見当たりません。ヒトデの触手のように伸びて来た、クロヤツシロランに比べると雲泥の差です。
こちらも、菌糸との接触部分が変色しています。
ハルザキヤツシロランの容器に出現した、とても小さな子実体です。傘の感じからすると、ホウライタケの仲間でしょうか?
ところで、疑問に思っている事があります。ヒメヤツシロランとハルザキヤツシロランの根状器官は、花が終わり始めた頃、部材から顔を出しました。ハルザキヤツシロランは今年初めてですが、ヒメヤツシロランは昨年も同じでした。素人考えでは、開花前に根状器官を伸ばして養分を吸収し、花が終ると休眠するのではないかと思っています。ただ、根状器官を伸ばしたのが、開花株ではなく未開花株だけなのかは分かりませんが・・。
« ヒメムヨウラン | トップページ | 草原に咲くカキランと訪問者 »
「腐生植物」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
- ヤツシロラン類根状器官の様子(2020.10.04)
- 散歩道のクロヤツシロラン(2020.10.03)
「茸と菌糸」カテゴリの記事
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- 最近見たキノコ(2020.11.26)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物(9月下旬)(2020.09.28)
- 栗の毬に生える菌類(2020.09.27)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
ランちゃん、今日は。
花茎は、何ヶ所かで折れ曲がっていた上に、蕾がどんどん落下していきましたので・・。
昨年もそうでしたが、ヒメは一番最初の蕾が咲かなければ残りを咲かせるのは難しいように思います。
子実体は顕微鏡モードでなければ撮れないくらいでした。
自生地には、これが大きくなったようなキノコが幾つか見受けられました。
ブログは、容量限界かアクセス数を区切りに、リセットしようかと思っています。
投稿: やまぶどう | 2019年6月24日 (月) 16時29分
花茎を切断?、ありぁ~残念!
このキノコはランの種大のキノコですね?。
ヤツシロランの共生菌の一つかも
ご承知の通り、自然では充実して開花前は根状器官萎えて消えますね。年一回ですね開花は。人工栽培は何時でも開花可能を学んだので次の開花準備に入ったかも、ラン科最速
良くて一サイクル3~4ケ月で繰り返すね。これは革命ですよ、潮時なんて全くありませんね
此方に鞍替えしらどうですか(笑)。
まぁ~人は心にもない事を言いますからね本気にもなれませが。
処で先輩!こんなでしたか?
http://corogumame.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2014/10/07/3_3.jpg
投稿: ランちゃん | 2019年6月24日 (月) 10時34分