タマシャジン
タマシャジン・・キキョウ科タマシャジン属(フィテウマ属)。自生地は、欧州アルプスの山地だそうです。以前、ホームセンターの園芸コーナーで手に入れました。NHKみんなの趣味の園芸によると「この仲間は株の寿命が短く、タネ撒きによる更新を繰り返す事が維持につながる」とあります。株の寿命って何年だろう?もう、十年以上経つと思うけど・・。
キキョウ科の花というと、一般的には釣鐘形を思い浮かべますが、この花やシデシャジンのように変わったものもあります。
開花してから、ある程度時間の経過した花です。メシベとオシベ(黄色い紐のような部分)が見えています。右の写真に注目してください。下部にオシベが見えていますが、柱頭は花弁に包まれたままです。
メシベ(柱頭)は花弁に包まれていますが、オシベは花粉を放出しています(雄性期)。他のキキョウ科と同じく、雄性先熟である事が分かります。
花弁の先端からメシベが姿を現してますが、まだ柱頭が3裂しておらず、赤紫のタラコのようなもので覆われています。
こちらは、花柱が伸びて柱頭が3裂しています(雌性期)。
やがて花弁は解け、柱頭を付近を覆っていた物質も落下して、メシベが姿を現します。
参考までに、以前撮ったシデシャジンを掲載します。
こちらも、同じようにメシベの柱頭付近が、赤紫の腺毛のような物質で覆われています(雄性期)。柱頭が3裂する頃には、オシベは萎れています(雌性期)。植物達は、いろいろな戦略を持って生きているのですね。
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