ヒメムヨウラン
亜高山帯の針葉樹林下に生える、ヒメムヨウランを掲載します。
この辺りでは、咲き始めのようです。ヒメムヨウランは、腐生ラン(菌従属栄養植物)の仲間です。
少し拡大。花はやや下向きに咲き、唇弁が上にあります。トラキチランなどと同じですね。花柄子房に180度の捻じれがないタイプで、ラン科植物の中では変わり者の部類に入ります。もっと変わり者は、360度捻じれて唇弁が上にあるホザキイチヨウランかな?
もう少し拡大。ヒトデのような形の花ですね。毎年同じようなエリアで見る事は出来ますが、サカネランと同じく全く同じ位置では見られないと思っています。花を咲かせると枯れてしまうのか(一回稔性)、或いは休眠するのか分かりませんが・・。
かなり画質の悪い写真で恐縮ですが、花茎や花色の変異を比べてみました。特に、右端の花は萼片や花弁が赤褐色系ではなく黄色ですね。右の写真は、昨年の果実のドライフラワーと当年の果実の様子です。ムヨウランの名がつきますが、ムヨウラン属ではなくサカネラン属になります。紛らわしいですね。ヒメサカネランの方が良かったのでは?
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