オオミネテンナンショウ
ミクニテンナンショウの自生地より、もう少し標高の高いところで、新たなテンナンショウ属を見付けました。
こんなテンナンショウ属です。オオミネテンナンショウと教えて頂きました。オオミネテンナンショウの特徴として、ユモトマムシグサと似ているが、全体に小型で仏炎苞は紫褐色、時に淡緑色を混じえて小さく、付属体は紫褐色の班があり、棒状で直径1.5〜4mm。花が先に開き、後に展葉する。花が先か展葉が先かも、同定の大切なポイントだそうです。
葉は1〜2個、基本的に小葉は5(〜7)枚で全縁または不揃いの鋸歯がある。
仏炎苞を捲ったものと、横顔です。
棍棒のような付属体に、はっきりしたムラサキの斑が入っています。
別の花も撮ってみました。
素人目に見て、この植物の難しいところは、仏炎苞や付属体の形、そして色などに変異が多い事です。オオミネテンナンショウも、富士山周辺の産地は最近見つかったばかりで、まだ図鑑に記載されていないそうです。これらの写真は、富士宮市域で撮影しましたが、富士市域でも確認出来ましたので、こちらも富士市植物仮目録に追記したいと思います。
サトイモ科テンナンショウ属オオミネテンナンショウ(Arisaema nikoense Nakai subsp. australe (M.Hotta) Seriz.)。
« ミクニテンナンショウ | トップページ | 変形菌それともキノコ? »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
コメント