地域の林床に生える野生ラン
全国的に暑い一日だったようですね。静岡も暑かった!今日の記事は、地域の林内で見た野生ランの様子です。
ギンランと上部をシカに食べられたキンランです。楕円内は、終盤を迎えたキンランの花です。黄色い花も、やがてこのような色になって散ります。以前、白花のキンランを見た事があります。その花は、蕾の時から黄色ではありませんでした。
左もキンランです。ここは、コナラなどの木から離れたところに生えています。ここで、キンランの共生菌に光合成産物を与えている樹種は何だろう?なんて思いながら見守っています。まさか、クサソテツ(コゴミ)なんて事は無いかな?右は、クモキリソウです。この付近では、今まで見た事がありませんでした。風神様の贈り物かもしれません。
こちらは、エンシュウムヨウランです。地域の落葉広葉樹林を探索すると、新たな場所でも見る事が出来ました。このような株立ちだけでなく、1~2本立ちのものも見受けられました。増えているのだと思います。
ラン科ムヨウラン属エンシュウムヨウラン(Lecanorchis suginoana (Tuyama) Seriz.)タイプ産地は、静岡県浜松市天竜区春野町です。
もう少しで咲き出すと思います。図鑑には「花は筒状で完全には開かない」とあります。何ヶ所かを見て歩くと、花が全開する事は稀で、殆どの場合先端部が少し開く程度です。結実率が良いのは、自動自家受粉するためです。右は、2週間以上前に見たトサノクロムヨウラン(Lecanorchis nigricans var. patipetala)です。撮影場所は、富士市内ではありませんが、参考のために掲載します。
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