サワトラノオ観察記②
用事があって下界へ降りたついでに、サワトラノオの様子を見て来ました。①の記事から20日ほど経過してしまいました。引き続き、ヤツシロランの記事を掲載する予定でしたが、今日はサワトラノオ観察記とします。
日当りの良い観察路の南側で、少しだけ咲いていました。この場所は、葦が伸びる前も生育が良かった場所です。この自生地全体から考えると、フライング株だと思います。
花に訪れる虫を撮ってみました。風が吹くので、ピントが合わせ難い・・。
蕾の時、花柱が飛び出しているので、雌性先熟ではないかと思っています。丸の中に貼り付けたハナアブの仲間は、コンデジの接写では警戒して撮れません。次回は、マクロレンズを持って行こう!
天気が良く気温も高かったので、花を訪問する虫が結構いました。
アザミウマの仲間もいました。とても小さい虫ですが、写真をクリックして見てください。
バッタの仲間が蕾に集っていました。手を伸ばして、ズームしてみると、蕾を齧っていました。
葉腋から枝が出ている株もありました。中には、蕾の付いているものも・・。
以前、アブラムシの集っている花を見た記憶があります。こちらは、その天敵(種類にもよるそうです)・・テントウムシの幼虫です。
最近、植生が変わって来ているのが心配です。スゲの仲間やシダの仲間、そしてクサレダマもかなり増えて来ています。他地域の栽培資料などを見ると、この自生地が必ずしも生育に最適な環境ではないと思っています。希少植物には、そこでしか育たないものもあるし、栽培環境下において自生地を遥かに凌ぐ発芽・繁殖力を見せる植物もあります。でも、ずっと栽培管理する訳にも行きませんので、長く生き続けて来たであろうこの自生地で、少しでも生き残り易い様に手助けするのが一番良いと思います。
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