ヤマシャクヤク
今日は、午後から大雨の予報でしたが、まだ降っておりません。天気予報を信じなかったお陰で、いろいろ出来た一日でした。
ヤマシャクヤクの花が咲く頃だろうと思い、覗いて来ました。いつも見ている場所に姿が見えません。不安な気持ちで奥に入ると、やっと姿が見えて来ました。以前ほどではないと思いますが、まだ園芸用に採取していく輩がいるようです。
この花の魅力は、何と言っても花弁のふんわりした感じですね。
日当りの良いところを好むベニバナヤマシャクヤクに対して、こちらは木陰を好みます。葉が水平に広がっているのは、日照不足を補うためでしょうか?
ベニバナヤマシャクヤクとヤマシャクヤクは、花柱の先端の曲がり具合で判別するそうです。実際見比べると、曲がり具合だけでは判断の難しいものもあります。この花柱は、仲良く絡み合っているように見えますね。図鑑には、「ベニバナヤマシャクヤクの花柱は5個」としているものがありますが、ベニバナヤマシャクヤクもヤマシャクヤクも個体毎に様々で、5個とは限定できません。
ヤマシャクヤクは、播種から発芽まで1~2年、それから開花まで4~5年かかります。完熟の種子や乾燥した種子は、発芽に2年かかる事が多いようです。2度試してみましたが、どちらも秋に撒いて翌々年の春に発芽しました。長い年月を経て、やっと花を咲かせる希少な植物です。株を持ち帰り枯らしてしまうより、山野において子孫を増やしてもらいましょう!
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