スルガテンナンショウ花の観察
昨日は冷え込みました。富士山は裾の方まで雪が降ったようです。目覚め始めた植物達がとても心配です。
山間地でも、茶摘みが始まる時期です。
富士宮口登山道付近と左側にある市兵衛沢辺りをズームしてみました。マウスを乗せると、愛鷹連峰越前岳の山頂が見えます。この季節に白くなるのは、珍しい事だと思います。
この日見た、一番丈の大きなスルガテンナンショウの雌株です。左側は、仏炎苞の頂部で1,300mmくらいありました。マウスを乗せると、ズーム画像になります。でも、ここだけマウスを置かないと、表示されないのはどうして?→→旧画像を削除後、画像名称変更して修正しました。表示されないのならともかく、一度マウスポインターを乗せると表示される理由が分かりません。
葉柄の基部は、このようになっています。これは、托葉で良いのでしょうか?右は雌花の仏炎苞の下部の隙間です。「雄花には脱出口がある」と書かれていますが、雌花にもこのような排水用の隙間があります。
仏炎苞を破いて、雌花の中を観察してみました。面白い形をしているでしょ?
付属体の上の部分を接写してみました。沢山の花を覗いて見ると、付属体は各部の変異が多く、この場合は、鈎形に括れる先端部の更に上に突起がある珍しいタイプです。中には、途中が膨らんで花の中が覗けないようなものもありました。
雌花をズームして見ました。付属体の表面はとてもつるつるしていて、花の中に入った虫が登る事が出来ないようになっています。仏炎苞の下部(外側)を摘まんで、固い部分が果実の集合体になります。
こちらは雄花です。仏炎苞の下部(外側)を摘まむと柔らかい事からも区別出来ます。同じ植物を数多く観察して歩くと、図鑑に書かれていないような事にも気づき、とても興味深く見る事が出来ます。
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