テンナンショウ属雌株探索
今日は雨なので、PC作業と工具整備の日です。
ところで、テンナンショウ属の雄株は沢山見つかりましたが、雌株がなかなか見つかりません。同じ場所だと、雌株の開花が少し遅いようにも思います。
このスルガテンナンショウは、仏炎苞の頂部まで600mmくらいあります。他に比べて草丈が大きいのと、遅れて開花したので、雌花(株)かと思って「仏炎苞筒部の基部の隙間」を確認してみました。
左は雄花、右が上の株の花です。どちらにも穴が開いているけど、右の方が穴が狭い・・。これも雄花だろうか?
雌雄を確認するには、仏炎苞の筒部を破いてみれば良いのですが、目的があって花を傷めたくありませんでした。そこで、仏炎苞をめくって中を覗いてみました。筒部が狭いので、上手く撮れませんでしたが、メシベの集団が見えています。これは雌花のようです。
雌花には隙間が無いのではなく、中に入った水抜き用の小さな隙間はあるのではないでしょうか?基部の隙間だけで雌雄を判断するのは、難しいようです。中には、両性花もあるとの事でした。両性花の隙間はどうなっているのだろう?
そして、ウラシマソウの雌花探索では・・。
昨年、雌花が咲いていたところです。子株が沢山生えています。でも、花は雄花ばかりでした。結実すると、塊茎の養分を使い果たして雌株は枯れてしまうのか、養分が不足して雄株になってしまうのかもしれません。
こちらもウラシマソウです。左側と右側の茎の色が違っています。スルガテンナンショウもそうですが、同じ場所に生えている子株に、斑入りと普通葉があったり、仏炎苞の色が違っていたりします。親株と同じ特徴を持った個体ばかりが出現するとは限らないようです。テンナンショウ属も面白い!
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