シロバナタチツボスミレとシロバナヒナスミレ
苦手なスミレも、少しずつ覚えようと思ってはいるのですが・・。今日は、白花品種のあるスミレを取り上げてみました。
【タチツボスミレ】
我が家の周りで、一番多く見る事の出来るスミレです。形・色ともに整った花だと思います。
スミレ科スミレ属タチツボスミレ(Viola grypoceras A.Gray var. grypoceras)。
そして、この白花品の一つ・・。
【オトメスミレ】
萌の散歩道に咲いていた、オトメスミレです。
こちらも・・。オトメスミレは、白い花が咲きますが、距の部分に紫の色素が残るので、シロバナタチツボスミレと分けて考えるそうです。距の色は、淡いものからかなり濃い色のものまで様々です。
スミレ科スミレ属オトメスミレ(Viola grypoceras A.Gray f. purpurellocalcarata (Makino) Hiyama ex F.Maek.)。Ylistには、ケオトメスミレ( f. hemileuca Honda)という品種が記載されています。花柄に、毛の生えているものを見た事がありますが、それの事でしょうか?
【シロバナタチツボスミレ】
私は、まだ自生のシロバナタチツボスミレに出会った事がありませんので、春野すみれ展で見た花を掲載します。
良く見ると、距の部分は紫ではなく淡い緑色に見えます。そして、萼片や花柄も緑色なのが分かります。図鑑や、Web記事の解説では、距の部分の紫の色素に注目していますが、距の色はかなり薄いものもありますので、萼片の色が一番の決め手ではないでしょうか?次のヒナスミレにも、同様の特徴があります。
スミレ科スミレ属シロバナタチツボスミレ(Viola grypoceras A.Gray f. albiflora Makino)。
【ヒナスミレ】
南麓の森に咲くヒナスミレです。花弁、距、萼片、花柄に紫の色素があります。
地際に咲くので撮り難い・・。この微妙な色合いが、良いという人も多いようです。
スミレ科スミレ属ヒナスミレ(Viola tokubuchiana Makino var. takedana (Makino) F.Maek.)。
【シロバナヒナスミレ】
こちらも、花柄と萼が緑色で、距も淡い緑色に見えます。
立派な髭も生えています。
スミレ科スミレ属シロバナヒナスミレ(Viola tokubuchiana Makino var. takedana (Makino) F.Maek. f. albiflora Hayashi)。
身近なところで見る事の出来るスミレだけでも、名前が分かるようにしたいものです。
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