バイモ属の花
バイモ属の花を集めてみました。
伊予国で、バイモ(アミガサユリ)の花を見ました。中国原産の植物で観賞用に植えられています。
これは、父親が植えてあったもので、十年以上その存在に気付きませんでした。富士市の山間地では、開花はまだ先になります。
ユリ科バイモ属バイモ(Fritillaria thunbergii Miq.)。Ylistでは、バイモを標準和名としてあります。
そして、静岡県内で見る事の出来る野生のバイモ属は・・。
一つは、このカイコバイモです。
ユリ科バイモ属カイコバイモ(Fritillaria kaiensis Naruh.)。
コシノコバイモです。近づけず、ズームで撮りました。
時期が早かったのか、採取されてしまったのか、今年は二株だけしか見つかりませんでした。下手に踏み込むと、新芽や未開花株を痛めてしまうので、接写は下の個体だけにしました。
「花被片内側の中脈と内花被片の縁に、著しい毛状突起があるのがこの種の特徴」とあります。またカイコバイモに比べて花被片の肩が張っています。タイプ産地である富山や和名の基となっている新潟の花に比べて、花被片が短いですが、前記の特徴を併せ持っています。
「打ち寄する 駿河の峰に 越の華」・・おそまつ!
ユリ科バイモ属コシノコバイモ(Fritillaria koidzumiana Ohwi)。
静岡県指定希少野生動植物のリストに、カイコバイモはありますが、コシノコバイモはありません。個体数が少ないか調査委員会で認知されていないためだと思います。環境省で絶滅危惧ⅠA類に指定されている植物で、静岡県内に100株を超える自生を確認している植物も、県では未認知のようです。
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雪ん子さん、お早うございます。
カイコバイモは山梨県で登録されたそうです。
静岡県にも何ヶ所かの自生地があります。
肩が丸みを帯びている事と、花被片に突起がありません。
バイモ属は、変異の多い植物のようで、花色だけでなく軸や葉色の違うものも混在しています。
我が家のバイモは、二年連続で先端部をシカに食べられてしまいました。
シカは、希少種や大切にしている植物に目聡いようです。
投稿: やまぶどう | 2019年3月15日 (金) 05時03分
こんばんは~。
バイモ(アミガサユリ)、ブログ友の庭で見て欲しくなり
私も数年前に買いましたが・・・最初の年に咲いたっきりで
その後は芽が増えているんですが・・・一度も開花がありません
肥料が足りないのかと・・・先日、施肥しましたが・・・遅すぎたかも
カイコバイモは「甲斐小貝母」でしょうか?山梨県とか静岡県に多い花?
妙高ではコシノコバイモしか見たことがありませんが
同じくらいの大きさの花なんですか?コシより少し丸い感じ?の花のようですね。
投稿: 雪ん子 | 2019年3月14日 (木) 20時46分