2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

« イカリソウ | トップページ | ヒサカキの花 »

2019年3月26日 (火)

ヤシャビシャクの花

実生栽培の、ヤシャビシャクの花が咲き始めました。何時も見に行く自生地よりも、2月以上早い開花だと思います。

Ap3260870

淡い緑色の目立たない花です。長い花弁のような部分は萼裂片で、その半分くらいの方が花弁です。図鑑によると、萼裂片は5裂、花弁は5個とありますが、例外もあります。

A1553579970

こちらの花は、萼裂片の先端部が紅色です。ホンの少しですが・・。

Ap3240691

オシベ5個、メシベ1個。オシベの花糸は、太くて丈夫そうですね。

Ap3260865

横顔です。葉腋(ようえき)に1~2個の花をつけます。

Ap3260862

この花は、オシベが6個あります。萼裂片は7裂に見えます。変わり者を探すのも楽しいです。

ヤシャビシャクは、園芸用に採取される事も多く、絶滅危惧種に指定されています。観光地の売店で売られているのを見て、山採り品ではないかと知人に話したところ、「採り撒きすれば、いっぱい出るよ!」と言って、熟した果実を送ってくれました。半信半疑で撒いてみると、翌春沢山の双葉(苗)が姿を現しました。発芽してから2年目の春には、花をつけた株も幾つかありました。

ブナなどの樹上に着生します。果実を食べた野鳥などによって、別の木へ種子が運ばれるのでしょう。発芽率が高い割には、樹下(地上)で見る事は殆どありませんので、自生地の環境では苗が育たないのだと思います。それで、木に登ったのかもしれません。

スグリ科スグリ属ヤシャビシャク(Ribes ambiguum Maxim.)。

« イカリソウ | トップページ | ヒサカキの花 »

植物観察」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« イカリソウ | トップページ | ヒサカキの花 »