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2019年3月

2019年3月31日 (日)

コガネネコノメとトウゴクサバノオ

今日は、昨日と違い良い天気でした。

富士山南麓の林床に春を告げる花・・コガネネコノメとトウゴクサバノオを撮ってみました。

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この四角い花を初めて見た時は、とても感動しました。周囲を見回すと、彼方此方に群生していました。

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咲き始めは少ない花数ですが、気温の上昇と共に、次々と地に這う枝を伸ばし、沢山の花をつけます(あまり早い時期より、少し遅めの方が、沢山の花を見る事が出来ます)。

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このように丸く開く花は稀です。茎毎に花数が違うので、沢山つけている花茎を探すのも楽しいです。

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これも送粉者でしょうか?

次は、トウゴクサバノオです。

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この花は、開いている状態で出会えない事が多い・・。老眼なので、ピンボケ写真が多いです。

Asaba1

この日は、日照が悪く全開の花は見つかりませんでした。

今日は、ある特殊な希少植物の種を撒きました。とても小さく、ラン科植物のように自力で発芽出来ないのかもしれません。半年以上かけて、自生地に近い環境を作りました。上手く発芽したら掲載します。「種を撒いて育てる」・・野菜栽培もそうですが、とても学ぶ事が多く楽しいです。

2019年3月30日 (土)

スルガテンナンショウ

の指令・・ターゲットは、テンナンショウ属です。富士市植物仮目録には、サトイモ科テンナンショウ属が、現在10種掲載されています。今迄、この植物をあまり気にして見て来ませんでした。良い機会なので、ちゃんと観察して少しでも覚えようと思っています。

萌の散歩コースに、スルガテンナンショウが姿を現し始めましたので、撮ってみました。テンナンショウ属の多くは、雌雄異株です。株の栄養状態によって性転換し、一般的には、大きな株が雌で小さな株が雄だそうです。面白いですね。

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「あっ、イノシシが掘ったのだろうか?」テンナンショウ属の塊茎を掘られたのは、初めて見ました。

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葉の展開する様子を観察するのも面白いです。上手く折りたたまれているのもですね。右は、左側が斑入り、右側が普通葉です。斑入りは、実生で引き継がれるようですが、同じ個体の種子からどちらも出現するのかもしれません。

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開花しているものが、2~3株ありました。以前は、蛇を連想させるこの植物が苦手でした。

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仏炎苞の中を覗くと、付属体が姿を現しました。カントウマムシグサ(ムラサキマムシグサの仏炎苞が緑色のもの)と似ていますが、付属体の先端が「鍵状にくびれる」のが、スルガテンナンショウの特徴です。

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付属体の形は、個体毎に違いがあります。この写真、クリックして仏炎苞を良く見ると、付属体の頭の後ろと合わせ目の縁に花粉らしきものが付着しています。小昆虫が訪れたようです。

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昨年気がついたのですが、上と左右の写真を見比べてください。合わせ目が逆ですね。でも、衣類のように、これで雌雄の区別は出来ません。

右の写真を撮ったのは、雌雄を判別するためです。「雄花の仏炎苞の合わせ目の下端には小さな孔状の隙間があって、花粉をつけた小昆虫はここから脱出する。雌花ではこの穴がないため、閉じ込められた小昆虫は外に出られず、いずれ死亡する。」とあります。

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花粉を付けたハエが出て来るところが撮れれば面白いのですが・・。センサーカメラでは、小さすぎて関知しないだろうな・・。

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ピンボケになってしまいましたが、ハエがやって来ました。この花を訪れる小昆虫にとっては、厄介な花のようですね。まるで、食虫植物のようだ・・。

この日は雄株しか見つかりませんでした。同じ場所では、雌株の芽出しが遅れるのでしょうか?昨年は雌株もあったのですが・・。栄養不足で、雄株になってしまったのかも?

サトイモ科テンナンショウ属スルガテンナンショウ(Arisaema yamatense (Nakai) Nakai subsp. sugimotoi (Nakai) H.Ohashi et J.Murata)。エンシュウテンナンショウの別名があります。

2019年3月29日 (金)

シロバナハンショウヅル

再生畑①の入り口に生える、シロバナハンショウヅルの蕾が膨らんで来ました。

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昨年まで、未開花株だった子株にも蕾がついています!

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地主さんに刈り取られそうだったので、昨年厳重注意しておきました。親戚なので・・。

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毛深い植物です。花は、葉腋につきます。

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蕾を接写してみました。初めてこの状態で見た時は、センニンソウ属だとは思ったのですが、種類が分からずにいました。

昨年、親株に咲いた花を掲載します。

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花弁状の萼片は、こんなに開いても緑色っぽい・・。

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開花後かなり経ってから、白っぽくなって来ました。親株共々、大切にしていきたいと思っています。

キンポウゲ科センニンソウ属シロバナハンショウヅル(Clematis williamsii A.Gray)。

2019年3月28日 (木)

スミレとジロボウエンゴサク

家の周りに咲く、スミレとジロボウエンゴサクの花を撮ってみました。どちらも、種子にエライオソーム(種沈)がつきます。

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タチツボスミレの花です。家の周りでは、一番早く咲くスミレです。

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こちらは、タチツボスミレの白花品。距に淡い紫色がついていますので、オトメスミレです。真っ白なら、シロバナタチツボスミレですが、出会う事は極めて稀だと思います

そして・・。

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遠目に見て、ツボスミレ(ニョイスミレ)かと思ったのですが、こんなに早く咲くのはおかしい・・。良く見ると、ツクシスミレでした。自生地は、「九州西部南部と沖縄の一部に分布」とあります。以前、シャコバサボテンの鉢に出現しましたので、その子孫だと思います。エライオソームを目当てに、アリさんが種を運んだようです。

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スミレと同じく、花に距を持ち、種子にエライオソームを持つ植物・・ジロボウエンゴサクです。開花前は変異種のようですね。

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裏庭植物園では、彼方此方で見る事が出来ます。この辺りで見る花は、距が白いのですが、別の場所では距も赤紫の花が咲いていました。白花もあるようだし、変異の多い植物のようです。

今日は、コハコベやヒメオドリコソウ、ホトケノザなどと格闘して来ました。どれも威勢が良く、指と腰が痛い!

※写真と文字(行間)が直っている!間に合わせで調整した、以前の記事はどうなっているのだろう?と持って見たら、投稿表示のままでした。直さなくては・・。

2019年3月27日 (水)

ヒサカキの花

家の周りに、ヒサカキの木があります。花が咲いていたので観察してみました。ヒサカキは雌雄異株です。

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こちらは雌株です。横顔は、杯形です。

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雌花は、メシベのみあって柱頭が3裂しています。

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こちらは雄株です。横顔は、鐘形或いは壺形です。

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雄花は、多数のオシベがあり、メシベは退化しています。

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中には、花弁の外側がこんな色の花もあります。また、花柄と萼の色も個体毎に様々です。Wkipediaには、雌雄異株だが「実際には雄花と雌花の他に両性花があり、個々の株ではこのどれかだけをつけるものは多くないらしい。」とありますが、この日見たものは、両性花が見当たらず、雄花と雌花に分かれていました。モッコク科ヒサカキ属ヒサカキ(Eurya japonica Thunb. var. japonica)。旧体系では、ツバキ科とされています。

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前回まで、画像と文字の間が作成画面で丁度良く、アップすると広かったので(多くのユーザーから、行間が空き過ぎとの指摘が寄せられています)、作成画面でこんな状態にしてみると、本日のアップ画面になります。下と見比べてみてください。どうすれば良いのでしょう?困ったものだ!→3月28日、システムの改善に伴い修正しました。

2019年3月26日 (火)

ヤシャビシャクの花

実生栽培の、ヤシャビシャクの花が咲き始めました。何時も見に行く自生地よりも、2月以上早い開花だと思います。

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淡い緑色の目立たない花です。長い花弁のような部分は萼裂片で、その半分くらいの方が花弁です。図鑑によると、萼裂片は5裂、花弁は5個とありますが、例外もあります。

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こちらの花は、萼裂片の先端部が紅色です。ホンの少しですが・・。

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オシベ5個、メシベ1個。オシベの花糸は、太くて丈夫そうですね。

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横顔です。葉腋(ようえき)に1~2個の花をつけます。

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この花は、オシベが6個あります。萼裂片は7裂に見えます。変わり者を探すのも楽しいです。

ヤシャビシャクは、園芸用に採取される事も多く、絶滅危惧種に指定されています。観光地の売店で売られているのを見て、山採り品ではないかと知人に話したところ、「採り撒きすれば、いっぱい出るよ!」と言って、熟した果実を送ってくれました。半信半疑で撒いてみると、翌春沢山の双葉(苗)が姿を現しました。発芽してから2年目の春には、花をつけた株も幾つかありました。

ブナなどの樹上に着生します。果実を食べた野鳥などによって、別の木へ種子が運ばれるのでしょう。発芽率が高い割には、樹下(地上)で見る事は殆どありませんので、自生地の環境では苗が育たないのだと思います。それで、木に登ったのかもしれません。

スグリ科スグリ属ヤシャビシャク(Ribes ambiguum Maxim.)。

2019年3月25日 (月)

イカリソウ

イカリソウの花が咲き始めました。

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蕾の先端に見える白い部分は、距の先端です。ハート形の小葉も、展開し始めたところです。

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船の錨に似た花形から、イカリソウの和名が付いたそうです。

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下を向いているので、反則技で撮ってみました。距は蜜を溜めるためにあると聞きましたが、イカリソウには4つもあるので、蜜が豊富なのだろうか?

調べてみると、4つの距の蜜量には、ばらつきがあるそうです。同じ花で蜜量にばらつきがあると、ポリネーターは長居しない事が多く、隣花受粉を防ぐための戦略と考えられるそうです。距が5つあるオダマキも同じようです。植物達は、どういうシステムで、こういう面白い進化を遂げていくのでしょう?

メギ科イカリソウ属イカリソウ(Epimedium grandiflorum C.Morren var. thunbergianum (Miq.) Nakai)。

※今日の記事は、昨日と同じく12ptの文字で、写真との間を空けていないのに、一行くらいの空がある・・。以前の記事では、4行分空けて丁度良かった・・。もしかしたら、写真の縦サイズが影響するのだろうか?Wordの方が、素直で使いやすい・・困ったものだ。

2019年3月24日 (日)

潤井川河川敷緑地

家族に付き合って、富士宮市へ行って来ました。

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県道184号線は潤井川を越える辺りから下流域に、潤井川河川敷緑地があります。

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両岸に、沢山のソメイヨシノが植えられて、遊歩道も整備されています。何処かのようにワンちゃんの落とし物も無く、気持ちのいい緑地公園だと思います。

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ポツポツ咲き始めていました。

今日は、表を使って記事を作成してみました。作成画面では上手く表示されていたのですが、公開画面では表のサイズがずれて画像がはみ出して、まともに見られなくなっていました。直ぐに削除したのですが、なかなか消えてくれませんでした。暫く経ってやっと消えましたが、とても疲れました。
ホームページ作成には、ホームページビルダーを使っています。それに比べて、いろいろな部分が難しくとても手間がかかります。更新度合いの高いブログは、簡単に作成出来る事が一番求められるところだと思います。スタッフさんには、その辺りの事を再認識してほしいものです。細かい不具合は、頻繁に出ています。利用者の苦情を待つのではなく、自ら確認して速やかに解決していくのがプロではないでしょうか?

2019年3月23日 (土)

ヒロハコンロンソウ

今日は、公園の当番でした。昨日に比べて随分寒く、コタツで丸くなっていたいような一日でした。
先日、菩提寺へ付け届けに行った時、ヒロハコンロンソウの様子を見て来ました。

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花が咲いていました。花が散り始めると、タネツケバナと同じような果実が姿を現します。

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こちらにも・・。
個体数の割に開花株は少なく、近づけないのでズームして撮りました。通常の開花時期は、5~6月だそうですから、まだ早いのかな?

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接写出来る花がありました。「花は白色の4弁花、オシベ6個、メシベ1個」。

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「葉は互生し、ほぼ無毛、奇数羽状複葉(うじょうふくよう)」・・コンロンソウは、小葉の先端が鋭く尖るのに対して、ヒロハコンロンソウは鈍形とあります。コンロンソウの写真はまだ撮った事がありませんので、記事内で比較することは出来ません。地域によっては、尖るものもあるようです。そうすると、決め手は次かな?

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「葉柄の基部が耳状に茎を抱く」とありますが、ここではすべて写真のような感じでした。諸先輩のWeb写真を見ると、葉柄の基部の耳状の付属体(翼)が伸びて、両腕で茎を抱きしめているようなものが多く見受けられました。でも、コンロンソウには付属体が無いので、小葉の先端の特徴と併せて、ヒロハコンロンソウだと思います。

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茎は柔らかくて美味しそうです。食いしん坊なので、食べられるかも重要な事です。タネツケバナの仲間なら食べられるはずだと思い、調べてみると「若い葉を茹でて水に晒し、和え物やおひたしにしたり、そのままテンプラにする」と美味しいそうです。でも、この場所は公園で、採ったら怒られますので観察だけにしました。
アブラナ科タネツケバナ属ヒロハコンロンソウ(Cardamine appendiculata Franch. et Sav.)。別名、タデノウミコンロンソウ。

2019年3月22日 (金)

実生のハルザキヤツシロランが咲いた!

ここ数日、気になっていました。今日は暖かだったので、「もしかしたら」と思い、覗いて見ると、ハルザキヤツシロランの花が咲いていました。これで、静岡県内に自生の確認されているヤツシロラン類は、全て実験容器で開花を確認する事が出来ました。
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塊茎は、部材で覆ってしまいましたので、唯一露出している塊茎を掲載します。葉の上に乗っているため、菌糸不足であまり変化がありません。でも、良く見ると細い菌糸が見えています。
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2月25日実験容器の中を覗くと、花径が伸びていました。この時点では、ハルザキヤツシロランなのか自信がありませんでした。
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3月13日と3月16日の様子です。少し蕾が横を向き始めていました。右の様子を見て、ハルザキらしいと思いようになりました。
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3月19日には、蕾が横を向いていました。花筒の長さや角ばった感じが、自生地で見たハルザキヤツシロランを思い出させてくれました。花柄子房の付け根に小さな蕾が見えていますが、これはこのまま枯れてしまうと思います。
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同日、蕾の先端部に変化がありました。開花まで、何とか枯れずに持ってくれそうです。

そして、本日・・。
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「あっ、咲いている!」自生地より、一月以上早い開花です。花茎が長いのは、暗闇栽培だからかな?
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横顔です。自生地の花に比べて、色白です。実生栽培実験容器は、蓋をした上に寒冷紗で覆っていますので、クロヤツシロラン、アキザキヤツシロランも色白な感じでした。
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オレンジ色の耳のような部分は、側花弁でしょうか?背萼片、側萼片とも合着して筒状になっています。
200×300程度の小さな実験容器ですので、デジイチは使えず、コンデジで撮るしかありません。ピント合わせが難しく、ピンボケになってしまいましたが、花の中のお坊さんを撮ってみました。
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唇弁の先端が綺麗ですね。
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デジタルズーム併用。
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光学4倍+デジタル4倍=8倍です。蕊柱は、袈裟を纏ったお坊さんのようです。
2月25日に気付いた時は、とても細い花茎なので、開花には至らないだろうと思っていました。環境を変えたくなかったのですが、菌糸の活性化を考え、3月中旬にヒメヤツシロランの栽培容器と共に、パネルヒーターの入ったプラ製衣装ケースに移しました。
この花は、ヒメヤツシロランと同じく「偶然、運良く咲いた」という印象を持っています。赤玉土の上に、自生地の実生床を模して作りましたが、クロヤツシロランやアキザキヤツシロランの実生床のように、菌糸の繁殖が良くないと思っています(白い菌糸があまり見当たりません)。それが、今後の課題です。
最後に、実生栽培の手解きをしていただいた師匠、そして自生地を教えてくれた友人、その地を監視してくれている友人に感謝の言葉を送らせていただきます。有難うございました。

2019年3月21日 (木)

新しいココログへのログイン例

ココログ表示画面の「ログイン」アイコンをクリックしても、ログイン出来ない場合のログイン法を書いてみます。但し、私の場合の例ですので、そのままログイン出来る方もいるかと思います。
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ココログ表示画面で、「ログイン」アイコンをクリックすると、従来はIDとパスワードの入力画面が出て来ましたが、3月21日現在、上のような画面になります。ここで、黄色い文字の「すぐに、ココログトップページを見る」をクリックします。

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すると、上の画面が出て来ますので、青色の「ブログを書く(ログイン)」をクリックします。
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ここで、従来の「ログイン」アイコンをクリックした時に出て来たIDとパスワードの入力画面になります。入力すると・・。

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ブログの管理画面になります。「記事を書く」をクリックすると、ブログ作成画面になります。従来と大きく違うのは、画像の入力方法です。ログイン法以外に、まだいくつかの不具合もあるようです。
この記事は、ブログの表示画面でログイン出来るようになったら削除する予定です。上手な説明が出来ませんが、ログイン出来ないブログ友の参考になれば幸いです。

セントウソウ

前日の予報では午前中曇りでしたが、朝から雨・・仕方ないので、PCデーターや写真の整理をしています。
今日の記事では、とっても小さな白い花を観察してみました。

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セントウソウです。

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こんな小さな花ですが、意外と目につきます。

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花を接写してみました。

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デジタルズーム併用で・・。特徴として「オシベは花弁より長い」とありますが、咲き始めの花では分かり難いですね。

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一般的な葉は、「1~3回3出羽状複葉。小葉は卵形で鋸歯がある。」とあります。

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こちらの葉、上と少し感じが違いますね。

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見比べるといろいろですが、「小葉が広扇形で、先端が浅裂する」品種を、オオギバセントウソウ(ヒロハセントウソウ)と呼び、タイプ産地は焼津市の高草山です。この植物は、草丈や葉の形に変異が大きく、それを見比べるのも面白いです。
セリ科セントウソウ属セントウソウ(Chamaele decumbens (Thunb.)Makino)。

◇私のブログを見てくださる皆様へ◇
少し前の記事(トキワハゼとサギゴケ)から、ココログの全面リニューアルにより、使い勝手が変わってしまいました。少しずつ工夫をしながら慣れて行こうと思っていますが、まだ未解決なシステムの問題もあり、時々不具合の発生する事もあるかと思います。どうか、懲りずにご訪問いただけると嬉しいです。
管理人:やまぶどう

2019年3月20日 (水)

マツバウンランとツタバウンラン

一日一記事・・本日分です。

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マツバウンランです。急激な勢いで、彼方此方の空き地に進出しています。発芽率の高い植物なので、結実前の除草が大切です。

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小さいけど、案外綺麗な花です。
そして、先生の家で見たのは・・。

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ツタバウンランです。この植物を初めて見たのは、御殿場市でした。水路脇の擁壁に群生していました。これが二度目の出会いです。

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こちらも可愛い花でしょ?
どちらも、旧分類体系ではゴマノハグサ科とされていますが、APGではオオバコ科に改められました。マツバウンラン、ツタバウンラン共に「国立研究開発法人 国立環境研究所 侵入生物データーベース」にリストされています。どちらも繁殖力旺盛です。
※今回も3行空けたのに、下の記事と間隔が違う・・。何なんだ!
それ以外にも、コピペが出来ない?写真毎にサイズを変えられない?画像の貼り付け方は、FC2に似ている。慣れ具合もあるだろうけど、高機能になったように思えないし、以前の方が良かったと思う。

2019年3月19日 (火)

トキワハゼとサギゴケ

昨晩より、ココログの大幅リニューアルによって、ログイン出来ませんでしたので、この記事は昨日分です。
ブログ画面の「ログイン」窓からは、いまだにアクセスできません。ユーザーの呟きを参考にしたところ、別の方法でアクセス出来ましたので、とりあえず記事を書いてみます。以前とはかなり変わってしまったので、どんな画面になるか分かりませんが・・。
似た花を比べてみました。

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こちらはトキワハゼです。

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花冠の下唇が白っぽく、黄色い斑紋があります。

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花が小さく、花冠の上唇の切れ込みが浅いのが特徴です。このは花、下のサギゴケに似たような斑紋ですね。それと下唇の中央裂片に切れ込みがあります。また、白花はシロバナトキワハゼの名で品種登録されています。でも、私はまだ出会った事がありません。
そして、トキワハゼより少し大きい花・・。

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こちらはサギゴケです。この花色のものを、ムラサキサギゴケとも呼んでいます。

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花冠の上唇の切れ込みが深いのが特徴です。
そして、白花を発見!

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再生畑①に生えていました。うっかり除草するところでしたが、花が咲いていたので気付きました。

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ムラサキサギゴケに対して、シロバナサギゴケ(サギシバ)と呼ぶそうです。Ylistによると、白花の品種登録はされていないようで、どちらもサギゴケとされています。
いずれも、旧分類体系ではゴマノハグサ科サギゴケ属とされていましたが、APGではサギゴケ科に改められ、更にAPGⅢでは、ハエドクソウ科に改められたそうです。紛らわしいですね。Ylistでは、サギゴケ科とされています。
※写真と文字の間に隙間を作っても、くっついて表示されるのは、OSをMicrosoft Edgeで作成した時と同じです。そのためIE11で作成していたのですが、どちらも同じになってしまった・・。前記事のように、間を開ける方法が分かる方いらっしゃいませんか?→11pt3行入れてみました。2行だとくっついて表示され、3行でも空く時と空かない時があるのはどうして?→いろいろ試して見ると、文字行と画像の間に4行の空行を入れると丁度良い・・どうなっているのでしょう?とにかく使いづらい。

2019年3月18日 (月)

不法投棄監視パトロールで出会った植物(3月)

今月2回目の、不法投棄監視パトロールに行って来ました。その林道沿いで、気になった植物を集めてみました。林道は、間伐作業が行われていました。走行注意です。

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一番手はキブシです。静岡市では咲いていましたが、この辺りではやっと蕾が膨らみ始めたところです。キブシは雌雄異株です。これは雄株だと思います。

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左が雌株、右が雄株です。花の付き方や花色に違いがあります。雌花の方が緑っぽく見えませんか?一般的に、雄花序の方が長いと思います。

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花を接写してみました。左が雌花で右が雄花です。雌花は、オシベが退化しています。気にして観察すると、雌株は稀だと思います。

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ウメガサソウは、昨年の果実(ドライフラワー)が残り、新芽が姿を現していました。近くに、イチヤクソウも生えていました。両者とも旧体系のイチヤクソウ科からAPG体系でツツジ科に改められました。

右は、桜の木に着生していたミヤマウズラです。「ミヤマウズラも木に登る」。

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近くの林床にも・・。ベニシュスランなどと同じように、良く観察すると斑に変異があって面白いです。

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こちらは、ヤクシマヒメアリドオシランです。このエリアでは、この場所で最初に見つけました。今まで見て来た場所と違い、落葉広葉樹林の林床になります。思ったより広範囲に分布していて、現在調査中です。

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左が、ヤクシマヒメアリドオシランです。発芽間もないツルリンドウにも似ていますが、茎の様子など、見慣れると容易に区別出来ます。

ムヨウラン類の果実のドライフラワーが残っていました。ヤツシロラン類は、種子が飛散すると朽ちてしまいますが、ムヨウラン類は、漆塗りのような艶を保ちながら、翌年まで残っています。

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シュンランが咲いていました。急勾配の斜面に、下を向いて咲いていたので、正面が撮れません。

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木に摑まりながら、やっと撮った正面顔です。

この辺りには、ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ)、クモキリソウなども生えています。でも、まだ冬眠中でした。寝坊助ですね。

不法投棄パトは、監視・報告だけが義務付けられていますが、簡単に出来るところは回収しています。この日は、ボランティア袋二つがいっぱいになりました。ゴミの日に出せばいいものを、どうしようもない輩は一向に減りません。

2019年3月17日 (日)

キスミレ

そろそろ咲き始めたかと思い、先日キスミレの様子を見に行って来ました。

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まだ疎らでしたが、日当りの良い場所では、このように咲いていました。

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二ヶ所の群生地ともススキが刈り取られ、日差しを浴びて暖かそうでした。

接写モードで・・。

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園芸種のビオラを思い浮かべるような花ですね。

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花弁の形もいろいろです。

静岡県には、複数の自生地があります。その幾つかは、植栽を思わせるような場所です。初めてこの地を訪れた頃、キスミレの保護に関するメールを頂きました。公表できませんが、とても考えさせられる内容でした。希少種保護の在り方は、行政や各団体によってまちまちだと思います。「希少種保護は何のためにするのか?」その原点に立って、考え直す事も必要だと思います。

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近くには、白い花のスミレが咲いていました。オトメスミレ(タチツボスミレの白花系)のようです。我が家の近くでも見られますが、母種のタチツボスミレより少し遅れて咲きます。

最後に・・。Aimg001

何時か、こういう時が来るとは思っていましたが・・。28回続いた「春野すみれ展」が行われない事になったとの通知です。特にスミレが好きだったわけではありませんが、縁あって、春野の町には幾度か足を運びました。山間の地の、地域振興のエネルギーを感じられる町だと思っています。

過疎化やメンバーの高齢化により、仕方のない事かも知れませんが、何とか復活してほしいと願っています。

2019年3月16日 (土)

伊予国の植物②

昨晩から今日の午前中は、天気が悪い予報でしたが、今のところ無事です。午後から用事があるので、雨が降らないでほしい・・。

この記事では、焼き物の町・・伊予郡砥部町で見付けた、二種の植物を掲載します。

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松山から砥部町に向かう車中で、黄色い花の群生を見ました。ヒメリュウキンカです。リュウキンカと良く似ています。リュウキンカはリュウキンカ属、ヒメリュウキンカはキンポウゲ属です。

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葉には、リュウキンカの特徴である鋭い鋸歯がありません。

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花弁の下の萼も見分けのポイントになります。リュウキンカは、花弁は無く花弁のような萼片を持ちます。撮影時間は17時半頃だったため、花が閉じ始めていました。

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葉の鋸歯以外に、果実にも違いがあります。ヒメリュウキンカは痩果、リュウキンカは袋果をつけます。ヒメリュウキンカは、園芸用に作出された種類も多く、大型のものはキクザキリュウキンカと呼ばれるようです。Ylistもキクザキリュウキンカを標準和名、ヒメリュウキンカを別名としています。

次はタンポポです。

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まだ植物観察に熱心ではない頃、関西出身の友人から「実家の方のタンポポは白い」と聞かされました。それがずっと気になっていました。

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近くに黄色いタンポポも生えていましたが、白いタンポポに出会う事が出来ました。こちらも夕方なので花が閉じていました。

セイヨウタンポポのような、外側の総苞の反り返りが気になっていました。「よく似た仲間のキビシロタンポポは、総苞外片に角状突起がなく反り返らず・・」とあります。それにしても、この花は下に比べて反り返りが激しいように思います。

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初めて、伊予国の白花タンポポに出会ったのはこの場所(松山総合公園)です。

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坂道を登って行くと、シロバナタンポポが彼方此方に咲いていました。この地では当たり前のように咲いている花ですが、初めて見た私は感激しました。

そして富士市でも・・。

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富士市で見る事は稀ですが、今後段々増えていくかもしれません。タンポポは交雑種が出来易いようで、細かく分類するとかなりな種類になるそうです。黄色か白色かくらいで良いですね。

2019年3月15日 (金)

伊予国の植物①

伊予国(愛媛県)で出会った、気になる植物を集めてみました。

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シュンランです。この場所は、我が家の周りより少し遅い開花のようです。株数の割に蕾の上がったものが少ない印象でした。

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「あっ、一茎二花だ!」

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接写してみました。一茎二花のシュンランに出会ったのは、これが3度目くらいだと思います。初めて見た伊予国で、この個体に出会えるとは、なんて幸運でしょう。奇しくも高知の先輩のブログ記事にも掲載されていました。

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イチヤクソウにも出会いました。右はカワラヨモギでしょうか?

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コウヤボウキの芽が膨らんでいました。ドライフラワーの様子から、ナガバではなく普通のコウヤボウキだと思います。

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ヤツデは果実期になっていました。雄花期→雌花期への変化を観察するのも面白い植物です。

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左は、クヌギです。この林では、クヌギを良く見かけました。根元のこの曲がりで、良く持ち直したものだと思います。

さて、苦手なスミレですが、これは地上茎が確認出来ます。タチツボスミレの仲間でしょうか?日照の良くない林内に生えていました。

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普通に見るタチツボスミレより花色が濃い。

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横顔と葉を撮ってみました。葉は全体写真でお分かりのように、同じ株でもかなり変異があります。このスミレの分かる方、教えてください。

このところ、寒の戻りで霜柱を見る事もあります。暖かさに慣れて来た野菜達が、傷まないか心配です。

2019年3月14日 (木)

バイモ属の花

バイモ属の花を集めてみました。

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伊予国で、バイモ(アミガサユリ)の花を見ました。中国原産の植物で観賞用に植えられています。

花の中が撮れなかったので、以前撮った写真を掲載します。

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これは、父親が植えてあったもので、十年以上その存在に気付きませんでした。富士市の山間地では、開花はまだ先になります。

ユリ科バイモ属バイモ(Fritillaria thunbergii Miq.)。Ylistでは、バイモを標準和名としてあります。

そして、静岡県内で見る事の出来る野生のバイモ属は・・。

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一つは、このカイコバイモです。

ユリ科バイモ属カイコバイモ(Fritillaria kaiensis Naruh.)。

それと、もう一つは・・。

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コシノコバイモです。近づけず、ズームで撮りました。

時期が早かったのか、採取されてしまったのか、今年は二株だけしか見つかりませんでした。下手に踏み込むと、新芽や未開花株を痛めてしまうので、接写は下の個体だけにしました。

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別の場所で・・。

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「花被片内側の中脈と内花被片の縁に、著しい毛状突起があるのがこの種の特徴」とあります。またカイコバイモに比べて花被片の肩が張っています。タイプ産地である富山や和名の基となっている新潟の花に比べて、花被片が短いですが、前記の特徴を併せ持っています。

「打ち寄する 駿河の峰に 越の華」・・おそまつ!

ユリ科バイモ属コシノコバイモ(Fritillaria koidzumiana Ohwi)。

静岡県指定希少野生動植物のリストに、カイコバイモはありますが、コシノコバイモはありません。個体数が少ないか調査委員会で認知されていないためだと思います。環境省で絶滅危惧ⅠA類に指定されている植物で、静岡県内に100株を超える自生を確認している植物も、県では未認知のようです。

2019年3月13日 (水)

御幸寺山(みきじさん)②

続きです。

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山頂近くで、見た景色です。松山城が見えています。

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祠には「御幸寺山蔵王」と刻まれていました。蔵王とは、修験道の神である蔵王権現の事だそうです。東側にある鳥居は、石鎚山に向かって建てられています。石鎚山にも、いつか行って見たい。

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倒壊防止なのか金属棒で結わえてありました。反対側に回ると、この岩場から鎖が伸びていました。修験者が登るためのものだろうか?

蛇を纏った怖い顔の石像が、蔵王権現?目つきが悪い!

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いろいろな石像がありますが、信心の乏しい私には全然分かりません

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松山城をズームして見ました。今回は、時間の関係もあり、こちらから眺めるだけにしました。

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眼下に見える松山市です。静岡に比べて、かなり大きい印象を受けました。

帰りに・・。

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種田山頭火終焉の地「一草庵」に寄りました。左はトイレで、右が有志で立て直した「一草庵」です。ガイドの方から、山頭火の事だけでなく、伊予国のいろいろな話を聞きました。通づるものがあり、つい長居してしまいました。

山頭火は、裕福な家に生まれたそうです。不幸な事が続き、放浪の旅に出るようになってからも、酒が大好きで金銭感覚もなく、お金に困ると支援者に助けを求めたそうです。そのような人に、懲りずに支援し続けたのは、どんな魅力があったからでしょう?

今日は、久々に肉体労働を行いました。半日くらいにしておけばよかった・・。彼方此方痛い!

2019年3月12日 (火)

御幸寺山(みきじさん)①

用事があって、伊予国(愛媛県)へ行って来ました。時間があったので、ホテルから歩いて行ける範囲を探索する事にしました。

宿泊先は、松山城公園の近くでしたので、愛媛大学の横を通り、愛媛縣護國神社へ向かいました。

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護國神社の後ろに小さな山が見えています。「あれに上ろう!」・・嫁さんは渋い顔でしたが、どんどん先へ進みました。ところが、登山口が分からなくて、神社の東側へ向かってしまいました。

スマホでWebページを検索すると、「神社の西側を登る」とありました。ますます、渋い顔の上にブツブツ言いだしました。こういう時は、聞こえないふりをして早足で歩くのが一番です

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標高は、164.6mとの事でした。時間つぶしに丁度良いかも?

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護國神社の西側の道を進みます。「あっ、飲兵衛の山頭火さんの一草庵がある!」

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種田山頭火終焉の地「一草庵」の入り口と、御幸寺(みゆきじ)を通過します。

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御幸寺の裏側にある墓地脇を右に入ると、登山道が続いています。

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途中、左側奥にあった祠です。御札には「石鎚神社大麻」と書かれていました。石鎚神社は石鎚山を神体山とする神社だそうです。富士山と同じく山岳信仰の山なんですね。

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山頂へ向かう道から右手に少し入ると、小さな祠に石仏が並んでいました。その上には断崖が見えます。ロッククライミングの文字が目に入りましたので、この先から上るのかもしれません。崩れそうで危険な感じがします。

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山頂の少し下から、北側を見た里山の景色です。早咲き桜や菜の花、そして柑橘類の木が見えます。

寺は「みゆきじ」で、山は「みきじさん」?御幸寺山の読み方には、文献により二通りあるようです。御幸寺山は、「みきじさん」とするWebページが殆どでした。

②へ続きます。

2019年3月11日 (月)

セッコクとフウラン

他県で、同じ日にセッコクとフウランの大株に出会いました。園芸分野では、変異のある個体を長生蘭(セッコク)、富貴蘭(フウラン)と呼んで古くから親しまれています。

【セッコク】

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ここは郷土植物園の一角です。立派な株でしょ?植樹後、着生させたものだと思いますが、遠目に見たらヤドリギのようです。

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こちらにも・・。

生育状態の良さそうなこのセッコクには、さぞ見事な花が咲く事でしょう。植栽ですが、以前撮った花の写真を掲載します。

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覆輪の葉を持つ銘品・・日月覆輪の花です。

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こちらは、父親がイヌツゲに着生させたものです、このようなピンクの花が咲きます。園芸用に作出された、外国産のデンドロビュームとの交配品ではないかと思います。

富士市植物仮目録にも記載されていますが、私はまだ富士市内では野生と思われる個体に出会った事はありません。

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こんな果実をつけます。こちらは遠州一之宮小國神社で撮影しました。

ラン科セッコク属セッコク(Dendrobium moniliforme (L.) Sw.)。

【フウラン】

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こちらも植栽ですが、かなりな大株です。フウランは、とても成長の遅い植物で、このくらいになるには、相当な歳月がかかるものと思われます。

注目は、果実の多さです。こんなに沢山ついているのは、初めて見ました。

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こちらは、富士宮市某所の寺院で撮ったものです。沢山の果実を見ながら、思い浮かべた事があります。

以前、フウランの花にやって来る送粉者を撮ろうと、インターバルカメラを仕掛けた事があります。でも、残念ながら小さなアリくらいしか映っていませんでした。フウランの送粉者は、スズメガの仲間だそうです。きっと、夜な夜なスズメガが訪れていたのだと思います。不気味でしょ?

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フウランは、小さな白い花が咲きます。ヤマユリのような甘い香り、白い花色、とても長い距・・夜行性の送粉者を呼び寄せる花の特徴だそうです。

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一番上の果実を、接写してみました。ラン科植物特有の塵のような種子が飛散し始めていました。

富士市では、一ヶ所だけ自生の確認されたところがあります。静岡県内では、中西部で幾度か出会った事があります。

ラン科フウラン属フウラン(Neofinetia falcata (Thunb.) Hu)。Ylist標準学名は、左記となっていますが、日本のランハンドブックによると、DNA情報を用いた解析の結果、Vanda属とする事が妥当だそうで、Vanda falcata (Thunb.) Beerの学名が記載されていました。

2019年3月10日 (日)

再生畑(3月上旬②)

続きです。

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コウサイタイの中に、少し毛色の違うものが混じっていました。そして、チンゲンサイは蕾が上がって来ました(薹が立つとも言います)。せっかく作ったのに・・

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ニンニクも順調そうです。ただ、球根(鱗茎)も大きくなっているかが問題です。

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左は株分けしたワケネギで、右はタマネギです。

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早生のタマネギは球根(鱗茎)の膨らみが確認できるようになりました。パセリも大きくなって来ました。

素人ながらに一生懸命作っているのですが、マメに収穫して行かないと家族が食べてくれません。自分で、採りに行ってくれると良いのですが、五月蠅く言わなければマーケットで買ってくることもあります。知人も、こぼしていました。

山菜エリアでは・・。

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フキノトウが伸びていました。

少し前に、フキ(フキノトウ)の雌雄を掲載しました。この姿を見ても区別出来ます。左が雌株で右が雄株です。雌株は受粉後このように花茎を伸ばしますが、雄株は殆ど伸びません。送粉者に花粉を渡すだけなので、余計なエネルギーは使わないようですね。

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雌花と雄花を接写してみました。ここの雌花も、貧弱な花冠が赤紫です。

最後に・・。

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ハルザキヤツシロランの実験容器内に上がってきた、蕾の7日の様子です。私には、これがハルザキヤツシロランかはまだ分かりませんが、このような状態になってから少し日が経ちます。花茎がかなり細い事と、状態変化が遅い場合、菌糸不足が考えられます。もしかしたら、このまま枯れてしまうかもしれません。

この記事がアップされる10日の夕方まで、用事があって留守をします。この時期に環境(温度)変化をさせたくなかったのですが、撮影した7日にヒメヤツシロランの実験容器と同じプラケースに移動しました。こちらは、パネルヒーターを入れてあります。帰宅してどうなっているか不安です。

2019年3月 9日 (土)

再生畑(3月上旬①)

このところ、用事や雨で再生畑に行っておりませんでした。7日に様子を見に行くと、予想通り除去対象植物が繁茂していました。気が重い・・。

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エンドウマメは、花盛りでした。例年より成長が早かったため、無事冬の寒さを越す事が出来るか心配でした。

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こちらは、白花タイプです。エンドウマメは、茎が弱いので、反則技で撮る事が出来ません。上から撮ったものばかりです。

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こちらは、奇花です。赤色が目立っていました。

そして、もう一つのマメ科は・・。

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ソラマメも元気で、花盛りです。背丈が伸びる前に、こんなに花が咲いたかな?

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ソラマメの花は、パンダみたいです。種類が違うと、花色も違います。

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初めて植えた赤キャベツです。防虫ネット無しの無農薬でも、虫に食べられずに育っています。ブロッコリーのように害虫の好みではないのかな?

葉の色は、土壌のPHによって変化し、酸性土壌ではより赤く、中性ではより紫色に、アルカリ性では黄緑色とあります。面白いですね。

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ブロッコリーは、生育し過ぎでした。左はスティックタイプで、右は普通タイプです。次々に伸びて来るので、マメに収穫しないとこんなになってしまいます。

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こちらも、初めて植えたカリフラワーの仲間です。やっぱり収穫適期を逃してしまったのかもしれません。直径が200mm以上ありました。二株植えて、一株はかなり前に収穫しました。みそ汁の具にしましたが、結構美味しかったです。普通のカリフラワーより大きく、害虫もつかないので私のような素人向きかも知れません。

②に続きます。

2019年3月 8日 (金)

家の周りに咲く花

家の周りでも、いろいろな花が咲き始めました。

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ヒマラヤユキノシタは、東アジア~中央アジア原産だそうです。園芸用に交配されているようですので、原種とは違うかもしれません。寒さに強く、とても丈夫な植物です。

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こちらは、ジャノヒゲの間から姿を現したクロッカスです。ジャノヒゲが、クロッカスのエリアに進出して来たのです。毎年植え替えをしてやろうと思いつつ、花期を過ぎると忘れてしまいます。

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淡いピンクの花をつけるアセビです。白花も咲いていますが、もう傷み始めていました。

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この桜はオカメザクラです。マメザクラとカンヒザクラの交配種だそうです。カワヅザクラの花が終盤を迎え、葉が展開し始めた頃咲き出します。親のカンヒザクラも、ポツポツ咲き始めました。

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オオアラセイトウ(ショカツサイ)も、咲き出しました。今年は、繁茂した一群を開花前に除去しました。

山間の地でも、例年より早い春を楽しんでおります。そうだ、このところ再生畑に行っていない・・。除去対象植物(雑草)が花盛りかも?

2019年3月 7日 (木)

雪割草

8日から10日の晩まで、用事があって留守します。PCから離れますので、ブログ記事をまとめて作成し、公開日時を指定してアップします。

先日、ホームセンターの園芸コーナーで雪割草を買って来ました。名札には、新潟産とあり、一鉢に2~3株入っていました。静岡県の自生地では、見る事の出来ないカラフルな花をつけます。

雪割草と呼ばれる植物は、サクラソウ科サクラソウ属のユキワリソウとキンポウゲ科スハマソウ属(ミスミソウ属)のミスミソウ、オオミスミソウ、スハマソウ、ケスハマソウがあります。この記事では、後者を掲載します。

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濃赤紫の花や霧吹きで吹いたような花もあります。

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青紫や白花も・・。白花には、小さな赤紫の点が見えています。

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山野でこんな花に出会ったら、誘拐したくなるかもしれませんね。Web図鑑で見ると、園芸用に作出された花は、自生の花から想像出来ないようなものばかりです。雪割草栽培に熱中する人が多いのも頷けます。

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株元を見ると、蕾が幾つかありました。右の緑色の株は、白花です。

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首をもたげた蕾も綺麗ですね。株元には双葉の苗が見えます。これは雪割草だろうか?

静岡県に咲く雪割草の花は・・。

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ミスミソウです。色付いても右のように白ベースの花になります。花弁のような萼片は、自生のものでもその数や形に変異があります。

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こちらはスハマソウです。並べて見た事はありませんが、ミスミソウに比べてずっと小さな花です。生育地の土壌栄養の違いでしょうか?

2019年3月 6日 (水)

下界で見た植物

オドリコソウを見た場所で、気になった他の植物を集めてみました。例年に比べて、今年はとても暖かです。植物たちの目覚めも早く、うっかりすると花の時期を見逃してしまうかもしれません。

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これはツルボの葉です。もうこんなに伸びているなんて驚きです。ツルボは、この葉が夏に枯れ、晩夏にもう一度(葉が)出て来ます。年に二回葉を出す変わり者です。花期は、8~9月とあります。

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我が家でも咲き始めたハナニラは花盛りでした。なんと、キショウブも咲いていました。通常の花期は、5~6月となっていますから、早過ぎですね。

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水辺に生えるのは、オランダガラシ(クレソン)です。棒のような果実が出来ていました。

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花を接写。果実もそうですが、タネツケバナに似ています。

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セリのような葉を持つのは、ヒロハコンロンソウです。こちらはやっと蕾が見え始めたくらいです。

以前撮った花を、掲載します。

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アブラナ科の花は、どれも似ていますね。

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ムラサキケマンも咲き始めていました。やっぱり下界は早い!

最後に・・。

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昨年見付けたマツバラン(シダ植物)も無事でした。この植物は、なぜか下界や町中で見る事が多い・・。

今日の記事は、時間指定で早めの投稿になります。

2019年3月 5日 (火)

オドリコソウとヒメオドリコソウ

用事があって下界へ降りたついでに、オドリコソウの様子を見て来ました。

【オドリコソウ】

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先日、隣県で見たものより大きくなっていました。隣県の自生地は、ちょっと汗をかいて登ったところでしたから・・。

せっかちな株が無いか探すと・・。

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「ありました!」

蕾が膨らみ、2輪ほど開いています。良く見ると、ヒメオドリコソウとオドリコソウが並んで写っています。

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5段の舞台に、踊り子が見えます。このように、茎に赤褐色の色素があるものは、淡紅紫色の花をつけます。緑色だけの茎を持つものは、白色の花をつけます。花色の違いは、ヒメオドリコソウのように品種扱いされておりません。花色は個体毎に微妙に変化があり、特別ではないという事でしょうか?

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蕾と花を接写。

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「踊り子のようでしょ?」開花時期は、4~6月とあります。この場所もせっかちな個体を除けば、4月頃からが見頃になると思います。

シソ科オドリコソウ属オドリコソウ(Lamium album L.  var. barbatum (Siebold et Zucc.) Franch. et Sav.)。

【ヒメオドリコソウ】

オドリコソウと同じ場所で・・。

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富士市内では、オドリコソウは限られたところでしか見る事が出来ません。でも、このヒメオドリコソウは何処でも見る事が出来ます。

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こちらは、樹上に居候しているヒメオドリコソウです。茎の色など、遠目に見てホトケノザかと思ったのですが、ズームして見るとヒメオドリコソウでした。

ヒメオドリコソウは、ヨーロッパ原産の帰化植物です。稀に白花の品種もあるそうですが、私はまだ出会った事がありません。

シソ科オドリコソウ属ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum L.)。

2019年3月 4日 (月)

新東名清水いはらIC高架橋

日曜日は、義母の家に行って来ました。その帰り道、東名高速清水JCTと新東名高速新清水JCT間にある清水いはらICで降り、付近を少し走って来ました。

吉原(吉原温泉)~杉山~山切と一回りして、また清水いはらICに戻って来ました。今迄、行くのに時間のかかった山間部が、新東名が出来たお陰で近くなりました。これから、少しずつ探索してみようと思っています。

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清水いはらIC付近で、下から見た高架橋を撮ってみました。

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このノッポな橋げたを見上げると、耐震上本当に大丈夫なのかと不安になって来ます。

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工事の手順を考えただけで、その大変さの一端が想像出来ます。

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こちらは、新東名の新清水JCT表示板です。

3月10日16時30分に新清水JCT~中部横断自動車道の富沢IC迄開通します。濃緑色のカバーのかかっている部分には、既に案内表示が書かれていると思われます。年内には中央道双葉JCT迄の全区間が開通予定だそうです。ますます、便利になりますね。

※無料地図を切り取って貼り付けようと思ったのですが、使用許諾申請など面倒なので止めにしました。天気が回復しないので、不法投棄監視パトロール報告書などの書類作成をしています。PCを使ったついでに、早めのアップです。

2019年3月 3日 (日)

フキの雄花

少し前に、フキの花の記事を掲載しました。その時、雄株の接写を忘れたので、再観察してみました。

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こちらが、雄株です。両性花の集合体です。メシベがありますが、結実はしません。

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左が雄株で、右が雌株です。雌株には、外側に糸のような細いメシベを持った雌花多数と、中央に雄花に似た両性花を少しつけます。

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左は雄株、右は雄株と雌株のメシベを並べて見ました。長い方が雄株のメシベです。

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左が雄株、右が雌株です。雄株のメシベは、花冠からかなり突き出ています。

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花冠を外してメシベを観察してみました。左が雄株、右が雌株です。似たようなメシベですが、その役割には下記のような違いがあるそうです。

私は、山渓の図鑑でこの花の解説を読んでいて、以前から疑問を持っていました。その疑問と、そうなっている理由を調べてみましたので、下記に記載します。

◇ 雄株につく両性花は、結実しないのになぜ立派なメシベ(柱頭)を持っているのか?

→合着した葯の中心からメシベが伸びる時に、柱頭に花粉をつけて送粉者に花粉を渡しやすくしているそうです。そのため、雌株よりも長いメシベを持っているのでしょう。メシベが花糸の役割をしているような感じですね。

◇ 雌株には、糸のような雌花を沢山つけるのに、両性花がつくのはなぜか?

→雌花は、蜜を分泌する事が出来ないため、蜜を分泌できる両性花をつけて、送粉者を誘うそうです。但し、この両性花は花粉が出来ません。

◇ 雌株の花は白く、雄株の花は黄色と書かれているが、それが正しいか?

→雌株は、雌花のメシベの基部(貧弱な花冠)が、上の写真のように赤紫色に変化するので、開花後時間が経つと全体的に赤紫に見える。雄株は、蕾の部分は黄色く見えるが、花冠が開くと裂片が白っぽく見える。白か黄色かと問われれば、両者に分ける事も出来ますが、見慣れないと分かり難いと思います(私が見た花の場合です)。

身近な植物も、子孫の多様性確保のために自家受粉を嫌ったり、送粉者を誘うための面白い工夫がなされていてとても興味深いですね。

2019年3月 2日 (土)

シュンラン

富士市で、春一番に咲く野生ランは、シュンランです。今年は暖かいので、そろそろ咲いているだろうと思い、近くの山林を見に行きました。

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「咲いていました!」

右の株は、昨年一茎二花をつけましたが、今年は花が見えません。葉が少ないのは、昨年シカの食害に遭ったせいです。シュンランも、シカの食料対象になっているのです。

似た葉を持つ植物で、キジカクシ科のヤブランはあまりシカに食べられないようですが、青い種子(果実ではありません)をつけるジャノヒゲは、シカに食べられ刈り取られたようになっているのを良く見かけます。

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花は、少し俯き加減に咲きます。近隣では、ジジババなんて呼ぶ人もいます。

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こちらは、二つの花をつけていました。花の有無は、株の大きさや葉の数に関係ないようです。

シュンランは、微細種子が共生菌の力を借りて発芽しても、直ぐに光合成を行わず(葉を出さずに)、ショウガのような根茎を伸ばし続け、かなりな大きさになるまで地下生活を送るそうです。

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昨年咲いた株に、今年も続けて咲くとは限りません。発葉して光合成を行うようになってからも、菌への依存度がある程度高いのかもしれません。

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両腕を広げたような部分が側萼片、白く斑紋のある舌のような部分が唇弁、その上に見えるのがオシベとメシベの合体した蕊柱(右の写真)、蕊柱を覆うようにあるのが側花弁、更にその上にある笠が背萼片です。萼片や花弁の色、形、そして唇弁の斑紋にも変異があります。

ラン科シュンラン属シュンラン(Cymbidium goeringii (Rchb.f.) Rchb.f.)。

高知県や徳島県には、変種(※)のホソバシュンラン(Cymbidium goeringii (Rchb.f.) Rchb.f. var. serratum (Schltr.) W.S.Wu & S.C.Chen)が自生するそうです。葉の幅が4~6mmとありますが、静岡県でも、そのくらい細い葉を持つ個体を見かけます。でも、それはホソバシュンランではないそうです。ホソバシュンランは、萼片と側花弁の幅も狭いそうですが、それ以外の花などの詳細構造の違いは、まだ把握しておりません。葉の長さが、400~500mmを超すような個体も、静岡県内で見る事があります。ナガバシュンラン・・なんて呼びたくなりますね。

※:日本のランハンドブックでは、ホソバシュンランの学名がf.angustatum(F.Maek.,nom.nud)T.Yukawa,ined.となっており、品種とされています。

2019年3月 1日 (金)

隣県で見た植物

小雨降る中、萌の早朝散歩で、10頭くらいの鹿の群れに出会いました。3~5頭くらいは良く見かけますが、近隣の林であんなに沢山見かけたのは初めてです。萌は、大興奮で、朝からとても疲れました

隣県で見た植物を、集めてみました。

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ヤブツバキです。樹下には、沢山の花が落ちていました。

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オダマキに似た葉を持つのは、ヒメウズです。富士市にも生えますが、初めて出会ったのは、静岡市の久能山でした。

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ジロボウエンゴサクの花が咲いていました。我が家の周りで、ヒメウズやこの花が咲くのは、もう少し先になると思います。

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カテンソウは蕾が姿を現していました。右はキュウリグサの花だと思いますが、近隣で見る花のように副花冠(中心部)が黄色ではなく白っぽい・・。

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オオイヌノフグリに似た花・・フラサバソウの花が咲いていました。この種子も、エライオソーム(種沈)があるそうです。

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クサノオウとオドリコソウです。クサノオウも種子に、エライオソーム(種沈)があると書かれていました。今年は、エライオソームのある種子を、アリに運ばせる実験をしてみたい・・。オドリコソウは群生する植物ですが、富士市では稀な存在になりつつあります。

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左は、ムラサキニガナでしょうか?右は、何でしょう?

最後に蔓性の植物・・。

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初めて見る植物だと思います。マチン科ホウライカズラ属ホウライカズラか、キョウチクトウ科サカキカズラ属サカキカズラか?花や果実は全然違うようですが、この状態での区別は難しそうです。諸先輩のWebページなどを見て、前者かな?と思っています。

ご存知の方、教えてください。

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