カンアオイ(カントウカンアオイ)
カントウカンアオイと、オトメアオイ及びその変種のズソウカンアオイは、とても良く似ています。
山林の下草刈で、カンアオイ属の花を見付けたので観察してみました。
これは、一般的な葉ですが、亀甲模様なども時々見る事があります。地際に花を咲かせます。変わった花でしょ?
観察のために、花を摘んでみました。眉を顰める方もいるとは思いますが・・。花色がクリーム色のものもあり、裂片の形も個体毎に違いがあるように思います。
筒の上部に括れがありませんから、カントウカンアオイのようです。オトメアオイは、筒上部に括れのあるのが特徴の一つです。
横顔と花の内部を撮ってみました。内部の様子がずっと気になっていたので、今回観察してみました。
Web図鑑を参考に、各部の名称を記入しました。
筒内壁のこの筋も、同定ポイントになるようです。これは何のため?
この花には、芳香があります。強い芳香もカンアオイの特徴だそうです。その他に、花の大きさや、開花時期などの違い、そして葉の出現時期にも違いがあるようですが、私には分かり難いので、花筒の括れの有無と、芳香で区別しています。
ウマノスズクサ科カンアオイ属カンアオイ(Asarum nipponicum F.Maek. var. nipponicum)。別名カントウカンアオイ。
この他に、興味深いのは、種子にエライオソーム(種沈)があるそうです。スミレやカキノハグサと同じですね。機会があったら観察してみようと思っています。
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