シラン
植物に興味のない家族に、このランの和名を教えたところ、ふざけていると思ったそうです。紫蘭・・基本的に紫紅色の花を咲かせる事から、シランの和名が付けられました。
木陰など、日照の少ない所に生える野生ランが多い中で、シランは日当りの良い場所に生えます。掲載した写真は植栽ですが、森町などで自生とされるシランに出会った事があります。各所に記録があるようですが、植栽品の逸出か判断するのは、なかなか難しいと思います。
日本に自生するランの中では、珍しく華やかな色の花をつけます。綺麗でしょ?また、白花品種をシロバナシランと呼ぶそうです。
「唇弁は浅く3裂し、不規則な縦ひだが5本ある」とあります。数えて見ると、5本のものとそれ以上のものも稀にありました。
実は、以前から気になっていたのですが、園芸用に販売されているシランには、中国産~台湾産のシラン属と交配したものもあるようですが、日本産のシランとの違いが良く分かりません。掲載したシランは、交配(雑)品なのかもしれません。
花が終わり、膨らみ始めた子房と、熟した果実です。送粉者は、ハナバチの仲間だそうです。我が家では、毎年沢山の果実が生りますので、受粉率は良い方だと思います。
果実の鞘を割って見ると、小さな種子がびっしり詰まっていました。これが皆発芽したら、大群落を形成する事になりますね。
ラン科植物は、一般的に共生菌などの力を借りないと発芽できないため、普通に山野草の土に蒔いても発芽しませんが、このシランは発芽する事があるそうです。ハイポネックスなどをしみ込ませた用土ならどうだろう?今回良い機会なので、発芽実験をしてみようと思っています。
こんな綺麗な花を咲かせるのに、庭先や畑の隅などでも容易に育つため、特別扱いされる事の多いラン科植物の中でも、軽視されているように思います。
ラン科シラン属シラン(Bletilla striata (Thunb.) Rchb.f.)。
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
おばさん、今晩は。
今年はそちらのエリアの植物調査をして、目録に追記したいと思います。
宜しくお願い致します。
投稿: やまぶどう | 2019年1月 4日 (金) 18時09分
権兵衛さん、今晩は。
また本年もいろいろ教えてください。
宜しくお願い致します。
投稿: やまぶどう | 2019年1月 4日 (金) 18時07分
今年も綺麗は花々のUP楽しみにしています
よろしくお願いいたします
投稿: おばさん | 2019年1月 4日 (金) 15時01分
正月三ケ日は何もシランと云う穏やかな日でしたね。
本年も何事もなく送れる事を願うばかりです。
宜しくお願いします。
投稿: 権兵衛 | 2019年1月 4日 (金) 07時15分