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2018年12月15日 (土)

ラン科植物の果実

今日も、寒い一日でした。これが、本来の気温かもしれませんが、つい先日まで暑いくらいの日がありましたので、尚更寒く感じます。

パソコン内の自然観察関連の写真データーを、LAN-DISKに移しました。定期的にやっていますが、意外と時間がかかります。その時見つけた野生ランの果実を、少し掲載します。果皮だけのものもありますが・・。

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カゲロウランの果実は、今年初めて目にしました。殆ど開かないような花を見て、自動自家受粉するのではないかと思っていました。結実率の良さから、その予想は正しいのかも?

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これは何でしょう?今年は、花期に訪れる事が出来なくて、無事を確認に行った時撮りました。とても小さな葉をつけるアリドオシランです。

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身近なところで見る事の出来る野生ラン二つ。ムギランとヨウラクランです。ムギランは結実率が高いようですが、ヨウラクランは花数の割に果実は数えるくらいです。

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こちらは、亜高山帯低域に生えるタカネフタバランの果実です。

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イチヨウランとコイチヨウランの果実です。どちらも、果実が熟して上を向かず、横或いは下を向いています。コイチヨウランの果実は、花の割に意外なほど大きい・・。

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こちらも、イチヨウランの名がつく野生ランです。二枚葉を見る事も多い、ホザキイチヨウランです。

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左は県外で撮ったホテイランの果実です。花後に果茎がかなり伸びるようです。右も似ていますが、こちらはコハクランの果実の鞘(果皮)です。内壁に微細種子が少し残っていました。

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こちらもコハクランです。実はこの写真、ちょっと貴重だと思います。昨年の果実の横に花芽が上がっています。コハクランは、咲いた翌年には花を咲かせないと聞いた事があります。何年か観察していると、確かにそういうケースが多いと思います。でも、こうして連続して咲く場合もあります。

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コアツモリソウの果実です。子房の膨らみ始めた頃は、花と同じく下に垂れ下がっていますが、成熟するにつれ右のように果柄が上がって来ます。

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果柄は、二枚葉の間をすり抜けるように上がります。面白いですね。

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やがて、このように果実が上を向きます。コアツモリソウは希少種ではありますが、群生する場合が多く、競合を避けるため種子を少しでも遠くに飛散させたいのではないでしょうか?

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種子が残っていましたので、アキザキヤツシロランの種子と比較してみました。左がコアツモリソウです。この違いも、子孫を残すための各々の戦略があるのでしょう。

果実や種子を見て、その違いによる進化の狙いを想像するのも楽しいものです。

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