ヤシャビシャク
2014年の秋に種を蒔き、実生発芽させたヤシャビシャクの果実を撮ってみました。
こちらは、毛や果皮が変色し始めています。完熟に近いようです。切って見ると、とても良い香りがして、中に多数の種子が入っています。
こちらも・・。
富士山でこの植物を観察し始めた頃は、倒木や樹下でこれと同じような葉の植物を見て、感じは似ているけどヤシャビシャクでは無いと思っていました。
樹上で良く見かけるのは、このような葉です。上の葉に比べると、切れ込みがずっと浅く、葉表に艶があります。
写真は全て同じ年に実生発芽させた個体です。でも、切れ込みの深い葉も、やがて下のような葉になって来ると思います。発芽からの経過(生育)年数だけでなく、個体毎の成長の違いによっても差が出て来るようです。
年数が経って、葉が丸みを帯びるのはヒイラギなんかと同じですね。
実生発芽したばかりの時は、二枚の子葉(双葉)ですが、やがてカエデ属のような本葉が出て来ます。
花を掲載します。薄緑白色の花ですが、樹上でも意外と目につきます。
スグリ科スグリ属ヤシャビシャク(Ribes ambiguum Maxim.)。エングラー体系ではユキノシタ科とされていましたが、クロンキストとAPG体系ではスグリ科に分類されています。
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