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2018年11月10日 (土)

6年目のスギラン

こんな記事を見ると、眉を顰める人も多いかと思います。スギランは、樹木の高い所に着生する絶滅危惧種(環境省・静岡県共絶滅危惧種Ⅱ類/VU)のシダです。決して、鈎の付いた棒で欠き採って来たわけではありません。

2012年8月19日、株元が枯れ樹下に落ちていた枝を持ち帰り、チョウチンゴケを植えた鉢に挿して置いたのです。シダの仲間が挿し木で活着するなんて考えもしませんでしたから、間も無く枯れてしまうだろうと思っていました。

ところが・・。

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何時まで経っても、緑を保っていました。そして、少しずつ伸びているようでした。その後、一度も鉢の中を見た事はありませんでした。下手に手を付けて、褐色になってしまうのを恐れたからです。でも、一年近く無事でいる様子を見て、発根していると思っていました。

右は、チョウチンゴケです。鉢の主役を譲ってしまいましたが、まだ元気に生き残っています。

あれから、6年の歳月が経ちました。

Apb101693

胞子嚢が出現しているではありませんか!

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挿し木して、6年後に胞子嚢を見る事が出来るなんて予想もしませんでした。シダの仲間は、基本的に胞子で増えますが、同じくヒカゲノカズラ科であるトウゲシバは、株の先端部のエビの尻尾のような無性芽でも増えるそうです。

種子植物もそうですが、胞子植物も複数の方法で子孫を残す術を持っているものがあるようですね。頭脳が無いのに、植物達はどういう仕組みで学び進化して行くのでしょう?

この記事を掲載するか迷いましたが、図鑑には書かれていない事を学びましたので、あえて掲載する事にしました。スギランの成長はとても遅く、しかも厳しい自然環境の樹上に生えるため、個体数がとても少ない植物です。それでも、山野にあれば子孫を増やしてくれます。

鈎の付いた棒などで欠き採る事は止めましょう!

ついでに・・。

Apb101715 Apb101714

今年、もこままさんから球根を送っていただいたプテロスティリス・オブツサの花が咲き始めました。ところが、この株・・一茎二花のようです。二個目の花が無事開花するか分かりませんが、私は初めて見ました。

今日は、とても良い天気でした。久々に布団を干そうと思っていたら、またシキミの農薬散布にやって来ました。専業農家なんだから、土日を避けるくらい位の頭が無いものかと思います。

Apb101660

仕方ないので、埃を被っていた高圧洗浄機で、車を洗いました。農薬の臭気を放つシキミも洗ってやりたいくらいです。

さて、明日は富士市中央公園でクラフト作りなどがあります。10時から花時計の辺りで行われますので、時間のある方はお出かけください。

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コメント

もこままさん、お早うございます。
有難うございます。
来年は、オブツサを地区の文化祭に、展示してもらおうかと思っています。
植物は、寄せ植えが少しあっただけでした。
毎年限られた団体や人物のものが殆どなので、少し寂しい感じがしますので・・。

こんばんは。気づいて貰えて良かったです。
トーランサ オフィオグロッサも同封したかったのですが
発芽が始まっていたので諦めました。
無事に冬を越せたら 次回はもっと早めにお送りします^^;

もこままさん、お早うございます。
別の種類、気付きましたよ。
3鉢に分けて植えてあります。
でも、まだ花茎が上がってきておりません。
この仲間、もっと色々集めてみたいです。

こんばんは。
やまぶどうさんの所の開花は やはり早いですね!
 処で、オブツサの他に 他の品種を1種類同封していたのにお気づきだったでしょうか?
 名札も同封していたので、大丈夫だろうと思ったのですが。
 オブツサとは若干色が違います。

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