ナガバノコウヤボウキとコウヤボウキ
ナガバノコウヤボウキとコウヤボウキは、とても良く似ています。我が富士市では、コウヤボウキは良く見かけますが、ナガバノコウヤボウキは稀だと思います。両者を観察してみました。
【ナガバノコウヤボウキ】
ナガバノコウヤボウキは、二年目の枝に花をつけます。花は、輪生状に束生した葉の中央につきます。
コウヤボウキの花はまだ見られますが、ナガバノコウヤボウキは花期が終っていました。左が花をつける二年目の枝、右が花をつけない一年目の枝です。葉のつき方だけでなく、形が違いますね。
ナガバの名の通り、コウヤボウキに比べて二年目の枝の葉が長く(一年目の枝の葉は似ています)、葉先が尖っています。また、鋸歯の数がコウヤボウキよりも多くあります。でも、見慣れないと良く分かりませんね。「葉に毛が殆ど無く、葉脈が目立たない」ともあります。
ドライフラワーです。一見して、花が多いと感じる方がナガバノコウヤボウキです。
ドライフラワーも、綺麗でしょ?
キク科コウヤボウキ属ナガバノコウヤボウキ(Pertya glabrescens Sch.Bip. ex Nakai)。
左が花をつける一年目の枝、右が花をつけない二年目の枝です。ナガバノコウヤボウキと反対です。花は一年目の枝の先につきます。
二年目の枝は、あまり見かけません。「葉に毛が多い/葉の表裏共伏せ毛が多い」とありますが、この写真では良く分かりませんね。
こちらも、ドライフラワーが綺麗です。この後、冠毛付きの果実(痩果)が飛散した後の姿も綺麗です。コウヤボウキの仲間は、花期、果実期、果実飛散後(総苞)と三度楽しめます。
キク科コウヤボウキ属コウヤボウキ(Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.)。
ところで、神様はどうしてこの紛らわしい二種類の植物を作られたのでしょう?
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