タイワンホトトギスとホトトギス
ヤマホトトギスやヤマジノホトトギスの花が終って果実期に入る頃、タイワンホトトギス(園芸種)やホトトギスの花が咲き出します。
【タイワンホトトギス】
正確には、タイワンホトトギスとホトトギスの交配品だと思います。山野に咲くホトトギスと違い、花はヤマホトトギスのように茎頂や上部の葉腋に散房状に枝分かれして、上向きに数個つけます(散房花序/さんぼうかじょ)。
タイワンの名が付きますが、原種は西表島にも自生しているそうです。
この品種に限ってかもしれませんが、蕾が紅紫色を帯びています。
花柱と葯を撮ってみました。ちょっと不気味・・。
原種の学名・・ユリ科ホトトギス属タイワンホトトギス(Tricyrtis formosana Baker)。
こちらは、茎の先や葉腋に1~3個の花をつけます。葉腋に花を付けるのは、ヤマジノホトトギスと同じですね。そして、蕾が紅紫色を帯びていません。
個体毎の変異(色や斑紋の大きさなど)が多い花ですが、一般的にタイワンホトトギスより紅紫色が薄めです。
こんな個体も見かけます。右は葯まで白いですね。
シロホトトギス(Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook. f. albescens (Makino) Hiyama)が、品種登録されています。
「花柱の先は3裂し、各裂片の先は更に2裂する。」6本の内3本の花糸は、2裂した先端部に挟まるように伸びています。
ユリ科ホトトギス属ホトトギス(Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook.)。
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