イシミカワ
昨晩は、富士山の笠雲予報の通り雨が降りました。野菜畑には、有り難い雨です。
再生畑②にイシミカワが生えていたので、観察してみました。
この植物も、鋭い棘を持っています。袖を捲ってうっかり触ると、痛い目に遭います。花序は皿のような苞の上についています。面白いですね。
三角形の葉と、葉状の托葉です。下に掲載したママコノシリヌグイの葉に比べて、三角の頂部が少し丸みを帯びていて、葉柄も葉の縁ではなく、少し中についています。
葉裏の脈上や葉の縁にも棘が生えています。本当に危険な植物ですね。
果皮のように見えるのは、花後に多肉質になって緑白色から紅紫色、青藍色に変化した花被だそうです。多肉質の花被が破れて、種子が見えていました。剥がすと、光沢のある種子が姿を現しました。
そう言えば、この植物の花をちゃんと見た覚えがありません。
地味な花ですね。良く見ないと、若い果実と区別がつきにくい・・。
タデ科イヌタデ属イシミカワ(Persicaria perfoliata (L.) H.Gross)。
三角形の葉と鋭い棘を持つ、似た植物があります。
こちらは、ママコノシリヌグイです。登録者の方は、なんというひどい名前をつけたのでしょう?
影になって分かり難いですが、葉柄が葉の縁についています。また、イシミカワに比べて葉先が尖っています。花はミゾソバに似ています。イシミカワの花とはかなり違いますね。
棘も、同じように下向きですが、イシミカワと違います。
タデ科イヌタデ属ママコノシリヌグイ(Persicaria senticosa (Meisn.) H.Gross)。トゲナシママコノシリヌグイ( var. inermis Sugim.)もあるそうです。
今日は、シキミ畑の農薬散布にやって来ました。周辺の畑に一気に散布して行きましたので、風向きが変わっても臭います。部屋の中まで臭くなるので、窓も開けられません。シキミの実は植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されています。有毒植物の上に、頻繁に農薬散布するなら、民家から離れたところで栽培してほしいものです。
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